沖縄のお盆 2019!今年の旧盆はいつ?どんな行事がある?
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お盆の季節になってくると、お墓参りなどで里帰りの時期の調節に大変になってくる方が多いと思います。
関東と関西でお盆の時期が違っているように、その地域ごとによってお盆の時期や風習は異なります。
それでは、日本の最南端にある沖縄ではどの時期にどんな行事があるのでしょうか?
ちょっと興味がありましたので、調べてみました。
沖縄のお盆(旧盆)は、沖縄の大きな行事の中のひとつです。
行事は今までほとんど旧暦で行っていたので、沖縄のカレンダーには旧暦が入っているのがほとんどらしいです。
しかし、最近では本州と合わせてか新暦で行うことが多いようです。
なんにしろ、2通りのお盆の暦があるということは大変興味深いですね。
沖縄のお盆(旧盆)2019年はいつ?
沖縄の2019年のお盆は、新暦で8月13日(火曜日)~8月15日(木曜日)です。
一部の地域は8月16日(金曜日)までとなっています。
今では新暦でお盆を行う家も増えてきたようですが、糸満など一部の地域では今でも旧暦でお盆を行う風習が根強く残っています。
家や地域により、1ヶ月も違いがあるのは沖縄ならではという感じがします。
また、もう一つの大きな特徴は毎年のお盆期間が変わることです。
旧暦で7月13日~7月15日までがお盆の期間というのは毎年変わらないのですが、新暦とは、ずれているため毎年日にちが変わっていくのです。
ちなみに7月15日は海の日です!
「今年のお盆いつだっけ~?」と聞かれても「〇月〇日がウンケーやで~」とすぐに答えられるように数年分をまとめて表にして貼っている人も多いそうです(^^)
お盆というと連休に家族旅行や帰省が定番と思いがちですよね。
ところが沖縄にとっては少々違うようで、親戚一同が集まり行事をするのが定番ですから、お盆に旅行という概念がないそうです。
お盆の初日7月13日を「ウンケー」、2日目の7月14日を「ナカビ」「ナカヌヒ」、3日目の7月15日を「ウークイ」と呼び、それぞれに行事を行います。
お店を開いている人は、この時期お店を閉めてまで準備するそうですから驚きです。
ご先祖様をお迎えして供養することの大切さをどの地域よりも優先しているのかもしれませんね。
2019年の沖縄のお盆の行事は?
沖縄のお盆の行事は、ウンケーとウークイというものがありどちらも沖縄の方言です。
●ウンケー:祖先を迎える日となっていて、2019年は7月13日の金曜日です。
祖先をあの世からお迎えする日で、夕方に行われます。その前に仏壇に花や提灯などの飾り付けを準備します。
ウンケーのお供え物
- ウチカビ
- 線香
- ろうそく
- お茶
- お酒
- 提灯
- 果物類・・・すいか、バナナ、リンゴ、みかんなどの果物。
スイカは他の果物とは別に上から2段目の両脇に一つずつ置きます。
他の果物は両脇に対称になるように盛り、上から3段目に置きます。
- グーサンウ―ジ・・・サトウキビの杖。先祖があの世に帰る時に転ばないために準備します。
人の杖と同じくらいの長さにします。
- ウンケージューシー(沖縄風炊き込みご飯)
- ナマシグヮー(酢物)
●ウークイ:ご先祖様を送る日です。2017年は7月15日月曜日です。
ウ―クイが行われるのは夜遅くなので、それまでは親戚との食事や団欒を楽しみます。
ちなみに、夜遅くウ―クイをする理由は早々にご先祖をあの世へ帰すのは失礼だという思いからだそうです。
【ウ―クイの手順】
- ビンシ―とウチカビ、ウチカビを燃やす金属製のボウル、銀紙(アルミホイル)、火箸を準備します。
ボウルには銀紙を敷いておきます。- 仏壇の前に親族一同を集める
- 代表者が線香を十五本供えて、子や孫はそれぞれ三本を自分自身からという意味を込めて供えます。
- 全員で仏壇に手を合わせて、ご先祖に盆を楽しく過ごせた感謝とまた来年もお越しくださいとの思いを込めた挨拶をして、ウートートー(拝むこと)をします。
- しばらく線香を焚きます。
- ボウルなどの容器に主人が参加者全員のウチカビを焼きます。
焼く枚数は家族の人数分と言われています。
燃えているウチカビの上に仏壇に供えられていた酒とお茶を注ぎます。- 最後に家主が「みやげもの」として仏壇に飾ってある花や香炉の燃えかけの線香をボウルに入れます。
- これらの「みやげもの」を持って門前に移動し、「また、来年おいで下さい」と手を合わせて見送ります。
みやげものは門前に置いておきます。- 仏壇の飾り物はそのままにせず速やかに片づけます。
果物や提灯も下ろします。花器には新しくチャ―ギの葉を活けましょう。
ウチカビというものは、あの世のお金です。
黄色い紙で、お供えしたり最終日に燃やしたりします。
祖先を送る時に、このウチカビを何枚か燃やして送ります。
ご先祖様があの世でお金に困らないようにするためだそうです。
人が亡くなった時に本州でも、棺桶の中に亡くなった方が好きだったものを一緒に入れて燃やすのと似てますね。
しかし、ここまで大々的な段階を踏んだ儀式を執り行うのは大変ですし、沖縄の方達のご先祖様を大切に思う気持ちには敬意を表さずにはいられません。
沖縄のお盆の料理は?
