七五三の由来を簡単に説明!3・5・7歳に神様に報告する意味!
公開日: : 最終更新日:2018/10/20
我が子の七五三の行事、楽しみにしている親御さんも多いのではないでしょうか。我が子が可愛い着物やキリッとした袴姿でニコニコ可愛い笑顔をして写真に納まる姿、考えただけで頬がほころびますよね。
我が家の7歳の娘も好奇心旺盛な女の子。何かにつけて「どうして?」「なんで?」と質問攻撃を浴びせてきて困ってしまいます。
おたくのお子さんもそうではないですか?質問攻撃に悩む親御さんの為に、七五三の由来を子供に説明する知識を調べてみました。
七五三の由来は?
まずは親が理解しましょう。そもそも七五三って何なのでしょうか?
七五三とは、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳(違う地域もあります)になる年の11月15日に神社へ行き、子供の成長を神様にご報告してお祝いする日本の行事です。
ちなみにどうして3歳、5歳、7歳でお祝いするのかというと、それぞれ意味があるようです。
- 3歳 「髪置の儀」
昔は男女共に3歳までは病気の予防のため髪を剃っていたのだそうです。そして3歳になるとようやく髪を伸ばすことが許されたのだとか。 - 5歳「袴義」
男の子は5歳になると、それまでの子供用の着物から少年の「袴」を着けることが許されたのだそうです。 - 7歳「帯解」
女の子は7歳になると、それまで紐で着物を着つけていたのを、大人と同じ「帯」に変えたのだそうです。
昔は現在のように医療も発達しておらず、衛生面や食事内容にも問題がある場合が多かったため、赤ちゃんが3歳までに亡くなってしまう率はとても高かったのだそうです。
ほんの100年前まで、赤ちゃんの5人に1人は1歳まで生きられなかったというデータもあります。我が子が3歳まで無事に成長してくれるなんて、昔から考えれば本当に神様に感謝すべき幸運なことなのですね。
無事に生まれてくれた際には「お宮参り」として氏神様に生まれた報告をします。
そして、3歳、5歳、7歳と無事に成長することができた報告と感謝の気持ちを氏神様に伝える、それが七五三なのです。
最近では11月15日にこだわらず、その前後の土日などに行う方が一般的だと思います。普段はお仕事をされている家族も一緒にお参りしたいですものね。
おじいちゃん、おばあちゃんにとっては成長の記念とともに、かわいく着飾った孫の姿を愛でることのできる嬉しい日となります。家族で記念写真を撮ったりして大いに楽しみましょう。
子供用の着物も今はレンタルなどでたくさんの種類の中から選ぶことができます。
私の子供も七五三の着物を写真館でレンタルしました。写真撮りの際、サービスでドレス姿も写真に撮ってもらえて、今となっては良い記念になっています。本人はとっても嫌がっていますが。^^;
子どもの思い出はたくさん作りましょう。本人のためだけでなく、後々の親のためにもなります。「あの頃はかわいかったのにな~。」と。
七五三の意味
七五三のそれぞれの意味をご紹介します。
-
三歳 ⇒ 男女とも髪を伸ばし始める“髪置 (かみおき)”
五歳 ⇒ 男の衣服である袴を着る“袴着 (はかまぎ)”
七歳 ⇒ 女の子の着物帯の装い始め”帯解 (おびとき)”
三歳で言葉を理解するようになり、五歳で知恵づき、七歳で乳歯が生え変わります。
発育していく上で病気にもなりやすく、様々な危険を伴う時期なので、健やかな成長を氏神様にお祈りするというところから七五三は始まりました。
七五三を無事迎えることはとても深い意味があったのですね。
七五三の起源
七五三は諸説ありますが室町時代ごろからはじまったと言われています。江戸時代の武家社会を中心に関東から全国へ広まったのです。
当時、子どもの死亡率が高かったため、生まれて3年ほど経たないと戸籍に登録すらされない状況でした。
そこで七五三で子どもが今まで無事生きてこられたことを感謝し、子どものこれからの健やかな成長を祈るお祝い事を行ったのです。
七五三もみじの名前の由来は?
