七夕の由来を子どもに簡単に伝えるには?どう話せば良い?
公開日: : 最終更新日:2018/10/06
子供をお持ちの皆さん、子育て中に子供の「あれ何?」「これ何?」攻撃を受けて、アタフタしたことありませんか?
まだ子供をお持ちでない方、子どもを舐めていたら痛い目に合いますよ・・・
ホント、子どもの探求心と好奇心は尽きることがありません。私も何度質問の無限ループに陥ったことか^^;
しかしこうして、子どもは色々なことを覚えて吸収していくんですね~(しみじみ・・・)
今回はそんな純粋な子供たちの為に!!
七夕の季節が近づくと、聞かれちゃう(かも知れない?!)七夕の由来を子どもに簡単に伝える方法と、大人が見ても「そうだったのかぁ」と思わずうなずいてしまう、七夕のあれこれについてまとめてみました★
七夕の由来は?
七夕は元々中国から来た文化で、着物を織る女性の上達を願うお祭り行事として始まりました。
ここで使う織機のことを棚機(たなばた)と呼ばれることから七夕という呼び名になったと言われています。
また七夕は五節句の一つであり、縁起の良い奇数が並ぶ7月7日の夕べに行われるお祭りであることが、七夕という言葉の由来になったともいわれています。
子どもに「なんで七夕って言うの?」と聞かれた時には・・・
「織姫様のお仕事は機織り機で着物を織ることなんだけど、この機織り機のことを、七夕って言うんだよ」
と言ってあげてみてはどうでしょう?^^
子どももきっと納得してくれるはず!
次に、しっかりと疑問にこたえてあげたら七夕のストーリーを話してあげるのもいいと思います。
みなさんも幼いころに聞いた七夕の物語はだいたいこんな感じでしょうか。
この娘は年頃にも関わらず機織りばかりしています。
それを見かねた父親が、川の向こう側に住んでいる男性を紹介したのです。
すると2人はたちまち恋に落ち、今まで機織りばかりしていた娘は1ミリも機織りをしなくなってしまったのです。
父親は考えた末、この二人を会えないようにしてしました。
これで時間もたくさんできた娘はまた機を織りだすだろうと考えましたが、長い間機を織らなかった娘は機織りも下手になり、男性と引き裂かれたショックで全く機織りができなくなっていたのでした。
そこで、娘に機織りをもう一度上手くなってほしいという思いから、父親は娘に、機織りを頑張ったら年に1度7月7日に男性に会わせてあげようと約束したのです。
子たちの疑問に毎回真正面から挑むのは大変ですし、子どもたちにとっても、「なんで?」はブームのようなもの。その「なんで?」にまつわる話を幅広くしてあげるというのも、一つの答え方かもしれません。
話してあげると落ち着きますから、たとえ一瞬でも!笑
なぜ笹飾りを飾るの?
笹飾りって、実は日本独自の文化だそうです。
もともとは裁縫が上手になるようにとの思いを込めた「紙ごろも」を飾ったことが始まりで、縁起の良い笹飾り、例えば・・・
長生き出来るようにと「折り鶴」を飾ったり、お金が貯まるようにと「巾着」を飾ったりと縁起の良い飾りを飾るようになりました。
子供と一緒に笹飾りを作ると、きっと聞かれる(と思わずにいられない・笑)
「なんで笹飾りをかざるのぉ?」
に対しては、
「笹飾りにはひとつひとつ意味があるんだよ。お金を入れる巾着の飾りを飾るとお金が貯まるとか・・・、それを笹に吊るすと、天上の神様が願いを叶えてくれるんだって」
と答えると、納得してくれるはず?!
「じゃあこれは?これは?」と、笹飾りひとつひとつの説明を求められた時の予防線として(笑)
他の飾りについての説明も載せておきますね♪
- 紙ごろも→女の子の裁縫の腕が上達するように。病気災難を除く身代わりとしての役割も
- 折り鶴→長生きできるように
- くずかご→清潔・節約の心を養うように
- 巾着→お金が貯まるように、商売繁盛の役割も
- ふきながし→織姫のように織機が上手になりますように
そして笹飾りで忘れてはいけない短冊。
短冊は、願いが叶う事・字が上達しますように。というのが本当の意味なのです。
詳しくは次項目で説明しますね。
短冊に願い事を書くのはなぜ?
短冊はもともと、裁縫の上達を願う為に笹に飾られたものと言われています。
それがいつしか、寺子屋で学ぶ寺子たちが習字が上手になりたいと、字の上達を願い短冊に書いたことで広まり、各々の願い事を書くようになりました。
それを願いが天上の神様・ご先祖様に届きますようにという意味を込め、まっすぐ天に伸びる神聖な植物である笹に飾ったと言われています。
話が少しそれますが、七夕の歌に「ごしきのたんざく~♪」という歌詞がありますが、この「五色の短冊」についてはご存知でしょうか?
五色とは(青・赤・白・黄・紫)の事を指し、このひとつひとつの色にもまた意味があるのです。(七夕って結構奥が深いんですね~)
- 青・・・人間力を高める・得を積む
- 赤・・・お父さん・お母さん・ご先祖様に感謝する
- 白・・・義務や決まりを守る
- 黄・・・友達や知人など、人間関係を大切にする
- 紫・・・学業の向上
子供に短冊の願い事について聞かれたときは、笹飾り同様、天上の神様が願いを聞き入れてくれると説明すれば良いのではないかなと思います。
天の川って何?
七夕の夜に空を見上げ、天の川を探したことのある人、いますよね?
都会では見えにくいですが、天の川は七夕だけに見えるものではなく、夏から冬にかけてほぼ一年中見えています(綺麗に見えるのは夏)。
天の川の正体は、2000億個の星と、ガスや宇宙のチリといわれる銀河系の一つです。
その集まりが大きな川のように見えることから天の川と呼ばれています。この天の川を挟むように存在する星が織姫(ヴェガ)と、彦星(アルタイル)です。
お子様に質問されたときに、銀河系~ヴェガとアルタイルが夜空になんちゃらかんちゃら・・・・と説明したところで、当たり前ですが理解しがたいとおもいますので^^;
「織姫様と彦星様の間を流れる川を天の川と言って、織姫様と彦星様は七夕の日にしか、この川を渡って会うことが出来ないんだよ。」と教えてあげてくださいね♪
七夕の由来を子ども向けに簡単に説明するなら?
ではおさらい!!
七夕の由来について子どもに聞かれた時に、簡単に答える方法を、会話形式でまとめてみました☆
2人はお互い好きになって結婚したんだけど、大好きな人と一緒にいれることが嬉しくなって、結婚してからは全く働かなくなってね・・・
怒った神様が、2人を天の川を挟んだ東と西に引き離したんだ。
離れてから織姫は毎日泣いてばかり・・・それを見た神様は織姫が可哀そうになって、7月7日の夜にだけ天の川を渡って会えるようにしてくれたんだって☆
と、いう感じです。最後の子供のセリフは間違いなく余計(笑)、私の願望でもあります(笑)
子どもと一緒に七夕を楽しみながら、親も一緒にその由来や意味について調べてみると、七夕をより身近に感じることができますね^^
一年に一度、織姫と彦星が会える日、お子様と、楽しい七夕の思い出を作ってください☆