それでは、次に沖縄特有のお盆料理をご紹介しましょう。
●ウンケーの日:お盆の一日目は、先にも述べましたウンケージューシーという炊き込みご飯や、ナマシグヮーというきゅうりや大根の酢の物などをお供えしたり食べたりします。
ウンケージューシーのジューシーは、本土でいえば炊き込みごはんを指します。各家庭で味は違ってきます。
●ウークイの日:お盆の三日目は、重箱の料理です。
中身は、皮付きの三枚肉、ごぼう、こんにゃく、昆布、揚げ豆腐、天ぷら、かまぼこ、中身汁、お餅などです。
他に、お盆のなか日であるお盆の二日目には、昔ながらの風習で間食に甘菓子やソーメンなどをお供えするご家庭もあるようです。
沖縄のお盆に踊られるエイサーとは?
エイサーとは沖縄県と鹿児島県奄美群島で旧盆の時に行われる演舞のことです。
今では、旧盆の時期以外でも、イベントや結婚式や運動会でもみられるポピュラーな伝統芸能となっています。
地域によってはヤイサー、エンサー、七月舞(しちぐゎちもーい)、念仏廻り(にんぶちまーい)とも呼ばれることもあります。
地元の青年団などの方々が太鼓を叩きながら街を踊り練り歩きます。これは「道じゅねー」とも呼ばれています。
道じゅねーでは、各地域の青年団の方とのエイサー合戦が見られたりと、エネルギーに満ちあふれた演舞がみられます。
なかなかに見応えのある催しのようですので、この時期に沖縄へ行かれた際には是非とも見てみることを強くおすすめします。
お盆の沖縄旅行のおすすめスポット
お盆の時期は、地元の方には海水浴は「ご先祖様に足をひっぱられる」などの言い伝えなどがあるので滅多に泳ぎに行きません。
しかし、観光客の方には沖縄の美しい海は魅力的なので有名なアンチ浜というビーチなどで泳ぐ方が多いそうです。
だから、海水浴場や海はその美しさを堪能したい方でどこも満杯らしいです。
【タイムラプス沖縄 瀬底島 アンチ浜ビーチ Sesokojima Anchi Hama Beach Okinawa】
そこで、ここでは少し穴場である「ゆいれーる観光」というものをおすすめします。
ゆいれーるとは、沖縄のモノレールで、区間は那覇空港~首里城です。
ゆいれーる区間内には、国際通り、DFSギャラリア(免税店)、首里城など沖縄と言えばコレ!と言った魅力的な観光名所が詰め込まれています。
モノレールでしたら電車ですので、車を運転することなくお父さんも一緒にゆっくりとオリオンビールなどを片手に沖縄情緒を味わいながら、家族で観光名所を見て回ることができます。
他にも、鉄板の観光スポットである金城の石畳道、変わったところでは泡盛の酒造所なども見所が多いですよ!
このように見てみると、沖縄のお盆時期は大変に興味深く、またエイサーなどの演舞や首里城など見所も多く魅力的ですね。
また、たくさんの段取りを組んでご先祖様をお迎え、お送りする儀式は、ご先祖様を大変大切に扱っていてその精神を見習いたいものです。
皆さんも、機会があれば今年のお盆は美しい海を見たり風習を味わいながら沖縄で過ごしてみてはいかがでしょうか?