七五三に千歳飴の由来は?千歳飴は配るものなの?袋の意味は?

公開日: : 最終更新日:2018/10/20



子供が生まれたらお宮参り七五三、着物を着せて可愛いですよね。
そして片手に持たせてあげるのが、千歳飴
紅白の細長い棒飴です

見るからにめでたいんですが、紅白饅頭と違って、ふだんは見かけませんよね。あまり馴染みがないような気がします
今回はこの千歳飴について調べてみました。

千歳飴の由来

千歳とは字面から長寿の意味合いがこめられていそうに感じるのですが、辞書をみると千才というよりは千年のことで、長い年月を意味するようです。

昔は大人になるまでに飢饉や病気で亡くなってしまう子供が多かったので、無事に育って長生きしてほしいという親の願いがこもっています。

千歳飴の歴史は意外に古く、江戸時代徳川綱吉が子供のお祝い行事をしたのがきっかけとされています。

浅草の浅草寺で飴売りの七兵衛が最初に売り出した「千年」という名前の紅白の棒飴が千歳飴の始まりだとか、神田明神の近くで天野屋が売りに出した「水飴を棒状に長くした祝い飴」が発端だなどと諸説あります。

ちなみにこの時は千歳飴ではなく「千年飴」や「寿命糖」という名前で売り歩いていたそうです。

飴は当時、庶民の代表菓子でした。長寿の願いをこめて、粘り強く細長い飴を人生になぞらえた縁起物として、七五三に合わせて飴屋さんが売り出したわけですね。

ちなみに、千歳飴は直径1.5cm、長さ1m以内と決められています。

1mといえばかなりの長さですし、子供たちには食べきることが難しそうですね。

この時代は甘いものが貴重な時代でした。子供達だけではなく大人にも嬉しい贈り物だったそうです。

千年飴(せんねんあめ)、千歳飴(せんざいあめ)などと名前を変えて、現在は千歳飴(ちとせあめ)に定着しました。

千歳飴とはどんな飴?

神社でお参りを済ませたあとで、お祓いをした千歳飴がもらえるわけですが、扱っていない神社もあるそうです。
地域によっては、七五三の内祝いに親戚や近所とで贈りあったりします。

サイズは直径15mm位、長さ1m以内と決まっているんですよ。知りませんでした。

折って食べたらいけないと考えられていたりもするようですが、実際のところ袋に入れて持っているうちに折れてる場合もありますよね。それに1mの飴はどう考えても、子供にそのまま与えては食べにくいですし、適当に折って家族みんなで分け合って楽しく食べるのが妥当でしょう。

たくさん戴いてしまっても、冷蔵庫に入れておけば、だいぶもちます。

七五三に千歳飴を配る?

親類やご近所をまわって千歳飴を配る風習があるようです。

七五三は内輪のお祝いなので、ご近所といっても子供のつきあいがなければ、あまり気にしなくても良いと思いますが。
親戚からお祝いをいただいて、そのお返しに千歳飴や赤飯、紅白饅頭などを渡すこともあるようです。

七五三

千歳飴の袋の意味は?

縁起物なので、パッケージはやたらと気合が入っています。
伝統的な絵柄としては、松竹梅、鶴亀、高砂の尉(じょう)と姥(うば)などのデザインに寿の文字です。

松竹梅は冬でも瑞々しい緑色をした松と竹、極寒の冬にも鮮やかな花を見せる梅に見立てて健康や若さの象徴です。
鶴亀は千年万年の長寿を意味します

高砂の尉(じょう)と姥(うば)はイザナギとイザナミの姿をあらわしています。日本の神様です。婚礼やひな祭りにも登場します。
寿はめでたいこと。

まとめ

昔は病気や飢饉もあって、子供が成人するまでは本当に艱難辛苦乗り越えたものだったと思います。七五三への親の願いも並々ならぬものがあったのではと。

現在でも、親が子を思う気持ちがあるからこそ、七五三などの行事が変わらずに受け継がれてきているんですね。

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