お盆の手土産のマナー!金額は?熨斗は?お供え物は?
公開日: : 最終更新日:2019/02/21
手土産にも季節ごとのマナーがあるって、ご存知でしたか?
夏ならゼリーや水ようかんなどの冷菓子、秋なら栗やさつまいもなどの秋の味覚を使ったもの…
といったように、その季節に合わせて手土産を選ぶのが一般的ですよね。
でも、それ以外にも季節に合わせたマナーがあるのです!
お正月ならお年賀、お盆ならお供え物…など、行事に合わせて熨斗などを付けてお渡ししなければなりません。
今回は、そんな手土産のマナーの中でも特に迷いがちな『お盆の手土産』についてお話していきます。
お盆の手土産のマナー!
お盆という季節柄、帰省(結婚相手のご実家等)や親戚のお宅に伺うことが多いと思います。
その時毎回悩むのが手土産です(^^;
周りに聞いたりお店を回ったりしますが結局無難な品物を選んでしまいます。
「たかが手土産されど手土産」、選んだ品物はあなたの印象を左右するものですから慎重に選びたいところです。
日持ちがしない生ものを避けるのは当然の事ですが、相手方の家族構成によっても選ぶ品物が変わりますね。
なにはともあれ相手方が喜んでいただけるような品物を選ぶことが大切です。
また、普段でしたら手土産ひとつで帰省して問題ないのですが、『お盆』という季節柄『お供え』のことも頭に浮かびますよね?
実はマナーがあるようで、ここを押さえておけば「なんてデキた嫁なんだ」なんて褒められるかもしれませんよ。
仏壇があるお宅の場合は、『手土産』と『お供え』を分けて用意するのが基本的なマナーのようです。
ただし地域によってしきたりが異なり、手土産をそのままお供えする場合もあります。
事前に聞いておいたほうが良さそうですが、別々に用意しておくと安心ですね。
普段遊びに行く場合と分けて考え、お盆やお正月は特別に手土産を持参することは心配りであり失礼がありません。
また、直近で亡くなられた方が居た場合は新盆になりますので、その場合はお供えではなく香典として現金を用意するのが一般的です。
その際の金額は、1万円程度が良いとされています。
もう亡くなられて仏様になっているので、不祝儀袋で、表書きは『御仏前』『御供』と書くのが良いでしょう。
神式では「御玉串料」「御神前」と書きます。
服装については黒や紺、グレーなどのシンプルなスーツやワンピースが一般的です。
ご家族にとっては初盆を迎えられて悲しみの日々を過ごされているかもしれません。
服装はもちろん、態度や発言にも失礼のないよう気をつけましょう。
お盆の手土産は何を選べばいい?
お盆に限らず、基本的には相手方の好みや家族構成を考慮した上で手土産を選ぶものですが、迷ったときは相手に何が良いか聞いてみるのもひとつの手ですね。
前記したように、『手土産』と『お供え』を分けて用意する必要がある場合のおすすめのものを以下にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。
【手土産におすすめ】
お酒を飲む方であれば、ビールはもちろん、地酒やワイン、ビール券なんかでも良いでしょう。
相手の好みがよく分からない場合には、夏の暑い時期になりますので、以下のものがおすすめです!
- ゼリーやプリンなど
- 水ようかんなどの口当たりが良い和菓子
- 有名なお店の焼き菓子など
→ 口当たりが良くて、見た目も涼しげで色鮮やかなので夏っぽいです
→ ゼリー同様食べやすく、年配の方にはこちらの方が喜ばれますね
→ お盆は親戚などの来客も多いので、個別包装されたものはお客様に出しやすく、喜ばれます
※夏なので、生菓子などの傷みやすいものは避けるようにしましょう!
【 お供えにおすすめ】
また、故人のことを知っている場合は、その人が好きだったものをお供えとして持って行くのが良いでしょう。
食べ物でも問題はないのですが、その場合は日保ちするものを選ぶようにすると良いです。
上記した以外ですと、以下のようなものがおすすめです!
- 花束
- お煎餅やクッキーなど
- フルーツ
→ 日保ちはしませんが、仏壇やお墓にお供えできるので良いでしょう
→ お盆の間お供えしておくので、日保ちのするお菓子を選びましょう
→ この場合はむき出しではなく、掛紙をしてきちんと包装しましょう
お盆の手土産の金額の相場は?
手土産もお供えも『気持ち』なので、あまり高価なものは好ましくありませんし、金額で決めるものでもありません。
相手との間柄によりますが、一般的な手土産・お供えの相場は3000~5000円程度と言われています。
金額に関してはあまり難しく考えすぎず、相手に渡したい品物で選ぶようにすれば良いのではないでしょうか。
お供えに関しては、「あの人、これ好きだったなぁ」と故人のことを思い出して選んでみてはいかがでしょう?
大切なのは、その人を供養する気持ちですから。
お盆の手土産の熨斗はどうすればいい?
一般的に、手土産の場合、熨斗は必要ありません。
熨斗が必要なのはお供えなのですが、そもそもお供えの場合は『熨斗』という言い方はしません。
お供えに付ける熨斗のことは『掛紙』と言うそうなので、覚えておくと良いかもしれませんね。
そこから『掛紙』という言葉が伝わってきたのですね。
【掛紙の書き方】
- 水引 → 黒白または銀色の結び切り
- 表書き → 『御供』+自分の名前を書く
※地域によって黄色と白のものを使う場合もあるので注意!
【お盆の手土産の渡し方】
【手土産の渡し方】
手土産を渡すタイミングって、迷ってしまいますよね!?
「明らかに紙袋をぶら下げているのに、いつまでも渡さないのも変だし…」と、ついつい玄関先で渡したくなってしまうものです。
しかし、ちょっと待って下さい!
一般的には、リビングなどのお部屋に通されてから、そのお宅の方々にきちんと挨拶をして…
はい!ここが手土産を渡すベストタイミングです!!
渡すときは、紙袋などからは出して渡してくださいね。
そして、よくテレビなどで聞く"あの台詞"はNGワードですので、注意が必要です。
「つまらないものですが…」
この言葉は言ってはいけません!
謙遜しているつもりかもしれませんが、相手はつまらないものなど欲しくありませんので、「そんなものを持って来たのか」と、逆に失礼になってしまいます。
「○○さんが以前好きだと仰っていたので…」
など、相手のことを考えて選んだということをきちんと伝えた方が、先方も気持ちが良いものです。
【お供えの渡し方(供え方)】
お供えは仏様のために用意したものなので、ご家族にお渡しするのではなく、直接仏壇にお供えします。
その際は、一言
「こちらをお供えしてもよろしいですか?」
などと声を掛けてからの方が良いでしょう。
お供えは、仏様側ではなくお参りをする人に自分の名前が見えるように置くのがマナーです。
最後に
- 『手土産』と『お供え』を分けて用意する
- 新盆の場合は、香典として現金(1万円程度)を用意する
- 不祝儀袋で、表書きは『御仏前』または『御供』と書く
手土産ひとつ持って行くにも、様々なマナーがあるとお分かり頂けましたでしょうか?
地域によってもマナーが異なる場合があるので、訪問先で恥をかかないように、事前にその地域のマナーを下調べしておくのも、良いかもしれませんね。
でも、だからと言ってマナーに囚われすぎず、「相手のことを想って選ぶ」という、手土産を選ぶ上で最も大切な『気持ち』は忘れずに、楽しい帰省をして頂きたいと思います。