小学校の卒業式で合唱曲といえばコレ!厳選7曲!
公開日: : 最終更新日:2018/10/18
小学校6年間という人生で1番長い学びの期間。子供から青年になる大切な期間です。
6年間という長い期間を過ごしてきた生徒、先生、保護者には特別な思いがあるのではないでしょうか?その最後の卒業式で歌う歌は特別な感情があると思います。
時代と共に卒業式で歌われる歌は変わってきます。しかしその一方で時代を超えて歌われる歌もあります。
今、小学校の卒業式ではどんな歌が合唱曲として歌われているのでしょうか?
今回はそんな合唱曲の中でも選りすぐった7つの合唱曲を紹介します。
卒業式の合唱曲で小学校の場合なら何がある?
未来を旅するハーモニー
人気のユニットDREAMS COME TRUE(ドリカム)のボーカル吉田美和さんが作詞/作曲し、2004年に発売されたシングルCD「ラブレター」のカップリングとしてに収録されています。
NHKの合唱コンクール小学生の部課題曲として制作されました。
やはり、NHK合唱コンクールの課題曲という事もあり、知名度が抜群に高く全国に広がったものと思われます。未だに小学生の卒業式ソングというと上位にランクインします。
ドリカムと言えば、「何度でも」や「その先へ」のように元気づける応援ソングから、「未来予想図」「決戦は金曜日」のような恋愛定番ソングまで誰もが知っている数多くの有名な曲があります。
この曲のメロディは、ゆっくりと登っていくような、未来に向かってそよぐ風のようです。
ハーモニーも美しく、一言でいうと「ピュア」そのもの。心温まるメロディで大人が聞くと小学生に戻れるような気持になります。
歌詞は6年生の心の葛藤を表した歌詞となっています。
『卒業しても、会えなくなっても、どこかで旅続けるメロディー~♬』という、空を見上げると、つい口ずさみたくなるような、卒業式にぴったりの曲ですね。
最後のチャイム 合唱曲
小学校の卒業式ではスタンダードな合唱曲です。作詞の山本惠三子さんと作曲若松歓さんのコンビで制作されました。
何年に制作された物なのかなどのデータはありません。しかし小学校の卒業式では外せない一曲となっています。
歌詞は、小学校の様々な日常を思い出しながら、卒業を迎え、いざ飛び出すというもの。
そして最後のチャイムとは、まさに小学校6年生の最後の授業の終了を告げるチャイムのことです。スポーツで言う「ノーサイド」のホイッスルように、この瞬間とめどなく思いが溢れでる曲だと思います。
歌詞にも『今卒業のとき』と書いてありますし、皆さんが思い出を振り返りながら卒業式に歌えそうな曲です。
また、『はじめて飛べた跳び箱の事』や『けんかしたときのこと』と、こんな日常を振り返った歌詞を、卒業式で保護者が聞いたら…。もう号泣するしかありませんよね!
自分の育てた子供を思い出しながら、様々なストーリーが頭をよぎると思います。きっと泣きすぎて最後まで歌えないような、そんな曲です。
ビリーブ
2014年に歌手のMay Jさんや声優の井上あずみさんがカバーしたことでも有名です。テレビドラマでは「ドクターコトー診療所」の中でも使用され有名な曲となりました。
作詞作曲は杉本竜一さんで1998年に発表されました。
NHKの番組「いきもの地球紀行」のサウンドトラックの中に収録されており、小学校の音楽の教科書に掲載されたことも手伝ってスタンダードナンバーとなりました。
テレビでは、V6が出演する『学校へ行こう!MAX』のエンディングテーマとして、カバーされました。
また、2017年には、味の素のクノールカップスープのプロモーションの一環で、センター試験を控える受験生への応援テレビCM「スープは応援歌篇」として、放送されたこともあります。
これぞ「学生応援ソング♪」という感じがします。
歌詞の内容はこれでもかという位に前向きで優しく、情操教育にはもってこいの楽曲です。
友達の大切さを歌っており、メッセージ性も強い曲だと思います。また誰もが知ってるので、歌いやすく、愛されやすい曲のため、使い勝手が良い曲とも言えますね。
その親しみやすさから、サマースクールやキャンプイベントなどの屋外活動でコミュニケーションを深める曲にも多用されています。
みんな一緒に歌ってもとても盛りあがる曲ですね。一致団結!絆を深めあって卒業!こんな卒業の曲にぴったりだと思います。
仰げば尊し
年代関係なく誰もが知っている楽曲。2015年になった現代でも歌い継がれています。現在でも中年以上の世代を中心に日本の多くの人の記憶に残る歌ですね。
昔は、卒業式と言えばこの曲一択。
『いーまーこーそー、わーかーれーめー』と私も涙して歌いました。
小学校の授業で、この8分の6拍子の曲を教えてもらった時には、少し自分が大人びた気分になったのを覚えています。遥か昔ですが(笑)
この曲の歴史は古く、明治17年に発表されました。スコットランド民謡である説と日本人の作家が作った説があり、未だに作者は特定されていません。
1954年に『二四の瞳』の中で使用され、世代を超えて歌われる楽曲となりました。
今でこそ、日本では卒業ソングが多様化していますが、なんと台湾では現在も卒業式の定番ソングとして、この曲が使われています。
