牡蠣の旬の時期はいつ?生牡蠣は食中毒に気をつけて!
公開日: : 最終更新日:2018/10/18
冬になると食べたくなる牡蠣。寒~い時期に暖かい牡蠣鍋なんて最高ですよね(^^)
プリプリで濃厚な牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれるくらい栄養も豊富です♪
先日、家族でバラエティ番組を見ていたら美味しそうな牡蠣料理が!
「美味しい牡蠣が食べたいなぁ」
パパのこの一言で、牡蠣を食べに行く家族旅行が決定\(^o^)/
場所は牡蠣で有名な広島県。泊るところや観光するところを探しながら盛り上がっていたことろ、ふとした疑問が、、、。
「牡蠣の旬っていつだっけ?」「子どもたち食中毒は大丈夫?」
そういえば、冬になると牡蠣が食べたくなるのは冬が旬だから?どうせ食べるなら一番美味しい時期の牡蠣が食べたいですよね(^O^)
プリプリ太ってて濃厚でクリーミィな牡蠣を食べるには旬の時期は逃せません♪
牡蠣を美味しく食べられる時期と食中毒などについてお伝えしていきます(^O^)/
牡蠣が旬の時期はいつ?
牡蠣の旬は10月から3月で、この中でも最も美味しく食べられるのは1月~3月です。
一般的によく食べられる真牡蠣は、3月~8月が産卵期なのですが、産卵のために身が痩せて味も落ちます。
そんな真牡蠣の旬、英語では『R』の付く月に食べるとよいとされてるというのをご存知ですか?
Rが付く月というのは、9月(September)から4月(April)までのことです。5月から8月の間は『R』は付かないので食べない方がいいとされています。牡蠣を美味しく食べられる時期というのは世界共通なんですね。
産卵を終えて太り始め、うまみのもととなるグリコーゲンをたくわえてプリプリの美味しい牡蠣になるのが冬なんです。
グリコーゲンは、うまみだけではなく疲労回復などにも効果があるんですよ。グリコーゲンが不足してしまうと、スタミナ不足や運動能力が低下してしまうといわれています。
また牡蠣には、その他にも亜鉛・鉄などのミネラルやアミノ酸、タウリン、ビタミンB1・B2・B12などのビタミン類が豊富に含まれていて優良食材といわれています。日頃の疲労回復やビタミン不足の予防に、旬の牡蠣をたっぷりと食卓に取り入れたいですね。美味しくて、栄養価も高いなんて一石二鳥です。
ところで牡蠣といえば冬のイメージですが、6月~8月に旬を迎える「岩牡蠣」という種類もあります。
岩牡蠣は、真牡蠣に比べると殻も身も大きく、大人の手のひらくらいのサイズになることもあります。そして真牡蠣と違って少しずつ産卵しながら栄養を蓄えるので、夏に痩せるということがありません。
岩牡蠣は産卵に向けて栄養を蓄えるので、逆に6月~8月の産卵時期が旬になるといわれています。
また、水深の深いところに生息しており、天然の岩牡蠣を取るには潜る必要があります。岩牡蠣はほとんどが天然物なので、市場に出るのは夏になるんです。
では、牡蠣が有名な産地はどこなのかご存じですか?
牡蠣が有名な産地は?
牡蠣が有名な産地はこちらです。
広島県 宮島
石川県 能登半島
冬に広島の真牡蠣、夏に石川県の岩牡蠣を食べて思いっきり牡蠣を堪能してみたいですよね。
今回私たち家族が行く予定の広島県の宮島は、世界中から人々が訪れる厳島神社、家族連れで楽しめる水族館、標高535mの霊山の弥山(みせん)など見どころ満載なので、美味しい牡蠣と観光を存分に楽しんで来ようと思っています。
たまに「牡蠣にあたった」と聞くことがありますが、生牡蠣は食中毒になるのでしょうか?
