ゴーヤカーテンの作り方!ネットの張り方は?育て方は?
公開日: : 最終更新日:2018/09/23
電力小売り自由化で、関連会社のCMやキャンペーンがテレビやネットをにぎわしています。
これを機会に電気料金について見直そうと思っているのですが、そもそも電気を使わずに済むのが一番良いわけで、一緒に省エネについても考えてみることにしました。
そういえばいつも車の中で聴いているおシャレ系FMラジオで、毎年初夏になるとゴーヤのグリーンカーテンを作るキャンペーンをやっていたっけ。
毎年ゴーヤの種をあちこちで配っているとか。でも種だけもらっても作り方がわからないし、そもそもガーデニング初心者の私にゴーヤカーテンが作れるものなのか調べてみました。
そうしたら、外したらいけないポイントというのはそんなに多くないことがわかりました。
これなら今年の夏は我が家もゴーヤカーテンでエコアンド省エネの夏になりそうです!
ゴーヤカーテンの作り方!
用意するもの
プランター
水の蒸発が少ないプラスチック製がお勧めです。
ゴーヤは根が成長する植物なので深さは30㎝以上、長さの目安は2株植えるなら70㎝。このサイズが窓1枚(一間=約90㎝)に対して良いバランスです。
100円ショップで一番広くて深めのプランターを買ってもいいのですが、ホームセンターで売っている根菜用のものが使いやすいですよ。
もしゴーヤを上へ上へと高さを出すように伸ばしたいという方はプランターの深さはもっと深くても良いと思います。
ベランダなどコンクリートにプランターを置く場合は、土の温度が上がりすぎないようにレンガやブロックでゲタを履かせたり、脚付きのプランターを選ぶようにしましょう。
プランターの底には通気性や害虫のことも考えて、鉢底石か鉢底用のネットを敷きましょう。
土
あらかじめ肥料が入っていて通気性も良い培養土がお手軽です。
グリーンカーテン用にゴーヤなどつる性植物用の培養土もホームセンターやネットで販売されています。
また自分で土から作ってみたいという方。熟成に2週間程かかりますが混ぜるだけなので意外と簡単にできますよ。
作り方は培養土(30kg)、堆肥(10kg)、石灰(400g)をブルーシートの上で混ぜて雨水の当たらない場所に二週間放置してください。もっと多く、少なく作りたいときは、割合はこのままで、調節してくださいね。
ゴーヤなどのウリ科植物は、毎年土を変える必要があるので去年ゴーヤを育てた土を使うのはNGです。
支柱・ネット
支柱は自立式、立てかけ式、吊り下げ式などのタイプがあります。栽培する場所に応じて選びましょう。
自立式は支柱とネットが一体化して足もついているタイプです。設置も簡単で倒れにくい為、アパートなどでベランダが狭くて作業がしにくいという方にオススメ。
また、吊り下げ式は上の階のベランダや物干しから吊り下げるので、一軒家、もしくはある程度ベランダの縦のスペースがある所でないと厳しいでしょう。
最近ではベランダ栽培用に、プランター置き場がありキャスターがついたワゴンタイプの栽培スタンドも登場しています。
はじめる時期
種から育てる場合は4月中、苗を買ってきて植える場合は、地域にもよりますが6月中旬くらいまで。梅雨入りする直前が一つの目安です。
また、それより早い時期に植えてもゴーヤは育つのですが、その分早く枯れてしまいます。
せっかく「素敵なグリーンカーテンが我が家にきた!」と思っても、まだ暑い時期に枯れてしまってカーテンの意味をなさなければ勿体ないですよね^^;
作り方の注意
苗(種)同士は20センチ以上離して植えましょう。植える場所は日当たりの良い場所で。そこそこ風通しのある場所だとなお良いでしょう。
もっとも目的が日差しを遮るグリーンカーテンですから日当たりの良い場所に植えるのは当たり前ですけどね。
さらに室外機の排気があたる場所は熱風で葉が傷んでしまうので避けてください。
ゴーヤカーテンのネットの張り方
大切なのは「安定」です。ネットが安定しているとゴーヤも安心して生長するらしいのです。
たるみがなく、多少の風でユラユラ揺れない張り方がベストです。
