冷え性に生姜!量は1日どのくらい?効果的な摂り方教えます!
公開日: : 最終更新日:2019/02/11
ふと他人に触れたとき「つめた!」と言われる自分の手。夏はクーラーに震え、冬は手足が凍ってしまいそう。そうでない人は「手足が冷たいだけでしょ?」というかもしれないけれど、冷え性は本当につらいのです。
そんな冷えた身体を温めるものといえば、生姜がもっとも有名なのではないでしょうか。最近では冬になると生姜ドリンクがコンビニのホットドリンクコーナーに並んでいて、ついつい手を伸ばしてしまいます。カイロやひざかけ、服装でしのぐのはもう限界!生姜パワーで、身体の芯から冷えを取り除きましょう。
冷え性に効く生姜の量
つらい冷え性を改善するために生姜を摂ろう!と意気込んで、ついついやってしまいがちなのが「大量摂取」。
髪がキレイになると言われればトリートメントをつけすぎ、ダイエットに効くと言われれば豆乳を飲みすぎ、肌には保湿が一番と言われればクリームをベタベタに塗りたくなる私なので、最初に調べておかなければ!と思い確認してみました。
すると、やはり生姜の摂りすぎは危険なことがわかりました。
許容量を超えて摂取すると胃を刺激し過ぎて運動量が活発になるため、腹痛や下痢の原因になるんです。
普段から胃腸が弱い人は特に注意が必要です。
適切な量はこちら
- スライスしたもの:6枚
- おろしたもの:小さじ1杯
- パウダー状のもの:1g(=生生姜10g相当)
これが1日の摂取量目安です。案外少ないですね。
生姜は冷やすと多くの成分が減ってしまうので、冷蔵庫には入れずに直射日光のあたらないところで保管しましょう。
また、生姜の効果的な摂り方で忘れてはならない事実がもう一つあります。
それは、食べ方で効果が全然違ってくるという事です。
え?食べ方なんてみんな同じじゃないの?と思って食べているあなた!なんてもったいない!
それでは詳しく説明していきますね。
生の生姜に含まれる「ジンゲロール」という成分には強い殺菌力と発汗作用があります。
一方、生姜を過熱すると「ジンゲロール」は「ショウガオール」という成分に変化し、この成分を摂取することにより血管を拡張し血流が良くなり身体の内部に熱を作るのです。
もうおわかりですね?
つまり、生の生姜は身体の表面を温める効果はあっても深部を温める効果は低いため、発汗作用により逆に冷え性が悪化してしまうこともあるのです。
薬味や隠し味のアクセントとして生の生姜は欠かせませんが、冷え性改善として摂取するのならば、絶対に押さえておきたいポイントです。
古くから漢方としても重宝されてきた生姜を効果的に摂り入れ、イヤ~な冷え性なんてぶっ飛ばしましょう。
冷え性に効く生姜の摂り方
ちょうどいい量が分かったところで、いざ生姜摂取!ふんわりとしたイメージでは紅茶なんかにおろしたものを入れるのがいい気がするけど…実はこれが間違い。生の生姜に含まれている「ジンゲロール」という成分が体温を下げてしまうのです。ここで疑問。「でも、生姜入りの紅茶を飲むと手足がぽかぽかするけどなんで?」
この実感は間違っていません。ただ、一時的に手足が温かくなった分、深部の熱が奪われて体温自体は下がってしまうのです。では、どのように摂れば効果的なのでしょうか。それはずばり「乾燥ショウガ」です。あまりなじみがないかもしれませんが、おうちで簡単に作れます。
- 皮ごと1~2mmにスライスする
- 重ならないように並べて1~2日天干しする
たったこれだけ。少し厚めに切ってレンジで8~9分加熱してもO Kです。この場合は生姜が燃えてしまうことがあるので、様子を見ながら少しずつ温めてくださいね。
乾燥した生姜はなぜいいのか。それは、「ジンゲロール」の一部が「ショウガオール」という成分に変化するからです。乾燥生姜は「ジンゲロール+ショウガオール」で身体の中から手足の先まで温めることができるのです。
冷え性チェックをしてみよう
