こどもの日に食べる柏餅の意味は?由来は?ちまきを食べる地方も!
公開日: : 最終更新日:2018/10/25
桜の綺麗な季節ですね。
「お花見は楽しみましたでしょうか?」
私は花見に行っているつもりでも目線は屋台に向いており「花より団子」状態です。
桜の季節の次は大人も子どもも楽しみにしているゴールデンウィークが始まります。
ご実家へ帰省したり、テーマパークへ出かけたり、お家でゆっくりしたりと計画を立てる事も楽しいですね。
ゴールデンウィークの行事の一つである5月5日「こどもの日」。
男の子のいるご家庭には鯉のぼりが泳ぎ大空を気持ちよさそうに泳いでいますね。
男の子のお祝いの日に食べる美味しい行事食といえば柏餅です。
今回は柏もちについてご紹介します。
こどもの日に柏餅を食べる意味は?
柏餅とは上新粉で作った平たく丸めた餅にあんを挟んで柏の葉などで包んだ和菓子です。
白いものやよもぎの入ったみどり色、ピンク色に染められたものがあり甘くて美味しい一品です。
なぜ子どもの日に柏餅を食べるのか考えたことはありますか?
柏餅に巻いてある柏に意味が込められています。柏の木は縁起の良い木ですので縁起を担いで端午の節句の行事食として柏餅を食べるのです。
地域によっては柏の葉ではな「サルトリイバラ」の葉を代用する所もあります。
柏の葉の巻き方にも理由があるのはご存知ですか?
- 柏の葉の表を向けて葉を巻いてある柏餅…中身のあんが小豆あん
- 柏の葉の裏を向けて葉が巻いてある柏餅…中身のあんが味噌あん
知らなかった方も多いのではないでしょうか?
また、この餡についても、詳しく見ていきますと興味深いです。
柏餅の餡には、こし餡、つぶ餡、みそ餡があります。
まず「こし餡」ですが、これを作るにはたくさんの工程があり、その分手の込んだ和菓子になります。
端午の節句という”祝い事”ですので、その意味合いも含めて「こし餡」が主流のようです。餅の部分は上新粉そのものの色、白が生かされています。
次に「つぶ餡」があります。餅の部分は緑色、ヨモギが入っています。つぶ餡ファンのかた結構いらっしゃるかと思いますが、残念ながら柏餅のつぶ餡は意外と多くありません。
そして三つ目の「みそ餡」の柏餅ですが、それこそ江戸っ子(東京っ子)には大変なじみのある味なんです。柏餅を端午の節句に食べるという文化は江戸(東京)で始まったようです。それが参勤交代によって全国に広がっていきます。
「みそ餡」は、おもに大手亡豆(白いんげん豆)と甘味噌(西京味噌)と砂糖で作ります。そのためか、みそ餡は関東・関西方面でよく食べられています。餅は食紅を混ぜて、薄桃色です。
こし餡の柏餅と組み合わせて、紅白になるので縁起も良く、江戸っ子が好んで食べてきたのでしょう。いまだに、東京っ子(江戸っ子)は柏餅といったら、こし餡・みそ餡が好きです。
この事を知ったら和菓子屋さんで柏餅をまじまじと見てしまいますね。そしてすぐに誰かに伝えたい情報ですよね。
こどもの日に柏餅を食べる由来は?
柏餅が端午の節句の食べ物と定着した時代は江戸時代と言われています。
なぜ柏の葉が巻かれるようになったのでしょうか。
柏の木
- 縁起の良い木とされ、庭木としても人気です。
- 春の新しい芽が出るまで古い葉を落とさないことから「子どもが誕生するまで親が生きている」という想いから
「子孫繁栄」という家系が途絶えないという縁起担ぎです。
これらの縁起担ぎから柏の葉を巻いた柏餅は縁起の良い食べ物とされました。
心から子孫繁栄の願いを込めて食べたいですね。
柏餅にはなぜ葉っぱが付いてるの?
「柏餅のおもちは美味しいけれど葉っぱは必要なの?」
と感じたことはありませんか?
葉っぱが付いていることにも理由があります。
昔の生活を思い浮かべてみてください。畑仕事を一生懸命している人の姿が浮かんできます。「おやつですよ~」とおもちを運んできた女性。
そうなのです。
畑仕事などで汚れた手でも持てるようにという配慮から葉っぱが巻かれるようになったそうです。葉っぱが巻いてあれば汚れた手で持ってもおもちが汚れませんね。殺菌作用もあるので昔の人の知恵は本当にすごいと思います。
柏餅の葉っぱは食べれる?
そもそも柏餅の葉っぱの部分は食べられるのか気になりますよね。
葉っぱの部分は、食べてはいけないわけではないようですが一般的には食べないものとされています。
私も葉っぱ自体や筋が固いので外して食べています。
もともと柏の葉は美味さを増す為というよりは、先程の由来からも分かるように縁起を担いだり、手を汚さないように巻いたりといった意味合いで巻かれているので、葉っぱは外して食べた方が良いでしょう。
商品によっては柏の葉に似せたビニールが付いている場合もあるので注意しましょう。
こどもの日にちまきを食べる地方ある?
端午の節句は中国から伝わった行事で、ちまきは端午の節句と共に中国より伝わってきました。
柏餅は日本の和菓子ですが、ちまきは中国より伝わった食べ物です。
古くから中国では伝説で、「ちまき」には「邪気払い」「厄払い」の力があると言われてきました。
この伝説を元に端午の節句が生まれたとされ、「ちまき」を端午の節句の時に食べる風習が生まれたそうです。
柏餅かちまきのどちらを食べるのかは東西文化の違いによります。
- 柏餅を行事食として食べる地方…関東地方
- ちまきを行事食として食べる地方…関西地方
私の地域は柏餅ですが皆さんの地域ではどちらを食べられていますか?
「お友達同士で確認し合うと文化の違いを発見!」なんてこともあるかも知れませんね。
子どもの日は男の子の成長を願ってこいのぼりを立てたり、かぶとや鎧を飾ったりしてお祝いをする日です。
男の子はとても楽しみにしていますし、嬉しい事です。
私も大空に泳ぐ鯉のぼりをみるとつい「屋根より高い~こいのぼり~♪」と歌ってしまいます。
今年は手作り柏餅にを作って子孫繁栄を願いたいと思います。
柏餅の作り方も本格的なレシピから、レンジで作れる簡単レシピも多数紹介されているのでお子さんと一緒に挑戦されるのも楽しいですね。
お子さんと一緒に折り紙で鯉のぼりやかぶとを作ることも楽しいですね。
日本の伝統行事を楽しみながら由来や意味なども伝えていけると素敵ですね。