笹飾りの意味と由来は?なぜ願いごとを書くの?
公開日: : 最終更新日:2018/10/19
7月7日といえば、七夕ですね。
幼い頃、七夕のお話し「織姫と彦星」について聞いた人は多いかと思います。
年に一度しか会えない織姫と彦星のお話は、大人になってから聞いても、ロマンチックで素敵だなと感じるものです。
そしてもう一つ、七夕の楽しみといえば笹飾り☆
去年、近所のスーパーで見かけた短冊で「お願いですから宿題出すのをやめて下さい」という願い事を見かけた時は言葉を失いました(笑)
では、なぜ七夕の日には、笹飾りをしたり、短冊に願い事を書くのでしょうか?
不思議ですよね。
今回は、七夕の笹飾りの意味と由来、願い事を書く意味について調べてみました
。
七夕の笹飾りの意味?
あなたは七夕の笹飾りを作ったことはありますか?
小さいころ、友達や両親と一緒に作ったことがあるかと思いますが、その時は作ることに一生懸命で意味など深く考えずに作っていたんじゃないかと思います。また、笹飾りの種類も豊富にありますが、どんなものを作っていたか覚えているでしょうか?
笹飾りの種類は実に様々で、調べて分かっただけでもなんと20種類もありました!
そんな何気なしに作っていた七夕飾りですが、実はひとつひとつにちゃんと意味があるんです。その中でも代表的な笹飾りの意味を見ていきましょう☆
- ☆笹の葉☆
邪気や災いから守ってくれますように - ☆紙衣(かみころも)☆
子供が将来、裁縫が上手になりますように
(昔は自分で衣服を縫ってきていたことから着るものに困らないよう祈ったそうです)
子供が健康に育ちますように - ☆貝飾り☆
海の幸が大漁でありますように
食べるものに困りませんように - ☆ 星飾り☆
願い事が叶いますように - ☆ちょうちん☆
心を明るく照らしますように - ☆巾着☆
お金がたくさんたまりますように - ☆ふきながし☆
悪い物が近づいてこないように - ☆ねじり網☆
作物がたくさん実りますように、豊作祈願 - ☆折り鶴☆
長生きできますように - ☆短冊☆
願い事が叶いますように
こうして見てみるとそれぞれに意味があるようですね。
でも、すべてに共通しているのは自分や家族の幸せを願っているということです。
これを見て「よし!今年からは巾着を多めに飾ろう!!」なんて思っている人、いませんか?(笑)
また笹飾りに欠かせないのが願い事を書く短冊です。
今となってはカラフルな短冊が多いですが、もとは「青・赤・黄・白・黒(紫)」の5色を使用していたようです。
これは中国の五行説という古い言い伝えが基になっていて、「木・火・土・金・水」を表しているんだとか。
色にもちゃんとした意味が込められているんですね。
また願い事を書くときにもコツがあるようです。
お願いごとを書く時に、つい「〜しますように」と書いてしまいがちですが、絶対叶えたいお願いの時は断定で書くといいようです。
例えば
「お金がいっぱい貯まりますように」→「お金をいっぱい貯めます」
「幸せになれますように」→「幸せになります」
などいう風に言い切りの形で書ききることです。
これは言い切りの形で書くことによって、実現しなくちゃ!とという思考になるからだそうです。
言い切ると自然と気持ちも前向きになりますし、願いを叶えるために行動しやすくなるのかもしれませんね。
笹飾りのそれぞれの意味をちゃんと理解して作ると楽しそうですね!
では次に、「なぜ笹なのか?」 「どうしてお願いごとを飾るようになったのか?」 など、笹飾りの由来について見ていきましょう。
七夕の笹飾りの由来は?
七夕飾りは、笹につるしますが、なぜ笹に吊るすのか・・・考えたことはありますか?
笹は、生命力にあふれ、まっすぐ天を目指して成長します。
そして成長した笹の葉は、有名な動揺「笹の葉さ~らさら~♪」にもあるように、風になびきながらサラサラと音を出します。
この音は、天上からご先祖様を呼ぶとされています。
このようなことから昔の人は、笹は神聖な植物であると考えました。
では、その笹に飾りをつけるようになったのはなぜでしょう?