台湾と日本でどちらも歌い継がれているとはとても素敵なことですね。
先生と生徒に感謝するこの曲が、台湾では卒業式にぴったりだと思われているようです。
しかし、日本では歌詞の中身はどちらかというと、古文的で児童・生徒には分かりにくく、内容をあまり理解しないまま歌っているケースもあります。
旅立ちの日に
1991年に、埼玉県の教員によって作られた合唱曲です。しばらくはその中学校だけで歌われていましたが、雑誌に取り上げられたことで全国に広まりました。
年代関係なく卒業式で歌われるれている有名曲です。SMAPがカバーしたことで小学生の世代にも浸透しています。
『いま、わかれのとき』」という歌詞が、現在版の「仰げば尊し」のようで卒業式に合う曲です。
歌詞も、『限りなく青い空』『勇気』『希望の風』といった、まさに卒業して羽ばたくイメージ・ポジティブソングを歌いあげ曲だと思います。
今では全国で最も歌われている卒業式の歌となり、「新・卒業定番ソング」かもしれません。
今後も歌われて行きそうです。
桜ノ雨
2008年2月に森晴義がニコニコ動画で発表した歌です。その時はボーカルに音声合成ソフトのボーカロイド、あの初音ミクでした。えーっ!初音ミク!これを聞いただけでもうかなり今ドキの歌ですよね。
その後、森が所属したユニットabsorbがシングルを出しています。
森らは、「あえてきれいな思い出ばかりを歌っているが、これは学生にはそうしたきれいな思い出を作ってほしい、大人にはそういった気持ちを思い出してほしい。」としています。
歌詞も口語で作られており、「~ないじゃん」などの歌詞は他の卒業ソングにはなかなか見られないでしょう。
しかし「せっかくの卒業式、定番ソングが他にもあるのでは?」と色眼鏡で見るのはもったいない曲です!
教室の窓から見える桜の花びらと自分たちを重ねたとても綺麗な曲ですし、まさに今の子供たちの心をそのまま等身大に歌っている曲だと思います。
ですから10代、20代から大きな支持を集め、今では多くの高校の卒業式の合唱に採用されています。まさに「現代版卒業ソング」ですね!
友 〜旅立ちの時〜
ゆずの楽曲。
ゆずといえば、ご存じオリンピックのテーマソング「栄光の架け橋」を歌い、もはやこの人達のハモリを聞けば、誰もが勇気づけられる、そんなアーティストだと思います。
そんな彼らのこの楽曲はと言えば、相澤直人の手により合唱に編曲され、2013年8月 – 9月のNHK「みんなのうた」で歌われたのが全国に広まるきっかけでした。
もともとは東日本大震災の後にツアーをまわるすべてのスタッフが震災によって不安になっている時に、その背中を後押しするために書いた曲だそうです。
その後、NHK合唱コンクールの課題曲にも選ばれ、全国の卒業ソングに知れ渡っていきました。
歌詞は、語り合った友と別れを告げて、未来へ向かっていくような気持ちにさせるものなので、卒業ソングとして使われるのが、とてもよくわかる楽曲です。
いかがだったでしょうか?自分たちにピッタリの卒業ソングは見つかりましたか?
人生の節目の大事な大事な卒業式、思い切り歌って、いつまでも思い出として心に残り続けてほしいと願っています。
小学校卒業式の服装で袴が人気
小学校の卒業式と言えば、スーツが一般的ではないでしょうか。スーツ以外にもフォーマルな雰囲気のワンピースの上にカーディガンorボレロといった着こなしも。ところが最近ではそういった卒業式の服装に少し変化があるのです。
数年前に、人気アイドルのステージ衣装によく似たスーツセットが大流行し、卒業生の女の子の多くが同じような服装だった…ということがあったようで、その反動から「他人とかぶらない個性的なスタイル」への需要が高まっているのかも知れません。
「卒業式に袴を着ても大丈夫なのか?」
と思っている人、袴を着るようになった理由を知れば分かります。
そういった背景があるので、小学生であっても学校行事である卒業式に袴を着ることは何ら問題はないのです。
しかし、学校によっては禁止されているところもあるので自前に問い合わせることをおすすめします
まとめ
今回は小学生の卒業式にスポットを当てて書いてみました。
自分の卒業式の時は仰げば尊しは歌った記憶があります。なので未だに歌われているという事に驚きを隠しきれませんでした。
ヒットチャートを駆け巡っている人気アーティストの楽曲も小学校の音楽の教科書に掲載されることがあり、卒業式で歌われ卒業していく小学生の思い出の一ページとして加わる事になります。
年代や時代が変わっても変わらないスタンダードがあれば、変わり続けるものもあるという事が分かりました。
勿論、卒業式は厳格なセレモニーであり、そこはキッチリ運営しないと学校としてダメなのです。
新しい楽曲を挟み込み式典になじませることはなかなか難しい事も事実です。
ですが卒業式で合唱した曲というのは、忘れる事が出来ないほど脳裏に深く刻まれるものです。
厳格な式典だけに、合唱曲も慎重に選択しなければならないのですが、人気アーティストの曲が歌われる現在、卒業式という式典の厳格さを超越するほどレベルが上がったのかと感じさせられます。