暑がりの理由と原因は肥満のせい?異常な場合は病気かも?!
公開日: : 最終更新日:2019/02/02
体が熱を持ちやすかったり、汗をかきやすかったり、自分って暑がり?と思ったことはありませんか?
特に現代病でもある肥満ですが、最近では隠れ肥満と言われる人も増え、肥満気味の人は、暑がりだなぁと自覚がある人もいるかもしれません。
暑がりだけど仕方ないか~と思っている人は、実は違う病気が隠れているかもしれませんよ。
ということで今回は、肥満と暑がりの関係を調べてみました!
目次
暑がりの原因は肥満のせい?
まず、人間はなぜ暑がるのか確認しておきましょう!
体温を一定に保つため
人間の体温は、およそ37度を保つように出来ています。
気候の変化や運動、病気によって体が温まると、それ以上体温が上がるのを防いだり体温を下げるために、まず脳が暑さを感知します。
暑さを感じた脳は、汗をかいたり血流を増やしたりすることで、一定の体温を保とうとします。
これは、体を守ろうとする自己防衛機能です。
汗をかいた肌から汗が蒸発するときに気加熱で肌が冷やされ体温を下げます。この効果を狙った脳が「汗をかく」指令をだすのです。
分かりやすく言うと「体の熱を放出する」ということですね。
暑がりは恥ずかしいと思いがちですが、「暑い」と思う事は体にとって必要不可欠なことなんです。
身体の機能を保つために「暑い」と感じ、それを避けるために汗をかいたりするのです。
つまり、汗をかかずにいると最終的には体の機能がマヒしてしまうので、それを防ぐためのとても大事な機能の1つなんです。
特に肥満の方はよく汗をかいているイメージですよね。そして、いっつも「暑い」と言っている・・・。
では、暑がりは肥満のせいなのかというと、そうとは限りません。
肥満でなくても、代謝が高かったり、病気が隠れていると、暑がりという事もあります。
病気の症状のひとつに、異常に暑さを感じたり、汗をたくさんかいたりといったものがあるからです。痩せているから大丈夫というものでもありません。
暑さを感じるのは、痩せている人も太っている人も同じです。
ただ、暑さをどの程度感じているかというのは、個人的なものもありますのでなかなか比べることができません。
でも確かに肥満の人の方が汗をよくかいていたり暑がりだというイメージはありますね。
では、肥満の人が暑さを感じるとどうなるのか確認してみましょう。
なぜ肥満だと暑がりになる?
先ほど、暑がりは肥満のせいとは限らないとご説明しましたね。
しかし、肥満だと暑がりであると言われています。
どっち?!と混乱してしまうかもしれませんが、
- 暑がりだからといって、肥満のせいとは限らない
(代謝や病気が起因のこともある) - 肥満だと、暑がりになりやすい原因がある
ということです!
では、肥満だとどうなるのでしょうか?
肥満だとどうなるのか?
体温を保つ・下げるために、汗をかいたり血流を増やしたりすると説明しました。
通常であれば汗や血流増加で体温は下がるのですが、肥満の場合、「脂肪」が邪魔をします。
体の外へ熱を放出するのに脂肪が厚い壁となってしまうため、痩せている人に比べ、より放出にエネルギーを使う事になります。
エネルギーを多く使うと、その分熱量が増え、より汗が多くなったりします。
痩せている人と肥満の人が同じ暑さを感じても、肥満の人はより放出にエネルギーを使うという事ですね。また、隠れ肥満と言われている人も同様です。
隠れ肥満の場合は、血流が悪い傾向にあります。
血流が悪いのも、熱を放出することの邪魔になります。
脂肪は保温効果がある?!
体に蓄えられてしまった脂肪は熱を保ちやすいと言われています。
体が熱っぽいという特徴は、脂肪が熱を持っているとも言えますね。
また、脂肪は冷えやすい特徴もあります。
冬に冷えやすいという人も、実は肥満気味ということもあるかもしれません。
暑がりや汗かきは治せる?
