春の挨拶文!時候の挨拶と文章の書き出し例文!季語も!

公開日: : 最終更新日:2019/03/01




転勤、転居などで挨拶文を書くことが多くなる春。

親しい友達ならともかく、きちんとした挨拶文を書こうと思ったら書き出しなどとても迷ってしまいますよね。

私は小学校の保護者会で役員をしていますが、保護者宛の案内状の書き出し文を考えるだけでも頭を悩ませてしまいました(゜_゜)

「時候の挨拶!?」

「季語?」

「結び???」

色々調べてみると、春の時候の挨拶だけでもたくさんあるんだなーと驚きましたよ。

日本語の素晴らしさも改めて認識しました。短い挨拶文で春の季節を感じる事ができるなんて素敵ですよね。

文章の前半部分に春の時候の挨拶を書きますが、春だけでもたくさんあるんですよ。どのようなものがあるのか見ていきましょう!

春の挨拶の書き出し例文もあるので参考にしてみてくださいね(^O^)/

春の時候の挨拶

そもそも「時候の挨拶って何?」って思いませんでした?

時候の挨拶とは「季節や心情に応じた季節感を表す言葉」で、‘‘拝啓’’などの「頭語」に続きます。

春の時候の挨拶(4月)はこちらです。

  • 陽春の候
  • 花冷えの候
  • 仲春の候
  • 春暖の候
  • やわらかな春風に心華やぐ季節を迎え
  • 春光うららかな季節を迎え
  • 春爛漫の美しい季節となりました
  • 春たけなわ
  • 花冷えの季節でございますが
  • 春曇りの昨今
  • うたたねの心地良さを感じる季節
  • 桜の便りが次々に聞かれるこの折
  • 風に舞う桜吹雪が目に眩しい今日この頃
  • 春の日差しが心地よくなりましたが
  • 若葉萌える季節
  • 桜の花も散り始めるこの頃
  • 春も終わりに近づき

 

手紙に使われる時の「候」は「こう」と読み、「~の季節になりましたが」のような意味を持っています。「~の候」は、「~のみぎり」「~の折」に変えることもできますよ。

4月上旬の頃には「花冷えの季節でございますが~」、桜が散りそうな頃には「桜の花も散り始めるこの頃~」など、時期に合わせて使うようにしてくださいね。

そして時候のあいさつにセットで使われるのが相手の様子をうかがう文章です。

読んだことはありませんか?「貴社ますますごご清栄のこととお慶び申し上げます」とか「皆様にはますますご健勝のことと存じます」とかです。

もうすこし親しい間柄だと「皆さんおかわりございませんか」とか「その後、お元気でいらっしゃいますか」となります。

時候の挨拶とこの安否の挨拶がセットが定型の形で覚えると良いでしょう。手紙がきちんと書ける大人になりたいものです。

これらはビジネス文書によく用いられます。普段の生活にはあまりかかわりがない事柄ですね。

四季のある日本ならではの独特の慣習になりますが、知っておくとあらたまった手紙を書く必要ができたときに便利です。

形式さえふまえてしまえば難しいことではありません。自分の好きな挨拶を1つか2つ覚えておきましょう。

春の季語は?

春
「季語」というのは季節を感じる言葉です。春(4月)の季語はこちらになります。

上旬

陽春、卯月、清明、春眠、春風、花冷え、桜花、桜、春爛漫、入学、入社

 

中旬

仲春、桜花、春陽、清和、春粧、春日、桜花爛漫、桜、お花見、チューリップ

 

下旬

春暖、春日、惜春、晩春、暮春、麗春、若草、葉桜、新緑、穀雨

 

みなさんはどの響きが好きですか?

私は「桜花」、「清和」が清々しい春を感じることができるので素敵だなーと思いました。春の季節を感じる言葉ならどんな言葉でも季語になるんですよ(^^)

春の挨拶文の書き出し例文

挨拶文
春の挨拶文の書き出し例文はこちらです。

企業宛

陽春の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。

 

複数の人宛

桜の便りが次々に聞かれるこの折、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

 

個人宛

春の日差しが心地よくなりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

この例文はどれもあらたまったものですが、この中で最もかしこまった書き出しは企業宛になります。

「ご清栄」、「ご清祥」、「ご健勝」などの他にも色々ありますが、企業宛には発展を気遣う意味も含めて「ご清栄」を使うといいですよ。

ちなみに、「ご清栄」は健康と発展を願い、「ご清祥」は健康と幸福を願い、「ご健勝」は健康を願う時に使います。

春の挨拶の結び

春の挨拶の結びはこちらです。

  • 花冷えの季節がら、くれぐれもお体をご自愛ください。
  • 春爛漫のこの頃、健やかなる日々をお過ごしください。
  • 新天地での更なるご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
  • 新年度を迎え、諸事ご多忙のことと存じますが、今後ともご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
  • 行く春を惜しみつつ、ますますのご活躍を祈っています。
  • 花便りも伝わるこの頃、ぜひご家族でお越しください。
  • 季節の変わり目でございます。どうかお体を大切になさってください。

 

春の挨拶文の例文

春といえば卒業や入学式ですね。その2つの例文をご紹介します。

卒業式

○○さん

拝啓 花が芽吹き、春の気配が漂う季節となりました。

卒業、おめでとう。

3年前、満開の桜の下、○○さんたちがちょっと緊張しつつも新生活への期待に胸を膨らませながら入学式を迎えた日のことが、つい昨日のことのように感じられます。

時間の流れはあっという間ですね。

これから大学に進学する○○さんには、楽しみなことも不安なこともたくさんあるでしょう。

でも、これまで何事にもチャレンジをしてきた○○さんであれば、きっと大丈夫だと信じています。

みんなを元気づけるその笑顔を忘れずに、たくさんのことを楽しみ、乗り越えていってください。

今後の健康をお祈りしています。

またお会いしましょう。

敬具

○○年○○月○○日

□□

入学式

ようやく春らしい暖かな日差しも感じられるようになりました。

聞くところによりますと、○○さんにはこのほど○○高校に見事合格なさったとのこと、本当におめでとうございます。

かわいくよちよち歩きをしていたのが、つい昨日のように感じられますが、年月が過ぎるのは本当に早いものです。

ご家族の皆様のお喜びと感慨もひとしおのことと思います。

○○さんが、新しいお友達をいっぱいつくって楽しく過ごせることをお祈りしています。

気持ちばかりではございますが、お祝いのしるしを同封いたしましたので、どうかお納めください。

入学式の晴天を願いつつ、まずはお祝い申し上げます。


手紙の構成は、「季節の挨拶+相手を気遣う気持ち」、「手紙の内容」、「結びの言葉+相手を気遣う気持ち」にするとまとまって見えます。

最初にご紹介した例文も、季節の挨拶と気遣う気持ちが文になっているので参考にしてみてくださいね。

結びの挨拶にも気遣う気持ちをつけることで心温まる文章にしましょう!

普段私は、親戚などのお礼も電話ですませることが多く、今回のような保護者宛にきちんとした案内文を書くことがなければ時候の挨拶などを調べる機会はなかったかもしれません。

こうして調べてみると、日本語って綺麗だなーって思います(^^)

色々な季節の時候の挨拶も見たのですが、春の挨拶の書き出しが1番好きです。新しい出発、新しい始まりの予感がとても伝わってきますよね。

せっかくだからご無沙汰している友達や親せきに手紙を書いてみようかな♪

みなさんも、もらった人が春を感じ、心温まる気遣いにホッとするようなお手紙を書いてくださいね(^O^)/

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