連休明けは仕事に行きたくない!これって鬱なの?
公開日: : 最終更新日:2019/03/05
実家に帰って、家族サービスをして、残りは我が家でだらだらと過ごした大型連休。自分なりに楽しく、有意義に過ごしました。みなさんは長い連休ってどのように過ごしますか?
しかし、連休はとっても楽しいけど、仕事モードへのスイッチ切り替えが困難ですよね。「たくさん休んだしがんばらなきゃ」と思っても、なかなかやる気が出ません。
というか、出社日が近づくにつれて、どんどん身体が重たくなってくる。「誰だって仕事はイヤなものだ」と言い聞かせても、憂鬱な気分が取れません。これって鬱の症状に似ているけどまさか…?
連休明けの出勤は憂鬱になりやすい
大型連休ではなくても、休み明けって「休みモード」から「仕事モード」の切り替えに思わず憂鬱になってため息が出ちゃいませんか?
休み明けに体調不良になることを「月曜病」「ブルーマンデー症候群」「サザエさん症候群」などと呼ぶそうです。
実は、こういった症状がでるのにはきちんとした理由があるのです。
これは、生活リズムを休日から日常に戻すときのストレスや、普段よりも外食や間食が増えたことによる「調子」の変化に加え、普段抱えている仕事のストレスに戻らなければいけないという強迫観念に襲われるのが原因と考えられています。
さらに職種によっては休み中に仕事がたまっている場合も。そんなのって、考えるだけでも憂鬱になりますよね。
また「仕事が多い」「つまらない」「イヤな奴がいる」「環境が悪い」「やりがいを感じない」など憂鬱になる、人それぞれの要因があり、日曜日の夕方にサザエさんのテーマソングが流れてくると、たちまち落ち込みモードになるのです。
子供のころはサザエさんが始まると「磯野くう~ん」なんて花沢さんの真似して家族みんなで笑いながら見ていたのに・・・サザエさんごめんなさい(笑)
つまり休日は「理想」、仕事は「現実」。
理想の生活をしていた人に「明日から現実にもどれ!」なんて言ったってすぐに適応できませんよね。
「イヤ」と思うのが普通です。そして、この「イヤ」という気持ちが大きすぎると、それが身体の不調につながっていくのです。
人によって症状は様々ですが、これが毎週ずっと続くんだ~と思うと果てしなく続く負のスパイラルに陥ってしまいます。
それよりも発想を転換して切り替えてみましょう。
- 「仕事がたまっている」→「週末に終わらせる」
- 「仕事が多い」→「〇〇さん手伝って!」
- 「つまらない」→「このあと楽しみが待っている!」
- 「イヤな奴がいる」→「みんな同じ気持ちだよ」
- 「環境が悪い」→「地球にやさしい会社だね」
- 「やりがいを感じない」→「転職しちゃう?」
どうですか?ほんのちょっと考え方を変えるだけで随分心が軽くなりませんか?
会社に雇用されてお給料をいただいていますが、毎日精一杯の労働力を提供して頑張っているあなただからこその「サザエさん症候群」なのです。
一杯一杯になって自己否定したり、周りに攻撃的になってしまう前に、疲れた時にはちょっとだけ立ち止まって深呼吸してみましょう。
日々のストレスをちょっとずつ逃がしながら、自分自身を失うことなく楽しく過ごしていきたいですね。
鬱の症状チェック
鬱への理解が広まってきた昨今。それを「甘え」と呼ぶ人も少なくなってきました。だけど、まだまだ自分では「まさか自分に限って」と思っていませんか?「連休明けの仕事はイヤなものだ」「身体の調子が悪いのは気持ちのせいだ」なんて思わずに、なんだかいつもより憂鬱だなぁと感じたら、セルフチェックをしてみてください。
- 気分が重苦しく、泣きたくなる
- いつもなら楽しいことが、気が進まない
- 食事がおいしくない
- ちょっとしたことが不安で、どきどきする
- いてもたってもいられない気分になる
- ものごとを悪い方向に考えてしまう
- いつもより目覚めが早い
- いつもの時間に寝付けない
- 身体が疲れやすく、疲れがとれない
- 人の話や本の内容が頭に入ってこない
- 身体のあちこちが重たく感じる
- 消えたい、死にたいと感じる