暑がりや汗かきを治したいと思う人は多いですね。
かくいう私も、夏場の汗対策には気を抜けません…。
果たして、暑がりや汗かきは治せるのでしょうか?
基本的にはできない
暑さを感じ、汗をかくということは生理現象なので、「治す」という事自体無理があります。
しかし、制汗剤や体の表面を直接冷やすことで、暑がりや汗を抑える方法はありますよ。
物理的に防ぐ
ドラッグストアで簡単に購入できる制汗剤や冷えピタを使う事で、暑さや汗を防ぐ事ができます。
金銭的にも負担にならず、欲しい時にいつでも買えるのがポイントです。
体質改善して防ぐ
肥満の人は暑がりになる原因があるため、痩せてみましょう。
痩せても暑さや汗はかきますが、肥満に比べたら度合いは軽くなるかもしれません。
病院や手術で防ぐ
自律神経が乱れていると、暑さや汗をかきやすい場合があります。
自律神経を整える薬は病院でもらう事が出来るので、専門家に相談するのも良いかもしれません。
また、美容クリニックなどでは、汗をかきにくくする手術を受ける事もできます。
異常な暑がりは病気かも?!
なかには、病気が原因の暑がりである場合もあります。
バセドウ病
甲状腺機能の異常による病気で、女性に多い傾向があります。
よく言われているのが、「常に運動している感じ」。
常に脈拍が速い、暑い、汗をかきっぱなしという人は注意してください。
急激な体重減少もあるので、早めに専門家に相談してくださいね。
多発性硬化症
脳からの指示を邪魔する障害で、こちらも女性が多いようです。
脳からの指示がされなくなるので、汗をかかない→暑さだけが残る、というような症状が出る事もあります。
病気の原因はまだ不明で、日本では指定難病されています。
更年期障害、自律神経の乱れ
更年期障害は、閉経する前後の女性に多いと言われています。
しかし最近では、若くして発症する人や、男性でもかかる病気です。
自律神経の乱れは若い人にも多く、生活習慣や食生活で改善することもあります。
のぼせや火照りを感じる事もあり、この病気をきっかけに肥満になることも。
暑がりと基礎代謝の関係
「代謝が良いから汗をかきやすい」「代謝が良いから太らない」と聞いたことがあります。
暑がりと基礎代謝はどんな関係なのでしょう?
基礎代謝とは?
睡眠時、人間の体は心臓が動いて、息をしていますよね。
この生きるための活動を、生命活動といい、生命活動を行っているエネルギーを基礎代謝といいます。
基礎代謝には個人差がある
基礎代謝には個人差があり、「代謝が低い」「代謝が高い」と比較されます。
イメージとしては、「低い」と活動がおっとり、「高い」と活動がてきぱき、という感じでしょうか。
基礎代謝は、熱を放出するエネルギーにも関係があるので、代謝が高いとより活発にエネルギーを放出しやすい体質になります。
ということは、人に比べ基礎代謝が高いと、暑がりだったり、汗をかきやすいということになります。
基礎代謝が高いのに肥満なのはなぜ?
代謝が高いなら痩せそう、と思うかもしれませんが、そもそも肥満ということだけで、生命活動には多くのエネルギーを使うのです。
逆に、痩せている人は代謝が低いとも言えます。
血流や内臓の動きが人に比べ弱いので、「太れない」ということですね。
肥満だからこそ、生きるために基礎代謝が高いという事です。
まとめ
暑がりのみなさんは、何が原因か分かりましたか?
要約してみると、
- 暑がりだからといって、肥満のせいとは限らない
(代謝や病気が起因のこともある) - 肥満だと、暑がりになりやすい原因がある
ということです。
私も、特に夏は暑さを感じやすく、汗をかかない努力や工夫をしてきましたが、生理現象だと思うとあきらめも肝心なのかもしれません。(笑)
でも、肥満気味だなぁという人や、もしかして病気かも、という人も、根本的な原因を知ることはとても大切です。
生理現象だからこそ、自分の体がどのように働いているのか、きちんと知っておく必要がありますね。
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