健康診断の前日の食事メニュー!食べたらダメな食品は?
公開日: : 最終更新日:2018/10/18
健康診断を受けるように言われたけど、いったいどこを検査するの?いくらかかるの?初めて健康診断を受けるのでいろいろ心配ですね。
当日のことだけ考えていてはいけませんよ。ちゃんと前日からの準備が必要なんです。特に前日の食事のメニューによって正しい診断結果が出ないこともあります。しっかり予備知識を持って健康診断を受けましょう。
健康診断を受ける際の前日の食事のメニュー
健康診断の日が近づくと、いい結果を出そうとして急に食事制限をしたり規則正しい生活を送ったりする人がいます。逆に、そんな特別なことをしたら現実の結果が出ないから、いつも通りに生活しなければならないという人もいます。
それぞれの考え方なのでどちらが正しいとかの問題ではありませんが、少なくとも、前日の食事や生活の仕方にはきまりがあります。それを守らないと正確な結果が出ないことがあるので気をつけましょう。
健康診断の前日とはいっても、ほとんどは普通に食べている方が多いです。
しかし、食べ物によっては次の日に正常に診断を受けられなくなったりする場合があるので、以下の点に気をつけてください。
- 生ものは避け、野菜にもできるだけ火を通す
- 種や皮のある食材は避け、食物繊維が多いものもできるだけ摂らない
- 刺激の強いものは避ける
- 油は最小限にとどめる
以上の点をふまえると、例としてこんな夕飯のメニューが出来上がります。
- ご飯
- 豆腐の味噌汁
- 干物などの焼き魚
- ほうれん草などのおひたし
- くだもの
基本的に洋食は和食よりカロリーが高く、油を多く使う調理方法が一般的なため健康診断前の食事には向きません。なるべく和食にしたほうが良いでしょう。
食材を工夫しながら、自分なりのメニューを考えてください。
おっとその前にビールは?そう思っているんじゃないですか?ビールなどのアルコールは我慢しましょう。ジュースも同じです。血糖値などに影響することもあるので、飲み物はお茶か水が無難です。それも健康診断の案内に書いてあるので、よく読んで受診してください。
せっかく健康的な食事を食べて準備していても、甘いサイダーを1缶飲んだせいで糖分が出すぎて再検査になってしまった・・・なんてこともよく聞きます。
最後に、これだけは絶対に守ってください。基本的には診断前10時間以上絶食となっていますが、一般的には午後9時以降は一切口に入れません。
水に関しては健康診断の種類や病院の方針によって違ってきます。本来はヘモグロビンや尿酸などの血中濃度が変わってしまうので、飲まないほうが正確な診断はできると思います。
しかし真夏の暑い時期なんかだと水を一滴も飲まずに汗をかいて健康診断前に倒れたりしては元も子もありませんよね。
そんな時はあまりがぶ飲みしない程度に喉を潤してください。気になるときは健康診断を実施する病院に電話で確認してみると良いですね。
また、「夜間九時を過ぎたのに間違って食事をしてしまった」「忘れていて朝食を食べてしまった」などがあればそのまま検査を受けないで、何時に何をどれだけ食べたのかを検査前に病院で報告してください。再検査になることもありますが、多少の食事の時はそれを考慮して結果を判定してくれる時もあるでしょう。
ですが自分の体のことを知る良い機会ですので正確な結果を出すためにも、診断前の飲食は案内通りきちんと守ってくださいね。
前日に食べたらダメな食品は?
真っ先に挙げられるのはアルコールです。コレステロール値や血糖値などに影響が出やすいので控えましょう。
中性脂肪の値は前日の食事によって大きく影響されるので、気をつけなくてはいけません。肉の脂身や揚げ物などは脂質量が多く消費されないと中性脂肪として蓄積されやすいので、控える方が賢明です。
特にアルコールとの同時摂取は中性脂肪が増加してしまうので、焼き肉とビールなどというのは言語道断です。どうしても肉料理が食べたい場合は鶏肉にしましょう。
そうそう、ケーキも我慢してください。
なお、食品ではありませんが、タバコは血圧検査に悪影響を及ぼすことが多いので、せめて前日と当日は我慢しましょう。
健康診断の内容と前日から当日までの過ごし方
勤務先から特別な診断項目の指定がない場合は、以下の診断項目(雇入時健康診断)が一般的です。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、他覚症状(所見)の有無の調査
- 身長、体重、視力、聴力(1,000 4,000Hz)の検査
- 胸部X線検査
- 血圧測定
- 貧血検査(Hb,RBC)
- 肝臓機能検査(GOT,GPI,γ-GPT)
- 血中脂質検査(TG,HDL-cho,LDL-cho)
- 血糖検査
- 尿検査(糖,蛋白)
- 心電図検査(安静時)
(労働安全衛生規則第43条より)
ただし、バイトの場合は簡単な検査項目で十分かと思います。例えば、身長・体重・既往歴・血圧、そして問診などです。その点は、勤務先に問い合わせて受診してください。
健康診断は病気で受診するわけではないので健康保険適用外となり、全額自己負担となります。金額は検査項目によって違うし病院によっても違うので、健康診断を申し込む際に確認してください。数千円から一万数千円ぐらいまで幅があるようです。
前日は特に食事に気をつけ、十分睡眠をとりましょう。疲労や寝不足は尿検査、血液検査に影響します。
当日はまず朝食を我慢します。基本的には飲み物も口にしてはいけませんが、簡単な健康診断の場合は、水なら飲んでも問題はありません。
さあ、心身ともに落ち着いた状態で健康診断を受けましょう。
健康診断の種類と受け方
健康診断にはいくつか種類があります。大きく分けて以下があります。
- 一般健康診断
- 特殊健康診断
- 行政指導による健康診断
- がん検診
ここで一つ一つ詳しく説明はしませんが、若いあなたが受診するのは、一般健康診断です。仕事を始める時は雇入時健康診断、就職したら毎年定期的に定期健康診断を受けます。ある一定の年齢がきたら受診しなければならないものもあるので、通知が届いたらしっかり受診するようにしていきましょう。
健康診断の前日の食事はとても大切です。特に夕食のメニューが次の日の検査に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
ヘルシーで消化の良い食材を使ったメニューにしましょう。脂っこい肉や生魚・生野菜はできるだけ避けて、干物や豆腐などを中心とした食事を心がけるといいですね。
もちろん、健康診断があるからではなく、日ごろから食事に気をつけることは健康維持に大切なことです。そうすれば、健康診断があっても何も特別なことをする必要がなくなります。