支柱の上は雨どいやサッシ枠、物干し金具などにしっかり固定されます。結束バンドなどを使ってしっかり留めます。
下の部分もレンガやブロックなど重くて安定しているものに固定します。プランターに固定してもOKです。
縦の支柱が固定されたら横にも垂直に支柱を設置しますが、「すじかい」といって支柱の対角線上にナナメに棒を渡すと四角形が安定します。
支柱の作り方が難しいと感じたら、手軽にしっかり組み立てられる支柱セットも色々出ています。
支柱が安定したら植物用のネットを張っていきます。
ネットの網目は10㎝くらいが適当です。ネットなので対角方向に引っ張りすぎるとよじれてしまいます。
上から下に垂直に引っ張りながらたるみの出ないように注意しながら張りましょう。
ゴーヤカーテンの育て方
ゴーヤの育て方のポイントは水やりです。
初期は水のやりすぎに注意しましょう。
本葉が出るまでは、表面の土が乾いたら水をやる程度で充分です。プランター底から水が染み出るくらいの量をやりましょう。
本格的な夏になるまでは眼に見えて大きくなることはなく水が足りないのか心配になることもあるでしょうが、初期の水のやり過ぎは根腐れを起こしますのでじっと見守りましょう。
暑くなってきて葉が茂ってきたら毎朝たっぷり水やりをして、夕方土が乾いていたら夕方にも水をやりましょう。
一番暑い夏に帰省や旅行でゴーヤの水やりができない場合は自動水やり装置を利用するなど、とにかく水を切らさない様にしましょう。
ここまで育てたら愛着がわいて旅行に行きたくなくなってしまうかもしれませんけどね。
ゴーヤは比較的病害虫が少ないと言われています。しかし植物ですからゼロではありません。アブラムシやハダニ、うどん粉病には木酢液などで対応しましょう。
ゴーヤカーテンの摘芯は?
本葉が5~6枚のところで本線を摘み取り、カットを免れた支線が横に伸びて葉っぱのカーテンを作っていくように誘導するのが「摘芯(てきしん)」「誘引(ゆういん)」という作業。
摘芯、誘引をしないと植物の習性として上に上に伸びて行くのでグリーンカーテンになりません。
摘芯をすると脇からつるが生えてきます。これを「子づる」といいます。子づるが伸びてきたら横方向にネットに絡ませます。誘引ですね。
さらに子づるこうやってネットの一面が葉で覆われるように横に広げていくのです。
子づるもやがて成長して本葉が6~7枚になったら同じように摘芯します。
すると子づるの脇から新しいつる(孫づる)が生えてくるので、これも横方向にネットにからめて誘引します。
いくら野性味の強いゴーヤとはいえ、人間の思いとおりのカタチに育てるには手をかけてあげなければいけませんね。
【ゴーヤの摘心】
ゴーヤとは?
沖縄料理の「ゴーヤちゃんぷるー」で知られるようになったゴーヤの名前は沖縄方言で、ゴーヤという呼び方が定着するまでは「苦瓜(にがうり)」と呼ばれていました。
沖縄だけで栽培される野菜かと思いきや、今は日本に出回っている沖縄産ゴーヤーのシェアは30%だそうです。
ビタミンCが多いこと、独特の苦みにコレステロールや血糖値を下げる効果があることで健康野菜として注目を浴びました。
長寿の国沖縄(当時)で食べられていたことも人気が高まった理由かもしれません。
その後「ダイエットに効く」とゴーヤ茶ブームが起きたり、青汁の原料に使われたり、もっぱら食や健康方面で注目されていましたが、今ではゴーヤカーテンというエコ目線からも注目されている、多彩なポテンシャルを秘めたパワープラントなのです。
ゴーヤカーテンのもう一つの良いところは家庭菜園も兼ねているところ。
これで上手くゴーヤの実が収穫できたら省エネ&エコ&自家製野菜の一石三鳥ですね。
ゴーヤちゃんぷるーだけでなく、ゴーヤの串揚げや肉詰め、毎朝採れたてのゴーヤを使ったグリーンスムージーもおシャレですし、今から夢が膨らみます。
ポイントを守って水やりをきちんとすれば失敗の少ないゴーヤカーテンなので、マンション住まいの我が家は、プランター置き場と支柱が一体化したスタンドを使って挑戦するつもりです。