生牡蠣は食中毒になる?
生牡蠣を食べて食中毒になることはあります。
牡蠣の食中毒の原因は、大半が「ノロウイルス」によるものです。海水中のノロウイルスが牡蠣の内臓に蓄積されることによっておこります。
しかし、牡蠣に特別ノロウイルスが蓄積されているのではなく、ノロウイルスの検出検査では、しじみやホタテのほうが検出率は多いのですが、しじみやホタテと違い、牡蠣は生食することが多いので、食中毒になりやすいんです。
牡蠣は「生食用牡蠣」と「加熱調理用牡蠣」があるので、生牡蠣を食べたい場合は、生食用を選ぶ必要があります。生食用牡蠣は食品衛生法によって基準を満たしたものが市場に出ます。
生食用牡蠣と加熱調理用牡蠣は、鮮度の違いと思っておられる方が多いのですが、鮮度は全く同じなんです。生食用として出荷できるかどうかは指定海域によってわけられています。
では、牡蠣の食中毒の原因のノロウイルスとはどんなウイルスなのでしょうか?
ノロウイルスって?
ノロウイルスは、乾燥する冬場に発生することの多いウイルスです。
85度以上の加熱を90秒以上することで感染力を失います。
感染経路
ノロウイルスに汚染された食品を十分に加熱せずに摂取。感染した人が十分に手を洗わずに調理し、その食品を摂取。感染者の便や嘔吐物を処理する時に手にウイルスが付着したり、不適切な処理によって残ったウイルスが空気中に舞い上がり口から侵入します。
潜伏期間
約1日~2日。
症状
発熱、吐き気、嘔吐、下痢。2、3日で徐々に回復しますが、嘔吐や下痢などによる脱水症状には注意が必要です。
治療法
ノロウイルスに対して有効な薬はありませんので、安静第一とし、脱水症状を防ぐ点滴などの対処療法となります。食事は無理にとる必要はありませんが、脱水にならないようこまめな水分補給が必要です。
予防法
牡蠣などの貝類は、沸騰したお湯で最低でも1~2分、フライだと180度前後の油で4分以上加熱し、調理後の包丁やまな板も、すぐに熱湯消毒をする。
貝類に限らず、調理の前後には流水と石鹸でしっかり手洗いをすることが大切です。
感染者の嘔吐物や下痢を処理する時には、マスクや手袋をし、拭き取った雑巾などはビニール袋に入れて密封した状態で捨てます。嘔吐物などが付着した衣類は、他の洗濯物と一緒に洗わずに、流水で洗い流してからバケツで塩素系消毒剤を入れて消毒します。
うちは子どもが乳幼児の時にノロウイルスに感染しましたが、嘔吐物の処理をする時にマスク等を着用していなかったので、私も感染してしまいました。
子どもが昼夜問わず吐いたり下痢したりで、寝ずに看病してフラフラだったことを覚えています。ノロウイルスは、秋の終わり頃から冬に学校などで集団感染することが多いので、家族全員、帰宅したらしっかり手洗いをすることを徹底したいですね。
牡蠣は加熱をしっかりすれば食中毒を避けられることは分かりましたが、美味しい食べ方にはどんなものがあるのでしょうか?