自分は暑がりだから冷え性じゃないわ、と思っているあなた。本当に大丈夫ですか?冷え性の自覚がない人はけっこう多いみたいです。私の友人は手足がいつでも温かいのですが、医者で内臓が冷えていると指摘されてはじめて自覚したそうです。
下の項目に思い当たるものがあったら、原因は冷えかもしれません。
- 寝不足ではないのに目の下にクマがある
- 首から上がほてる
- 二の腕が冷たい
- 指先がいつも冷たい
- 肩がこる
- 抜け毛や白髪が気になる
- 足先が冷たい
- 下痢や便秘をしやすい
- トイレが近い
- 汗かき、あるいは汗をかかない
- 寒がり、あるいは暑がりである
- 寝起きが悪い
- 疲れやすい
- 皮膚があざになりやすい
- 息切れをする
- イライラしやすい
「足先が冷たい」というのは、分かりやすいようで案外自覚しにくいです。私はあるとき一緒に寝転がっていた親に冷たいと言われ、自分で触ってみてようやく「ほんとだ」となりました。簡単なサインでも、自分の身体のことだと見逃してしまいがちですよね。
冷え性の原因
人間の身体は、本来なら寒いときには温め、暑いときには冷やす「体温調節機能」が備わっています。しかし、冷え性の人はこれがうまく働いていません。どうしてでしょうか。原因は人によってさまざまですが主なものとしては次のようなことが考えられます。
- 自律神経の乱れ
- 皮膚感覚の乱れ
- 血液循環の悪化
- 筋肉の量が少ない
- 女性ホルモンの乱れ
ストレスや不規則な生活などによるものです。常に室内の空調が効いている環境にいる人はこれが原因の可能性が高いです
きつい下着や靴などで身体を締めつけると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあります。
貧血や低血圧や血管系などの疾患がある人は血液が滞りがちになります。
筋肉運動による発熱や血流量が少ないことも、冷えの原因になります。男性に比べて女性は筋肉が少ないため、女性に冷え症が多いのではないかと考えられます。
ストレスなどが原因で女性ホルモンの分泌が乱れると血行の悪化を促進することがあります。
血行が悪くなると重要な臓器が集まる身体の中心を優先して温めるため、手足から冷えていきます。子どものころはそんなことなかったのに、大人になってから冷えが気になり出したのも、原因を見れば納得です。
冷え性を克服するには
女性に多い冷え性ですが、すべての女性がなるわけではありません。身体が冷えると気分も落ち込んできませんか?これは治せるのなら治したいところ。まずは、どんな人がなりやすいのか見てみましょう。
- 喫煙者
- ミニスカートやホットパンツなど、足を出す服装が多い人
- ハイヒールを頻繁に履く人
- たくさん水分を摂取する人
- きつい下着を身に着けている人
- 入浴時間が短い人
- 精神的なストレスが多い人
- ダイエット中の人
- 果物や生野菜をよく食べる人
いくつあてはまりましたか?私は熱い食べ物が苦手で、冬でも冷たいものを多く食べてしまうのですが、あきらかにこれが大きな原因な気がします。冷えてしまった身体を生姜で温めつつ、身体が冷えないよう、生活から見直していくのも大事ですね。
いかがでしたか?長い冬がやってくる前に、冷え対策は万全にしておきたいですね。ちなみに、生姜は朝に摂るのが効果的です。生姜の熱は食後 3時間くらい続くといわれているので、冬場はつらい通勤時間なんかにもうれしいですね。
乾燥生姜の使い方はパウダーにして紅茶やココアなどに入れるのがおすすめです。乾燥させることで風味が落ちるので薬味としてはいまいちですね。特にココアは冷えに効果のある飲み物なので、生姜と合わせることでいっそう効果が期待できるのです。
必要量が予想よりかなり少なかったですが、そのおかげで続けやすいかもしれません。おいしい生姜ココアで、今年はぽかぽかの冬をエンジョイしましょう!