節分とは?子供に分かりやすく節分を説明するには?
公開日: : 最終更新日:2019/01/03
もうすぐ節分ですね。節分といえば鬼と豆まき。毎年恒例です。
我が家でも毎年、豆まきをしているのですが、先日、我が家の幼稚園と小学生の子供二人とこんなやりとりがありました(^^)
私の浅い知識では幼稚園児はどうにかごまかせても小学生には通用しませんでした(>_< )
毎年やってる節分の行事ですが、子供たちにちゃんと節分のことを説明したことはなかったんです。
意味もわからずなんとなくやっていたなんてよく考えたら恐ろしいことなんですが、子供たちに質問されて、ちゃんと調べなければと思いました♪
みなさんのご家庭でも、豆まきをする時は子供が中心となりますよね?せっかくだから子供に節分とはなんなのかをわかりやすく説明してあげて、一緒に季節の行事を楽しみましょう(^_-)-☆
節分とは?
節分とは漢字のそのままで「季節を分ける」ことです。
季節を分けるといえば、現在の日本では春夏秋冬、四季折々というように1年を4つに分割しています。しかし「節分」の分け方は中国で生まれた二十四節気という考え方に基づいており、1年を24にも分割して、その分割点に季節を表す名称がつけられているそうです。
季節が春、夏、秋、冬、と変わる日を立春、立夏、立秋、立冬といい、これらの前日が節分になります。つまり2月、5月、8月、11月にそれぞれにあります。
私は節分はてっきり2月の節分だけだと思っていたんですが、季節が変わる日の前日が節分で、本来は年に4回もあったんですね。
ちなみにウナギを食べる土用の丑の日で知られる「土用」も「節分」と同じ区切りの名称で4回あるので土用の丑の日も本来なら4回ということになります。
昔は厳しい冬を越えて春を迎えることが特別なことだったので、一年の始まりが立春でした。そのため、立春の前日の節分は一年の終わりとして特別な意味を持つ日だったんです。
現在でもお正月に送りあう年賀状には「新春」「迎春」なんて書かれていますが、昔は1年の中で最も大事なのは「春」という考えでした。それで江戸時代以降は「節分」といえば立春の2月の節分の1回のみが一般的になったそうですよ。
節分の由来
中国から伝わった宮中の厄払いの行事が節分の由来です。
宮中で、一年の終わりの節分に邪気を取り払い、新しい一年を良い年にするために追儺(ついな)という儀式が行われていました。
鬼の姿をした官職の者が災害や疫病をもたらす存在に見立てられ、黄金の仮面をかぶり手に矛や盾を持った者が、豆を巻きながら鬼を退治するという儀式だったようです。
宮中で行われていた追儺の儀式が次第に庶民にも広まって、現在の節分になりました。
現在では鬼役はたいていお父さんがすることになるかと思いますが、昔は官職の人が鬼役だったなんて世の中のお父さんも安心するかもしれませんね。
厄払いとして節分をするようになったのは分かったのですが、その節分に鬼が出てくるのはどうしてなのでしょうか?
節分に鬼ってなぜ?
鬼は「陰(おん)」に由来すると言われています。
目に見えない邪気が陰で、邪気は鬼のことだったんです。昔は今と違って医療も発達していませんし、災害を乗り越える力もなく、災いが起こることは鬼のせいだとされていました。
季節の変わり目には体調を崩しやすく、邪気がたまりやすいということもあり、節分には鬼が出やすいと考えられていたのです。
そういえば、日本の昔話には鬼が出てくる話は多いですよね。幼稚園くらいの小さいお子さんには鬼が出てくる絵本を読み聞かせたりしながら節分についてお話してあげるといいですね。
私のおすすめな鬼の絵本をご紹介します。
おにはそと(金の星社)
泣いた赤おに(小学館)
鬼を追い払う時には豆が使われますが、どうして豆になったのでしょうか?
節分に豆をまくのはなぜ?
節分に豆をまくのは、霊力のある豆で邪気を払い福を招くためです。
昔は穀物や果実に霊力があって、邪気を払うことができると考えられていました。その中でも、大量に収穫できて米と比べても粒が大きいので豆になったようです。
それに加え、豆は「魔目(鬼の目)」「魔滅(魔を滅する)」として昔から鬼退治に使われていました。
京都の鞍馬山から鬼が降りて都を荒らして人々を困らせている鬼を、神のお告げで鬼の目に豆をぶつけて退治したとことから豆をまくようになったとも言われているんですよ。
では、どのような豆が適しているのでしょうか?
節分にまく豆はなにが良い?
節分にまく豆は炒った大豆です。
炒るというのが「射る」と結びつき、先ほどの「魔目(鬼の目)」を「射る」ことから炒った大豆を使います。
また、昔の家には土間があり、下が土だったために、生の大豆だと拾い忘れた時に芽が出てしまいます。その芽が出ることが災いを招くと恐れられていたので、炒った大豆が使われるようになりました。
私は「節分の豆と言えば大豆」と思っていましたが、東北より北では大豆ではなく落花生をまく地域もあるそうです。落花生だと落ちたものでも食べられますし、片づけるのも簡単そうでいいですね。
前にサザエさんで、豆をいくつかビニール袋に入れて投げるというのを見たことがありますが、この方法は片づけるのも食べるのも便利なので真似してみたいと思っています。
節分についてはわかってきましたが、子供に説明するにはどういうふうに話したらわかりやすいでしょうか?
こうやって子供に説明しよう
こんなふうに説明したら、小さい子にもわかりやすいと思います。小学生には「魔目」や「魔を滅する」などの漢字を使って説明したら説得力がありますね。
これまで節分について色々書いてきましたが、以下がまとめです。
- 節分は季節が変わる日
- 由来は宮中の追儺という行事
- 節分の鬼は陰に由来し、鬼は邪気とされる
- 邪気を払い福を招くために豆をまく
- 「魔目(鬼の目)」を「射る」ことから炒った大豆を使う
今まで、豆を投げて楽しんでいた節分なのですが、調べてみると楽しいだけの行事で終わらせたらもったいないと感じています(^^)
日本の伝統を学んだり、心を育むのにはもってこいの行事ですよね♪
ちなみに、親子で見ていただきたいおすすめな鬼のお話のDVDがあります。
「friends もののけ島のナキ」という題名で、泣いた赤おにのお話をもとに作られたCGアニメです。鬼の優しさ、友情、人間との関わりから芽生えた気持ち、映画館で見て子供も私も号泣でした。あまりにも良いお話だったのでDVDで何度も見ています(*^_^*)
節分という行事をただ鬼をやっつける楽しい行事にするのではなく、日本の伝統行事を学びながら、優しい心も育てることに結びつけられたら素敵な節分になりますよ(^_-)-☆