お彼岸とお盆の違いはなに?お彼岸の期間はいつからいつまで?
公開日: : 最終更新日:2018/10/06
日本では、毎年の行事として仏教的な先祖供養を行うのはお彼岸とお盆です。
お彼岸とお盆にはどんな違いがあるのでしょう?
今回は、それを調べてみます。
目次
お彼岸とお盆の違いはなに?
お盆は、先祖が帰ってきたところを出迎え、供養し、そして送り出す時期。
対してお彼岸は、あの世とこの世が近くなる時で、その時に私達の方から先祖のお墓参りなどに出て供養します。
つまり先祖が帰ってくるのがお盆、帰ってこないのがお彼岸ですね。
お盆もお彼岸もご先祖崇拝の祈りは同じです。西方浄土への極楽往生を念願して悟りが得られるように、先祖供養をするのです。
お彼岸とは
お彼岸は、春分と秋分の日それぞれの前後三日を合わせた七日間を言い、その間にお墓参りを行います。
彼岸の入りにはお墓や仏壇の掃除を念入りにして、お供えをします。春はぼた餅、秋はおはぎをお供えするといいですよ。
お盆とは
盂蘭盆というのは、お釈迦様の弟子の目蓮がお釈迦様の教えに従って7月15日に亡くなった母親の供養を行った所、餓鬼道に落ちていた母親を救うことができたという仏教の故事に由来しています。
日本では古来より、先祖崇拝の行事そのものがありましたが、仏教伝来により盂蘭盆と習合したのが「お盆」であるとされています。
お盆にはご先祖様が子孫の住む家に帰ってくると言われており、13日が盆の入りで、迎え火を焚いてご先祖をお迎えし、朝夕にお食事をお供えして歓待します。また、お坊さんにお経をあげて頂きご冥福をお祈りしていただきます。
盆の明けの16日には(地方により違います)送り火を焚いてご先祖をお送りします。
亡くなった方を初めてお迎えをするのを「初盆」または「新盆」といい、灯篭を新しく作ってお供えをします。
ところで、精霊馬というものを知っていますか。精霊馬はキュウリで馬に見立てた乗り物を、ナスで牛に見立てた乗り物を作ります。行きは先祖に早く帰ってきて欲しいから馬、返りはゆっくり帰って欲しいから牛です。お供え物を持たせるので牛という意味もあります。
お彼岸の期間はいつからいつまで?
お彼岸は、いつ始まっていつ終わるのでしょうか?
2019年の春彼岸は
- 3月18(月曜日)日が「彼岸の入り」
- 3月21日(木曜日)が「岸の中日 (春分の日)」
- 3月24日(日曜日)が「彼岸の明け」
です。
次に2018年の秋彼岸は
- 9月20日(木曜日)が「彼岸の入り」
- 9月23日(日曜日)が「岸の中日」(秋分の日)
- 9月26日(水曜日)が「彼岸の明け」
となります。
2018年・2019年のお盆はいつからいつまで?
ほとんどの地域ではお盆の期間は年度によって変わることはありません。
2018年のお盆開始は8月13日月曜日、終了は8月16日木曜日です。
- 8月13日(月) 迎え火(盆の入り)
- 8月14日(火) 中日
- 8月16日(木) 送り火(盆終わり)
とするところがほとんどです。
2019年のお盆開始は8月13日(火曜日)、終了は8月16日(金曜日)です。
- 8月13日(火) 迎え火(盆の入り)
- 8月14日(水) 中日
- 8月16日(金) 送り火(盆終わり)
例外
沖縄などの旧暦に基づいて行事が行われる地域では、旧暦7月13日から15日までがお盆(旧盆)で、これを新暦に直すと
- 2019年8月23日(金) ウィンケー(祖先を迎える日)
- 2019年8月24日(土) ナカビ/ナカヌヒ(中日)
- 2019年8月25日(日) ウークイ(祖先を送り出す日)
となります。
また、東京、横浜、静岡などでは新暦7月にお盆(新盆)を迎える地域もあります。
- 2019年7月13日(土) 迎え火(盆入り)
- 2019年7月14日(日) 中日
- 2019年7月16日(火) 送り火(盆明け)
となります。
お彼岸の供養の仕方は?
お彼岸には、家族そろってご先祖の墓参りをします。
丁寧にお墓を掃除したあとで、お水、お線香、お花、お供え物をお墓にお供えします。
また、時にはお坊さんに御経を上げてもらい、ご先祖の御冥福をお祈りします。
お墓参りをお盆とお彼岸の両方でするもの?
お墓参りをお盆とお彼岸の両方する方が良いです。
まず、お墓参りに行く日ですが、実は年間に16回もあります。これはお盆とお彼岸を含めてです。
どの日に行くのかというと
祥月 命日(しょうつき めいつき)
亡くなった月日
月命日
亡くなった日のみ。祥月命日を除く11ヶ月にあります。
春のお彼岸
秋のお彼岸
お盆
お正月
です。
しかし現代は仕事などで忙しく、ちゃんと年に16回のお墓参りに行ける人は少ないと思います。
距離的に難しいことや、金銭的にも負担になることもありますしね。
なので、せめてお盆とお彼岸の年2〜3回だけでもお墓参りに行ってあげれば、ご先祖さまも喜びます。
まとめ
お盆は仏教からきている行事ですが、お彼岸は日本だけの風習です。
日本人が昔からどれだけご先祖様を敬い慕ってきたかが感じられると思います。
どちらも祭日ですからお墓参りに行きやすいですね。
もし忙しくても、お仏壇にお供えをするとか、朝晩に心の中で手を合わせてご先祖様に挨拶など、されてみてはいかがでしょうか。