いかがでしたか?上の項目でいくつかあてはまる人は、それをメモして医者に持っていきましょう。本来ならば仕事熱心で几帳面な人ほど、鬱になりやすいです。自分はお気楽なつもりでも、周りから見るとすごくまじめだ、なんていうこともあります。周囲の意見を聞いてみるのもいいかもしれません。
連休明けにやる気を出すには
鬱まではいかなくても、やはり連休明けはやる気がでない。私は、自他ともに認める適当な性格ですが、いや、だからこそ大型連休のラスト2日くらいから暗い気分になります。毎回、特になにも対策をせずに憂鬱な朝を迎えるわけですが、「連休明けにやる気を出すよう備える」ということを実践しているすばらしい人もいるみたいです。
- 連休明けの直前に次の休みの計画をたてる
これは「なるほど」と思いました。楽しみな予定があると仕事に行くときも少しだけハッピーになりますよね。それをいちばん憂鬱な休み明けに照準を合わせるわけです。外出の予定を作らなくても、新しい本やゲームを買って「次の休み用」にとっておくのもいいかもしれません。
- タスクリストを作る
連休明けにするべきことを書き出して、リズムを無理やり仕事モードに戻します。「連休でリフレッシュした」という意識と「それによってリズムが途切れている」という意識をしっかりと把握することで、スイッチの切り替えがスムーズにできます。
- 太陽光で起きる
アラーム音で起きるよりも、太陽光の方が気分よく目覚めることができます。朝、アラーム音にイライラする人も多いのでは?その日はカーテンの隙間を少し開けておいて、自然の光で起きてみてください。
休み明けからキビキビと仕事をしている人をみて「すごいなぁ」と思っていましたが、もしかしたらその人もそれ相応の工夫をしているのかもしれません。ちょっと反省しつつ、実践してみようと思います。
連休中の過ごし方ひと工夫
連休明けの工夫に私は目から鱗が落ちましたが、デキル人は連休中の過ごし方にも工夫があるそうです。
- 普段できないことを意識する
大きなイベントがなくても、図書館や公園へ行ったり、お友達に会いにいったり、それだけでも気分転換になります。大事なのは「普段できないこと」をすることです。
- いつもと違う環境に身をおく
家の中でごろごろするのもひとつの過ごし方ですが、「環境をかえる」というのがリフレッシュにおいては必要なこと。連休のどこかで日をとって、山などで新鮮な空気を吸うのがいいでしょう。
- おもいっきり遊ぶ
連休だからといってはしゃぎすぎると連休明けに疲れが残るかも…なんて消極的になるのは逆効果。大事なのはメリハリ。これが、連休明けのやる気にもつながってきます。また、へとへとになることで質の良い睡眠を得ることもできます。
- 軽く身体を動かしておく
連休の最終日は家でゆっくりとする人が多いのではないでしょうか。その場合でも、軽いジョギングなどをして、身体を動かしておいてください。交感神経を働かせることで、仕事モードへの切り替えもスムーズにできます。
環境をかえるのって大事なんですね。山なんかは、行ってみるととても気持ちよくて「また来よう」と思うのですが、帰ってくるとなかなか足を伸ばせなくなってしまいます。行って損することはないので、無理にでも予定に組み込んだほうがよさそうです。
「鬱症状チェック」のところは重たい話になってしまいましたが、休み明けは鬱のリスクが高いのとともに、心筋梗塞の死亡率も月曜が多いというデータがあります。
休み明けには誰だってストレスを感じるもの。「みんなそうなんだよなぁ」と気楽に考えるのもひとつの手です。とはいえ、鬱の疑いがある人は自分でどうにかしようとせずに、早めに診療を受けてくださいね。
連休明け、連休中の工夫は通常の土日にも使えそうですね。それが天然でできる人もいるのかもしれませんが、私はだらだらと休日を過ごすことが多いのでこれは実践しなくてはいけません。すぐにネットで調べられて便利だなぁと文明の利器に感謝しつつ、今まさに次の休みの予定を立てているところです。
ところで、どうにも起きるのがツライ休み明け。なんでも、睡眠時間(6 時間がいいとか言われていますよね)よりも、起きる時間が大事みたいですよ。起きる時間を休み中も揃え、昼寝などもしないのが、休み明けに「ねむたい~」とあくび全開で仕事をしないためのコツだそうです。