銀杏のカロリーと栄養素について!子供は銀杏中毒に注意!
公開日: : 最終更新日:2018/10/18
銀杏といえばイチョウ。イチョウは生きた化石とも言われています。中国が原産で、1億5千万年前のままの姿で生存している珍しい植物だからそう呼ばれています。黄金色に輝くイチョウ並木は、秋の風物詩の一つです。
その綺麗なイメージとは裏腹に、雌木から熟して落下した実の独特の臭い。それも、敵から種を守る防衛本能なのでしょうか。その臭いのせいで敬遠する人もいますが、とても栄養価の高い食材なんですよ。
小さい実の中に何種類もの栄養素を含み、昔から薬効があるとして重宝されてきました。低カロリーの健康食品。ちょっと工夫して美味しくいただいてみませんか。
銀杏のカロリー
銀杏1粒は約2~3gで、約6kcalです。
1粒食べておしまいということはないと思うので、10粒食べたとしましょう。10粒だと、20~30gで60キロカロリーになりますね。白ご飯一杯150gですので、大分低カロリーです。
銀杏を何粒と数えていると、和食で出てくる茶わん蒸しが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。茶わん蒸しの中には銀杏はほんの数粒しか入っていませんが、カロリーは低くても満足感が増え嬉しいですよね。
ちなみに、銀杏は上にも書いた通りイチョウの実です。
ですが種(種子)の部分を食べるので、正確には「ナッツ類」に近いんだとか!「え?ナッツって食べ過ぎるとニキビが出たりするし・・・体にはいいけど高カロリーなのよね・・・」って思われますよね。
銀杏はナッツ類の中では確実にカロリーが低いでしょうし、他のナッツと同じ美容効果も期待できます!「ナッツ食べたいな~」と思ったら銀杏を食べてみるのも良いでしょう。
私の場合、銀杏はお酒のつまみとして食べることが多いのですが、銀杏はおつまみの中でも低カロリーといえます。魚や肉などと比べてもかなり低く、枝豆、冷や奴、キムチといったおつまみと並ぶ低カロリー食品です。
料理が苦手な方や男性でも、塩をふって炒めるだけで簡単に美味しいおつまみになります。やったことのない方は是非試してほしいです♪
とはいっても、後でお知らせしますが食べ過ぎると危険ですから気をつけましょう。
銀杏の栄養素
銀杏の主な栄養素は以下の通りです。(殻を抜いた100gあたり)
- エネルギー 166kcal
- 炭水化物 34.5g
- 脂質 1.3g
- タンパク質 4.1g
- 食物繊維 2.2g
- ビタミンC 20mg
- カリウム 580mg
- マグネシウム 42mg
- リン 83mg
- 鉄 1.1mg
(参考:日本食品標準成分表2010)
銀杏の効能
気管支ぜんそくや肺結核など、肺疾患の症状改善に対して強い作用を持っています。また、古くから咳止めや夜尿症の薬として重宝されてきました。葉にはフラボノイドとギンコライドという物質が含まれていて、
- 血管拡張作用
- 動脈硬化の改善
- 鎮痙作用
- 血糖値正常化
- 活性酸素除去作用
- アレルギー抑制作用
- 抗炎症作用
など、実に多彩な作用を持ち、高いポテンシャルを持っています。つまりまとめると、老化を抑制し、風邪の予防、感染症の予防、高血圧改善と予防に効果があり、抗癌作用まで持つ万能薬みたいですね。
子供は銀杏中毒に注意
銀杏の食べ過ぎには注意しなければなりません。なぜなら銀杏には、中毒を引き起こすメチルビリドキシンという物質が含まれているからです。その中毒物質によって、下痢、鼻血、けいれんなどの症状が起きることが知られています。
ですから、たとえ大人でも1日10粒程度に抑えた方が賢明です。子供は解毒能力が弱いので、特に幼児には食べさせないようにしましょう。もし中毒を起こした場合は、すぐに病院へ。ビタミンB6を注射すれば数時間で治ります。
銀杏を美味しく食べるには
銀杏が美味しいのは10月~11月頃です。料理をする時は、銀杏に多く含まれるビタミンCをどうやって活かすかを考えればいいと思います。ビタミンCが持つ抗酸化作用は、ビタミンEを多く含む食材と組み合わせることで強くなるんだそうです。
ビタミンEは植物油などに多く含まれているので、揚げて食べるのもいいですね。シンプルに素揚げにして塩を振っていただくと美味しいですよ。もちろん、かき揚げにして食べるのも工夫があっていいと思います。
シンプルといえば、銀杏以外は何も入れない銀杏ごはんもなかなか美味しいです。卵黄にもビタミンEが多く含まれているので、銀杏の入った茶碗蒸しは理にかなった料理といえます。
銀杏は1粒約6kcalと低カロリーながら、大変栄養価の高いおすすめの食材といえるでしょう。美容と健康に欠かせないビタミンCが豊富です。また、カリウムをはじめ、マグネシウムやリン、鉄などのミネラルもたっぷり。昔から薬として重宝され、特に夜尿症や咳止めには効果的です。
豊富な栄養素を含む銀杏は、まさに鬼に金棒ですね。ただ、食べ過ぎると中毒症状を起こすので気をつけなければなりません。大人はまだしも、子供は解毒作用が弱いので要注意です。においのせいかとかく敬遠されがちな銀杏ですが、下処理さえ終えれば魅力的な秋の味覚です。美味しくいただきましょう。
- PREV
- 名古屋港水族館でデート!ランチはどうする?
- NEXT
- 冷やし中華は日本生まれなの?冷麺との違いは?