昔の人は、機織りの上手な織姫にあやかって、縫製が上達するようにと、七夕の日にお供え物をしていました。
このお供え物が・・・
↓
神聖な植物「笹」に「紙ごろも(裁縫の腕が上がるようにと願いを込めた飾り)」を吊るすようになり
↓
願いが天に届くようにと笹に七夕飾りを吊るすようになった。という訳ですね♪
なぜ短冊に願いごとを書くの?
七夕が近づくと、最近ではスーパーなどにも笹と短冊が用意されていることが多くなりました。
私も何度か子供と一緒に、書いたことがあります♪
ついつい欲張って、2~3枚書いちゃうんですよね・・・^^;
だけど、なぜ短冊に願い事を書くのでしょうか?
これは、中国の風習から来ていて、上記で説明したように元々は機織りの上手な織姫にあやかり、縫製の上達を願うものでした。
それがいつしか、芸事・書道の上達も加わり、寺子屋で学んでいた子供たちが、「習字が上手になりますように・・・」と願いを込めて短冊に書かれたことが始まりと言われています。
これがどんどん都合よく(笑)変化して、短冊に色々な願い事を書くようになりました。
笹はどうやって手に入れる?
七夕の時期になると、お買い物途中に笹が売っているのを見かけることがあります。
笹が欲しいなと思ったら、まず花屋やホームセンターで探してみるのが良さそうです。
最近ではスーパーで売っていることも多いので、家庭用の笹や、プラスチック製の「笹もどき」なら案外簡単に手に入ると思います。
しかし、七夕の笹はあまり需要がないため、本格的に大きい笹は取り扱っていなかったり、家庭用に小型の笹しか販売していない場合があります。
確実に手に入れたい場合は、ネットで探し、早いうちから予約することをお勧めします♪
飾る期間はいつからいつまで?
基本的に日本の行事での飾り物は、前夜から当日の夜とされています。
そうすると・・・
6日の夜に笹を出して、せっせこっせっせこ飾り付けをして・・・・7日の夜には「ハイッ!終了~~!」と、いうわけです。
ブーイングの嵐が巻き起こりそうな予感・・・
最低でも一週間は、七夕気分に浸りたくないですか?!
私なら意地でも一週間は飾っておくと思います!!!
安心してください!
他の人も、私と同じ意見の人は多いようで、スーパーなどの店舗や、学校・幼稚園などでは、7月1日から7日まで飾る場合が多いようです。
終わった後の処分方法は?
さて。楽しかった七夕も終わり、後に待っているのは後片付けです。
笹は神聖な植物とされ、笹飾りや短冊は縁起物なので、ごみ箱にポイポイ~っとするのは、気が引けちゃう方もいるのでは?!(私は細かい事気にしないので普通に捨てちゃいますが^^;)
ここでは、正しい処分方法についてまとめました。
- 神社に持っていく
お焚き上げをしてくれる神社があるので、近所にそのような神社がある場合は、お願いしてみてはいかがでしょう? - 白い紙に包んで捨てる
願い事を書いた短冊は特に捨てづらいものがありますよね。
そんな時は、白い紙(半紙)などに包んで捨てるのが気分的にも良いでしょう。
他には地域によりどんと焼きのように、集めて燃やしてくれたり、川に流す地域もあるようです。
しかし、一般的な家庭では私のように気にせず、可燃ごみなどで出す家庭が多いようです。
特にバチが当たるということもないので(毎年気にせず捨ててる私もすこぶる元気です!)自己判断に任せてOKです。
七夕の由来や意味など、なんでも知りたがる子供たちは、「なんで笹飾りを作るの?」「なんで短冊を笹に吊るすの?」などと、こちらの気持ちも考えずにバンバン質問してきます。
そんな時に、さらっと質問に答えてあげることが出来れば、尊敬の眼差しを独り占め(笑)間違いなしです!
子供と一緒に「笹の葉さ~らさら~♪」と歌いながら、その由来についてお話しをしてあげることも、七夕の思い出の一つになるかも知れませんね^^