ハロウィンでトリック・オア・トリートと言われた!返事の返し方!
公開日: : 最終更新日:2018/10/15
10月31日。かぼちゃにゴースト、街中を踊る「ハッピー・ハロウィン」の文字。
今日はハロウィンかぁ、なんてぼんやり思いながら歩いていると、保育所の前に小さなモンスターや魔女の集団が。
あらあらかわいらしい、ハロウィンの仮装かな?
すると突然、ピンクのドレスを着た小柄なプリンセスが
「トリック・オア・トリート! 」
え?え?あ、私に言ってる!とりあえず何か言わないと!
キラキラした目のプリンセスを前に口からでた言葉は
「どうも」
なんともそっけない。いやいや、10年ぶりに親戚のおばさんと顔を合わせた男子中学生じゃないんだから…
目次
ハロウィンでトリック・オア・トリート!その返事の返し方
物心がついたときからハロウィンに慣れ親しんできた子どもたち。彼らの「トリック・オア・トリート」にはなんと返すのが正解なのでしょう。
アメリカ風に「ハッピー・ハロウィン」
まずは本場アメリカ。本場、と言っても、ハロウィンはもともとケルト人というヨーロッパ民族の風習。それをローマ時代にキリスト教徒が取り込んで、さらにアメリカで今のようなスタイルが広まったと言われています。
アメリカではその日の夜、お菓子を入れてもらうためのかごや手提げ袋を持った子どもたちが近所の家を回ります。ドアをノックして「Trick or Treat! 」。
楽しそうに言う子や、シャイでなかなか言えない子、思ったより大きい子が来たり様々。
中には、「僕がここでバク転を見せるからお菓子チョーだい!」なんて、楽しませてくれる子もいます。
スタンバイしていた住人はドアをあけて「Who are you ?」や、「Are you OO ?」 など、仮装してきた子どもに、「誰かしら?」「あなたは、OOね」等と軽く話しかけたり、「You guys are so cute!」(とっても可愛いわね)というように声をかけるのが自然ですね。
そして用意していたお菓子をかごの中に入れてあげます。
あげるお菓子は、個別に包装されたチョコレートや、ビスケット、飴などです。一掴み、だいたい5,6個程度あげます。
子どもたちに選ばせてあげる人や、中には子どもを驚かすためにモンスターの仮装をして待っている方もいるみたいですよ。
”Happy Halloween”は子供たちが去っていく帰り際に言うのが一般的です。
日本語で「お菓子をあげるから、いたずらしないでね」
やってくる子どもたちはゴーストやモンスター(最近はアニメキャラクターなどに仮装している子も多いみたいです)に変装して、住人にいたずらをする気満々。
そこで住人はお菓子をあげて、ちびっこモンスターたちを追い払います。そんなお祭りの雰囲気を大事にして「お菓子をあげるから、いたずらしないでね」と応えると、子どもたちはとってもよろこんでくれます。
子供たちはご近所を回るのが普通ですが、基本的にはハロウィンの飾りをしてある家、カボチャのジャックオーランタンや、骸骨のオブジェ等など、デコレーションしている家に訪ねてきます。家のデコレーションも一緒に楽しんでみるのもいいかもしれませんね!
「ハッピー・ハロウィン」ってどんな意味?
お菓子やメッセージカードなどでも見かける「ハッピー・ハロウィン」。「トリック・オア・トリート」への返事にも使えて、便利な言葉ですね。これは「ハッピー・バースデー」などと同じ「よいハロウィンを」という意味です。
アメリカのハロウィンでは、子どもが近所を巡るときは大人が付き添うのが普通ですが、このとき大人同士の挨拶も「Happy Halloween」になります。
日本でもクリスマスには「メリー・クリスマス」と言い合う人たちがいますが、それと同じ感覚ですね。ほかにも、ハロウィンに使える気の利いた挨拶をいくつか紹介します。
- Have a frightfully fun Halloween!(ぞっとするほど楽しいハロウィンを)
- Enjoy a spooky night!(気味の悪い夜になりますように)
- Have a nice trick-or-treating!(楽しいキャンディー狩りを)
さあ、これであなたも「よいハロウィンを! 」
「トリック・オア・トリート」の意味は?
さて、日本では呪文のように口にされている「Trick or Treat」。これは直訳すると「いたずら?それともごちそう?」という意味になります。
つまりは「ごちそうしてくれないなら(お菓子をくれないなら)いたずらしちゃうぞ」というおどし文句です。その昔、アメリカのいたずらっ子たちがハロウィンの時期に使ったことが始まりと言われています。
「お、トムのやつ、お菓子もらってるぜ、いいなぁ」「大人って臆病だからさ、おどせばお菓子をくれるんだ」なんて会話があったのでしょうか。今ではすっかり決まり文句となりましたが、もとはそんなかわいらしいアイディアだったのですね。
どうしてハロウィンの日は家を巡るの?
最後に、家を巡るイベントの始まりについて。
遠い昔、ケルト人の1年の終わりはちょうどこの日でした。そして、亡くなった人たちの魂が自分たちのもとに帰ってくる日でもあったのです。日本でいうお盆みたいなものでしょうか。
日本でも死者を供養するためにお供えものをしますが、ケルトにもその風習がありました。そのひとつがケーキです。各家はその日に合わせてケーキを焼き、子どもたちがそれを集めてまわります。これが、今に通じる始まりだと言われています。
また、この日は亡くなった人だけではなく、悪霊も一緒にやってくると信じられていました。それらに乗り移られないようにおぞましい格好をする慣わしが、現在の仮装につながっているとも言われています。
ケルト由来のハロウィンは、アメリカによってずいぶんと賑やかなイベントになったみたいですね。ところで、子どもたちの「トリック・オア・トリート」って断ってもいいのでしょうか。
答えはイエス。実はアメリカには、怖い人形を突然動かしたりかぼちゃに怖い声を仕込んで子どもを追い返す、なんてお茶目な家もあるのです。そんないじわるな大人には子どもたちも黙ってはいません。玄関に生卵をぶつけたり、ハロウィンの飾りにトイレットペーパーを巻きつけたり…きっちりと報復をするのです。