ところで、もみじに「七五三もみじ」という品種があるのを知っていますか?珍しい品種で、普通に見られるもみじとは葉の形がちょっと違って、細い糸葉で繊細なイメージです。
新しく伸びた枝(新梢)につく葉の切れ込みの数が違い、人間の手に例えると指の部分の数が根元から順に7枚,5枚,3枚 となるのでそう呼ばれるのだそうです。
同じ枝なのについている葉の形が違うなんて面白いですね。ちなみに葉の色は、若葉の頃は白っぽい黄緑で夏にかけて緑色が濃くなってゆき、秋には黄色またはオレンジがかった黄色になります。他のもみじのように真っ赤にはなりません。
千年飴の由来は?
千年飴は、子供の成長のお祝いと、これからの長寿を願って作られたお菓子です。色も縁起よく紅白で、細く長く作られています。ちなみに形状は直径15mm、長さ1m以内と決められています。
起源は江戸時代で、浅草の七兵衛という飴売りの男が「千年飴」「寿命糖」という名前で売ったのが始まりという説と、大阪の平野甚左衛門という商人が江戸で売ったのが始まりという説と、2つの説があります。
飴が入っている袋も縁起良く、鶴と亀、松竹梅、寿の文字のデザインがなされています。鶴と亀は「鶴は千年生き、亀は万年生きる」と言われ、長寿のシンボルです。
松竹梅は、松は寒さに強くほぼ年中緑を保つことから「神様が宿る木」と言われ、竹は節目があり強い風にも折れることなくまっすぐに伸びることから「人生を途中でくじけずまっすぐ進めますように」という願いが込められています。
そして梅は冬の寒い季節にきれいな花を咲かせることから「辛い出来事によく耐え、美しく花開く」という意味があります。
ちなみに松が一番良くて次は竹、梅は並という意味で使われることがありますが、もともとは松も竹も梅も同等で優劣はなかったそうです。
子供に七五三の由来を説明しよう!
七五三ってこんなにいろんな意味の込められた行事だったのですね!
と、大人はこれで「そうかー」と納得できるのですが、子供にこのまんま話をしたところで到底分かってもらえないことは明らかですね。うちの7歳の娘にもまだまだ理解できないだろうな…。
では、どうやったら子供にも分かるように説明できるのでしょうか?
そこで、子供はみんなお父さんお母さんが大好き!という点を活かしてはどうか?と考えました。
七五三に込められた、親が子を思う気持ちと、子どもが親を大好きな気持ちを結びつければ、一見こまごまと難しい七五三の意味も伝わりやすいのではないでしょうか。
実際にはどのように話を持っていくか、会話形式にしてみました。
(設定:ママと7歳女の子)
実はママね、あなたが赤ちゃんの頃から、あなたが元気でいられますようにってずーっとお願いしているの
これからもずっと元気でいられますようにってお願いしたら、風邪ひかないようにしてくれるかも知れないよ!
実際はこの例の通りには行かないと思いますが、とにかくまだ子供が幼い今は「七五三の根本である親が子供を思う気持ち」と、「周りの大人は自分が元気でいることを願ってくれている」ということが伝われば充分なのではないかと思います。
好奇心いっぱいの子供のことですから、当然その他いろいろの「どうして?」「なんで?」が出てくると思いますが、その他のことは正確に伝えることができなくて結局はぐらかしたりしても、楽しい雰囲気で会話ができればいいのではないでしょうか。
とにかく「七五三って良いお祝いなんだな」という程度の認識をしてもらい、子どもが七五三のお参りを楽しみに思ってくれれば大成功なのではと思います。
今では、女の子は特に、素敵な着物を着たり写真を撮ることの方が重要視されている感のある七五三ですが、由来から見ていくと実は様々な慣習や願いの込められた行事だったのですね。
昔は今より生活環境が十分整ってなくて病気が治りにくかったから、子どもが元気に大きくなってくれたことは神様に感謝を捧げるくらい喜ばしいことだったのですね。
そう思えば我が娘7歳の「どうして?」「なんで?」と終わりのない質問攻撃も可愛く思えて、こんな質問ができるくらいに大きくなってくれて、ありがたいなーと思えそうな気がします。
とにかく子どもには、少しでも幸せで良いイメージの思い出を七五三に残してもらえたらいいなと思います。
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