梅雨の手紙の書き出しはどうしたらいい?例文も!

公開日: : 最終更新日:2018/10/06




4・5月の忙しい日々が過ぎ、6月に入ると少し身辺も落ち着いてくる頃ですね。

時間的にも余裕ができてくると、親しい人やお世話になった方々などの様子が気になったりするものです。

そんな時、ふと、手紙を書きたくなることがあります。

といっても時候の挨拶の手紙って書きだしが難しい、とつい考えてしまいがちに。

でも、導入部や手紙の終わりにポイントになる言葉を押さえておけば意外に簡単に、季節感のある手紙がさらっと書けるようになります。

そこで今回はあなたらしく自然な梅雨時期の手紙の書きだしを紹介していきます!

季語の入れ方のルールを押さえるだけですから、ぜひチャレンジしてみましょう。

梅雨の手紙の書き出しの書き方は?

梅雨の時期
一般的には「拝啓」・「梅雨の候」などの言葉が良く使われていますが、こういった教科書通りの文言だと送られる方は“義務的だな”と感じてしまうことも。

読み始めは内容をしっかり読んでもらうために大事な部分ですから相手に送る側の“こころ”が伝わるような文章を選ぶとよいでしょう。

例えば、

「いよいよ梅雨の時期に入りますが、ご機嫌はいかがでしょうか?」

「今年もまた梅雨の季節がやってまいりましたが変わらずお元気にお過ごしでしょうか?」

「長雨が続き肌寒い毎日ですが、お風邪など召さずお元気でいらっしゃいますか?」

など、梅雨の時期であることを強調しつつ、相手を思いやる言葉を付け加えると導入部分に季節感とともに人の温かい情感が加えられ、次の文章に入りやすくなり、またいたわりの言葉は相手の心に届きやすいものです。

書きだしのポイントは

  • 季節感を感じる
  • 季節の変わり目の言葉を入れる
  • 相手の様子や自分の近況などを入れる

となります。

基本的な例文はありますが、あまりかしこまらずに、自分の言葉を使用するとよいでしょう。

梅雨の手紙の結びの書き方は?

梅雨の手紙の結びの書き方

結びについても書きだし文同様に、一言、その時期らしい季語や季節感を現す言葉を用いるとよいでしょう。

一例として、

「時候不順の折、どうかご自愛専一に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。」

「長雨の折、くれぐれもご自愛下さい。」

「梅雨入り前になりました。皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」

など、今後の活躍や希望などの言葉を添えると、なお良い印象が残りやすく、内容に多少の差異はあっても全体としてまとまった手紙になります。

結びのポイントは

  • 季語や季節感を出す言葉を入れる
  • 短く、簡潔に相手の今後の活躍への期待の言葉など添える

といったところです。

また、結びは書きだしよりも少々堅めでもよいことがありますので、参考例文などを見ながらでも構いませんので少し自分なりの言葉を入れつつ失礼にならない程度に結びましょう。

ビジネスでの梅雨の手紙の例文

ビジネスでの例文

やはりビジネスですから、取引先へ失礼にならないことが第一の条件です。

書きだし・内容・結びともにあまり長くならないよう、しっかり要点を踏まえ、且つ取引先または上司との関連性を考えながら手紙を書くとよいでしょう。

例文1

拝啓

入梅のみぎり、◯◯様におかれましてはお健やかにお過ごしのことと存じます。

先日は並々ならぬご高配にあずかり誠に恐縮しております。◯◯様のご配慮により、大変実のある時間を過ごすことができたこと、
心から御礼申し上げます。

またいつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠に感謝しております。

まだまだ梅雨冷えが続きます。◯◯様もお身体ご自愛ください。

敬具

例文2

紫陽花の候 貴社におかれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げます。

先日は、お忙しいにもかかわらずご面談の機会を賜りまして誠に有難うございます。

また、◯◯について興味深いお話をいただき、大変参考となりました。つきましては、◯◯についての資料をご用意いたしましたので、来週当りにご都合のよろしいお時間をお聞かせ願えればと考えております。

このような梅雨の時候不順の折、どうかご自愛専一に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

敬具

ビジネスですから取引先や目上の方などの自分との関係性を基準に、お伝えしたい内容をはさみつつ、相手の近況を伺いながら書くとよいでしょう。

くれぐれも相手先の会社名や役職名・名前は間違えないように気を付けましょう。

親しい人への梅雨の手紙の例文

親しい人への手紙の例文

基本的に親しい人にはあまり型にこだわらず、フランクでよいと思います。かと言って、しゃべり言葉を文章にするのは絶対にやめましょう。

“親しき中にも礼儀あり”ですから、基本の手紙の書き方を踏まえつつ、自分らしさを文章に表現していくと嫌味にならず、感じのいい文章になります。

例文

紫陽花の花咲く季節となりました。その後、お変わりございませんか?

私の方はと申しますと、衣替えをしたばかりですが、ブラウス1枚ではまだ肌寒く、引き出しを行ったり来たりと忙しい梅雨の時期でございます。
梅雨明けが待ち遠しくてたまりません。

先日はご一緒させていただき、とても楽しい時間を過ごすことができました。
心より感謝申し上げます。

またこのような折には○○さんとご一緒させていただけると幸いに思います。

まだまだ梅雨は続きますが、お風邪などを召されませぬようご自愛ください。

このように親しい人との間は比較的連絡を取り合っていることが多いと思います。

ですので、先日会ったことやお願いごとなど、内容としてはその都度自分の希望や要望とともに自由形式で構わないと思います。

ポイントは、なれなれしくなりすぎないことと、しゃべり言葉を使わないようにすることです。

まとめ

梅雨時期の手紙の書き方はいかがでしたか?

親しい人・ビジネス共に一番押さえた方がいいポイントは

  • 季語や季節感を出す言葉を入れる
  • 書きだし・結びは短く、簡潔に相手の今後の活躍への期待の言葉など添える
  • 相手先の名前や役職名などを正確に書く

これらを基本として、あとは自分の言葉を駆使して伝えたいことがきちんと伝わり、相手の近況を思いやれる手紙を書けるように、慣れないことは少し練習してみるとよいでしょう。

相手の気持ちになって、“自分がもらいたい手紙”を書きましょうね!

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