牡蠣の美味しい食べ方
牡蠣のおすすめな食べ方はこちらです。
牡蠣鍋
牡蠣・白菜・春菊・糸こんにゃく・しめじ・木綿豆腐・大根・人参(お好みの量)
だし汁(6カップ)
醤油・酒・みりん(各大さじ2)
【作り方】
- 牡蠣は塩水で振り洗いをする
- 野菜などの材料は洗ってお好みの大きさに切る
- 鍋にだし汁を入れて沸騰させ、牡蠣と葉物以外の材料(白菜の白い部分は入れる)を入れて蓋をする
- 牡蠣以外の材料に火が通ったら牡蠣を入れて醤油、酒、みりんを入れる
- 牡蠣と葉物を入れ蓋をして、て2分程度火を通す
冬の寒い時に熱々の鍋を囲むと幸せですよね。牡蠣のだしが出てるので、シメに残りご飯などを入れると2度楽しめますよ。
牡蠣シチュー
牡蠣・ブロッコリー・玉ねぎ・人参・ベーコン(お好みの量)
薄力粉(大さじ3)・コンソメ(2個)・牛乳(300cc)・水(200cc)・塩コショウ(少々)・油(適量)
【作り方】
- 牡蠣は塩水で振り洗いをする
- 鍋に油をしいて牡蠣とお好みの大きさに切った野菜を炒める
- 火をとめて牡蠣をいったん取り出し、鍋の野菜に小麦粉を振りいれながら混ぜる(この時火を止めたままじゃないと小麦粉がダマになります)
- 牛乳と水を入れて混ぜる
- コンソメを入れて火をつけて、弱火でとろみがつくまで混ぜる
- とろみがついたら牡蠣を入れ、塩コショウで味を整えながら1~2分混ぜる
子どもが大好きなクリーミィなシチューと濃厚な牡蠣の味が合わさって、大人もにも子どもにも人気です。
牡蠣の醤油バター炒め
牡蠣(お好みの量)
バター・醤油(適量)
【作り方】
- 牡蠣は塩水で振り洗いをする
- バターと牡蠣をフライパンで炒める
- 火が通ったら醤油を回しかける
牡蠣の風味と醤油バターの香ばしい香りでご飯がすすみます。牡蠣を炒めすぎないようにしてプリプリの食感を味わってくださいね。
焼き牡蠣
牡蠣・レモン汁・ポン酢(お好みの量)
【作りかた】
- 軍手をして牡蠣の殻をたわしで洗う
- ②殻の平たい方を下にしてフライパンに並べて焼く
- 牡蠣の蓋が開いたら3分は加熱する
- ポン酢やレモン汁等お好みのものをかける
定番の焼き牡蠣は牡蠣の風味をそこねないように、ポン酢などかける時には1滴くらいで、かけすぎないのがポイントです。牡蠣の殻を洗う時は素手ですると怪我をする可能性があるので、軍手をしてから洗ってくださいね。
生牡蠣
牡蠣・レモン汁・ブラックペッパー(お好みの量)
【作り方】
- 軍手をして牡蠣の殻をたわしで洗う
- 殻から身を取り出す(ナイフを殻の隙間に入れて開け、貝柱を外す)
- 塩水で振り洗いをして殻に戻す
- レモン汁とブラックペッパーをかける
生牡蠣は醤油でもポン酢でも美味しいのですが、レモン汁とブラックペッパーもおすすめです。殻に入れて食卓に並べると、おもてなしメニューが簡単にできあがります。必ず「生食用」の牡蠣を使用してくださいね。
牡蠣には鉄分や亜鉛、カルシウムにビタミンB1、B12、疲労回復に役立つタウリンなどたくさんの栄養素が含まれています。育ち盛りのお子さんにはもちろん、日頃の疲れを吹き飛ばしたい大人にもおすすめです。
これまで牡蠣について色々書いてきましたが、以下がまとめです。
- 牡蠣の旬は、真牡蠣が1~3月で岩牡蠣が6~8月
- 生牡蠣はノロウイルスで食中毒になる可能性がある
- ノロウイルスは85度以上の加熱を90秒以上で感染力を失う
牡蠣の旬の時期にプリプリの牡蠣を思いっきり堪能してきます(^O^)/
牡蠣が食中毒になりやすいというわけではなくて、生食することが多いからだったんですね。じゅうぶんに加熱すれば大丈夫ということもわかったので、子どもにも安心して食べさせることができます♪
みなさんもぜひ旬の時期を逃さずに、美味しい牡蠣を召し上がってくださいね(*^^)v