カリフラワーとブロッコリーの違いは?栄養比較!美味しい食べ方!
公開日: : 最終更新日:2019/02/05
今日の夕食の支度の為にスーパーに買い物に行ってきました。付け合わせの野菜をカリフラワーにするつもりで行ったのですが、あいにくスーパーでは品切れ。
でもその横にはブロッコリーが・・・。どちらも好きな野菜なのでブロッコリーでも良いのですがこの2つどういった違いがあるのでしょうか?違うのは色だけのような・・・。そんな知識しかなかったのでブロッコリーとカリフラワーの違いを入念に調べてみました。
目次
カリフラワーとブロッコリーの違い
サラダや料理の付け合わせに彩を添えるカリフラワーとブロッコリー、雰囲気はとても良く似た野菜同士ですが、両者の違いはご存知ですか?
実は、どちらもアブラナ科の野菜で、キャベツの仲間にあたります。
紀元前の昔から野生キャベツの花蕾は食べられていました。これが、ブロッコリーの起源といわれています。
そして、ブロッコリーの蕾が突然変異により白化し、それを品種改良することでカリフラワーが誕生しました。
先にブロッコリーが存在したのですが、日本には明治時代にカリフラワーが入ってきていました。ただ、その時はあまり普及せず、戦後に広まったようです。
クセがなく食べやすかったので、食生活の洋食化とともに普及したようです。
あとから緑黄色野菜ブームが来た際に、ブロッコリーが広まるようになりました。今ではブロッコリーの方がメジャーな野菜となっています。当然、生産量でもブロッコリーの方が多くなっているそうです。
どちらもビタミンCの含有量が多いのですが、ブロッコリーは色からもわかるように葉緑素など色素成分が含まれます。
カリフラワーは白いだけあって色素成分がほとんどありません。とはいえ主に調理法や料理の仕方、色味で使い分けられているようです。
あとは食感の好みでしょうか。ブロッコリーは茎も食べられるので扱いやすい食材だといえます。
ちなみに日本では温野菜のイメージですが外国では生食が主流です。
なんだかワイルドですよね。生で食べるときはしっかり洗うようにしましょう。
カリフラワーってどんな野菜?
カリフラワーは付け合わせやスープ、サラダなど様々な料理に登場し、独特の食感と、クリームがかった白色のカラーで、アクセントを加えてくれる食材です。
その代名詞でもある白色はもともとの色ではなく、栽培時に日光に当てないことで白色に仕上がります(日光に当てると黄色く変色してしまう)。さらに、最近ではオレンジや紫の華やかな色彩も見かけるようになりました。出荷時期は10月から3月が最も多く、冬が旬の野菜と言えます。
カリフラワーはブロッコリーの突然変異として生まれました。16世紀から19世紀にかけて発達しながらヨーロッパに普及し、日本へは明治初期に渡来しています。戦後の食文化の変化に伴い全国に普及しています。
ブロッコリーってどんな野菜?
ブロッコリーはクセのないとても食べやすい野菜ですが、栄養価も高いことが特徴です。出荷時期は主に10月から3月の間に多く出回ります。いわゆるブロッコリーとして食材となる部分は「花蕾」と「茎」の部分です。「花蕾」とは、たくさんある1つ1つのつぼみの集合のことを呼びます。
ブロッコリーは仲間であるキャベツと同じ、地中海沿岸が原産地になります。古くは古代ローマ時代から食用とされており、17世紀頃にはヨーロッパ内に普及しました。日本には明治時代に渡来しましたが、鮮度を保つのが難しく流通量は伸びませんでしたが、その後の保存技術の進展により80年代以降に急速に普及しています。
カリフラワーとブロッコリーの栄養比較
カリフラワーとブロッコリーの違いは色だけではありません。両者の栄養成分を比較すると、それぞれに特徴のある成分が見つかりました。
- 主な栄養成分(100g中)
- カリフラワー:ビタミンC(53㎎)、カリウム(220㎎)、食物繊維総量(3.2g)
- ブロッコリー:ビタミンC(54㎎)、ビタミンK(150mcg)、葉酸(120mcg)、βカロテン当量(770mcg)、スルフォラファン
両者に共通する点はビタミンCが多く含まれるということです。さらにカリフラワーに含まれるビタミンCは加熱しても崩れにくいという特徴があります。
- カリフラワーに主に含まれる成分には、
- カリウム
- 食物繊維
がありますが、カリウムには血圧の上昇を抑制し脳梗塞や動脈硬化を予防する効果があります。また、食物繊維は腸の掃除に役立ちます。
- ブロッコリーに主に含まれる成分は、
- ビタミンK
- 葉酸
- βカロテン
- スルフォラファン
がありますが、ビタミンKは血液を凝固させる働きに関係し、また骨から流出するカルシウムを抑制する働きがあり、骨を丈夫にする役割があります。
葉酸は妊娠を計画、または妊娠中の女性に必要な成分であり、さらに貧血を防ぐ効果もあります。βカロテンは抗酸化作用を持ち老化防止や、肌を健康に保つなどの効果があります。
そして、注目はスルフォラファンの存在です。スルフォラファンには肝機能のサポートやがん予防に効果を発揮する成分です。
カリフラワーの美味しい食べ方
- 【基本知識】
- 選び方:つぼみがかたく、締り、全体としては持った時に重みのあるものがよいです。葉はみずみずしいものにしましょう。
- 保存:ラップで包むなど乾燥を避けたうえ、冷蔵庫で保管してください。日持ちはしないので2,3日を目安にしてください。もう少し長く保存したい場合は茹でた後水を切り、冷凍保存をして下さい。
- ゆでる
- 生
【食べ方】
①水に塩を加え、約1分程度固目に茹で上げる。その際にお酢またはレモン汁などを加えると白く茹であがります。
②茹で上がったら冷水に落とさないで、ざるなどに移し、自然に冷やします。
鮮度の高いものは生のままサラダなどに入れ、食べられます。
応用:サラダ、炒め物、スープ、オーブン料理など
ブロッコリーの美味しい食べ方
- 【基本知識】
- 選び方:色は緑が鮮やかで濃いもの、つぼみは、ぎっしりと詰まったものがよいです。つぼみが黄色に変色しているものは鮮度が落ちているサインです。
- 保存:ラップやポリ袋で乾燥を防ぎ冷蔵庫で保存します。カリフラワーと比較すると鮮度が落ちるのが早いので、なるべくその日、でなければ3日以内が目安です。
- ゆでる
【食べ方】
①水に塩を加え、3分程度茹であげます。ゆですぎると歯ごたえがなくなります。
②カリフラワー同様、茹で上がったら冷水に落とさないで、自然に冷やします。
応用:サラダ、炒め物、パスタ、シチューなど
カリフラワーとブロッコリー、同種の野菜だけに共通点も多くありましたが、それぞれの野菜を個別にみれば異なる特徴もいくつかありました。
- カリフラワーはブロッコリーの突然変異でうまれた野菜
- 両者の栄養成分は異なる成分が含まれる
- ブロッコリーのほうが比較的保存が難しく、鮮度が落ちやすい
- 日本においては、以前はカリフラワーの方が生産量は高かったが、現在はブロッコリーが優勢
色などの見かけだけでなく、栄養価や調理法などそれぞれの特質を覚えておけば、今日はどちらを選択するか、野菜売り場で悩まずに済みますね。