オオカミと犬の違い!遺伝子的には近いってホント!?
公開日: : 最終更新日:2018/12/26
ペットとして人気があるのは猫と犬ですよね。今回は犬について取り上げてみます。
犬ってどんなイメージがありますか?色々な犬がいますが総じて以下のことがあげられると思います。
- 飼い主のいうことをよくきく
- よくなついてじゃれついてくる
ココらへんは犬と猫とは正反対ですね。ではオオカミとはどうでしょうか?オオカミは野性的で攻撃的というイメージがありますよね。実際そうなんです。
そのオオカミの遺伝子とよくにた遺伝子を持つ犬は柴犬です。
柴犬はオオカミに近いため飼うのが難しいのでしょうか?それともオオカミと犬とは違うので飼いやすいのでしょうか?
柴犬が好きだけど飼育方法が難しそうで買うのを躊躇っているあなたのために調べてきました。
よろしければ見ていって下さい。
柴犬の遺伝子とオオカミの遺伝子の違い!
柴犬とオオカミの遺伝子の違いはどれくらいあるのでしょうか?やはり犬だからオオカミとは大きく遺伝子が異なると考える方が多いのではないでしょうか?
それが総じてオオカミと犬の遺伝子は非常に似ているんです。(@_@;)
これは最近のDNAの研究が発達して分かったことです。
犬はもともとオオカミの中で人間になつくものを選んだ結果、オオカミと犬がわかれたと言うのが現在有望な説になっています。なので遺伝子がオオカミと犬では似ているのは当然です。
その中でも最も遺伝子が似ているのが柴犬なんです。
これは世界的に柴犬が人気になって来たため遺伝子を検査した結果分かったことらしいです。
犬全体の犬種の調査で、414頭85種類の犬と灰色オオカミを比較して調べたところ、他にも13種類の犬種がオオカミに近いことが判明しました。
他の13種類の犬種は
- 秋田犬
- シーズー
- ペキニーズ
- シベリアンハスキー
- アラスカンマラミュート
- バセンジー
- サルーキ
- アフガンハウンド
- シャー・ペイ
- チャウチャウ
- サモエド
- ラサ・アプソ
- チベット・テリア
という結果になりました。
シベリアンハスキーはオオカミそのものっぽい見た目ですもんね。それに反してシーズーやペキニーズがランクインしたのは意外でした。
そしてその中でも遺伝子が近い順番上位が以下となっています。
- 柴犬
- チャウチャウ
- 秋田犬
- アラスカンマラミュート
- バセンジー
大型犬ではなく小型犬~中型犬が上位を占めているのは意外でしたね。
でも柴犬って飼い主に忠実なイメージがあるから、野生で生きているオオカミとは似ても似つかない感じがするんですけどね。
ではこの後柴犬について詳しく見てみましょう!
柴犬の飼育は難しい?
柴犬とオオカミとは遺伝子が近いため飼育は難しいのでしょうか?
なにせオオカミと遺伝子が近いのだから野性的で攻撃的であまり人にはなつかないと思っていしまいますよね。
でも、世の中に柴犬を飼っている人は沢山います。とっても人気のある犬なんです。なので頑張れば飼育出来るのかも…。
そう思って調べてみると意外な結果が!!
逆に信頼関係が希薄であったり逆転していたりすると、要求吠えをはじめ、何かを指示されることを嫌がるわがままな犬になってしまうこともあります。
しつけをちゃんとしていれば飼いやすい犬です。
遺伝子はオオカミと近いのに飼いやすいとは意外な結果でした。^^
オオカミと犬の違いは?
オオカミと犬との違いはなんなのでしょうか?
- オオカミは犬と比較して姿勢や顔つきが違い耳や首、尻尾も太くしっかりとしていて足も犬より大きい
- オオカミは人間に従属する犬とは違い幼い頃から育てたとしても里親とは認識しても調教することは難しい
- オオカミはふれあい絆を深めることはあっても家畜化はしない
- 犬は6~9ヶ月で成熟するがオオカミは2歳くらいで成熟する
- オオカミはが産む子供の数は犬の半数程でそれほど多くは産まない
- 犬は人間に飼い慣らされているがオオカミは野生で群れで生活している
- 狼は犬より顎の力が遥かに強く、顎の筋肉が多い為に人でいう頬骨が高く目が釣り上がって見える
- 犬は明確に「ワン」と吠えるが狼の吠え声は不明瞭
- 犬に見られる巻尾は狼にはない
などなど様々な違いがありますね。遺伝子は近くても性格や性質は大きく異なるようです。
これらは主に犬は人間に家畜化されているのに対し、オオカミは野生の本能が強いためなのでしょう。実験で幼いころから同じ環境でオオカミと犬を育てても結果は同じで違いがはっきりでたようです。
遺伝子からみた犬の祖先は?
遺伝子からみると犬の祖先はオオカミとする説が一般的であるそうです。つまり、人間がオオカミを家畜化(=馴化)し、人間の好む性質を持つ個体を人為的選択することで、イヌという動物が成立したと考えられています。
つまりオオカミの中でも人間になつくものを飼うことで犬とオオカミは徐々に違う生き物になっていったわけです。元々は同じなんですね。それが遺伝子の研究で分かったらしいです。
違う種同士が交配をしても子は生まれませんが、オオカミと犬とで交配をさせると子供は生まれます。これらのハーフの子供が狼犬とよばれる種です。このことから見ても犬の祖先がオオカミである可能性は高まります。
オオカミが犬として家畜になったのはどうして?
何十万年も前の人がまだ原人だった頃から家畜化されてたとされ、その「ゆるやかな接触の時期」に、オオカミが人の捨てた食べ残しをあさるため人の宿営地に近づくようになり、何らかの淘汰圧が働いて次第にイヌ化したのではないかとの意見があります。
現在のイヌ・オオカミの遺伝子分析の結果から、オオカミとイヌの攻撃性の違いが、遺伝的背景と関連を持つ可能性が報告されています。
まとめ
犬とオオカミとの遺伝子的な違いは殆どないようですが、その性格や性質は大きく異なるようです。なので遺伝子的に最も近い柴犬でも、しつけさえしっかりしていれば飼育するのは難しいことではないでしょう。
世界的にも柴犬の人気はうなぎ登りのようです。その愛くるしい顔が人気の秘密かも知れません。
こいつはオオカミに近いのか~。…と思いつつ飼ってみたら面白いかもしれませんよ。^^