どんぐりで工作!おもちゃを作ってみよう!拾ったどんぐりの遊び方

公開日: : 最終更新日:2018/10/15



秋の行楽シーズンになりました。美しい紅葉を眺めながら山を家族でハイキング。すがすがしいですね!ふと見ると足元にどんぐりがたくさん落ちていませんか。子どもたちが歓声をあげて拾います。両手にいっぱい持ち帰って、さて、これをどうしましょうか?

残念ながら食べられませんが、代わりに楽しく遊んじゃいましょう!今回はどんぐりを素材にした工作をご紹介します。

どんぐりのおもちゃ

ひとくちにどんぐりと言っても、色々な種類があります。

ぶな科の木の実(種子)を総称してどんぐりと呼ぶので、ブナ属、シイ属、コナラ属……ぶな科の木の種類だけどんぐりの種類があるわけです。大きなどんぐり、小さなどんぐり、長細いどんぐり、太めのどんぐり、並べて見ると違いが分かりますよね。

工作しやすいのは大きめのどんぐり、太めのどんぐりですが、かさ(殻斗)の部分や小さいどんぐりと組み合わせて人形も作れます。

ちなみにシュッとした細身のどんぐりは「ミズナラ」や「コナラ」といい、毎年できるどんぐりです。プックリと丸く玉のような形のどんぐりは「クヌギ」。こちらは二年かけて丸く大きく成長します。

どんぐりを拾いながら、そんな豆知識を披露するのも良いですね。

それでは、おもちゃを作成する基本の道具として以下のものを用意してください。

  • キリか2mmの電動ドリル
  • 木工用ボンド
  • カッターナイフ
  • 爪楊枝
  • 油性か顔料インク系のペン
  • ペンチかハサミ

入門編は、どんぐり独楽です。キリ(ドリル)でどんぐりのおしり(丸い方)に穴を開け、爪楊枝をさして適当な長さにカットします。カッターナイフでぐるりと傷をつけてからペンチかハサミで折る(切る)ようにすると簡単です。

抜けないようにボンドでくっつけたら、完成です。どんぐりの尖った方を下にして、うまく回せるかな?顔料ペンで色付けすると綺麗に仕上がります。

簡単なものをもう一つ。どんぐりの笛です。大きめのどんぐりを用意したら、やすりでどんぐりの頭かお尻を削ります。平らになりましたら、キリ、小さいマイナスドライバーなどを利用して5ミリ程度の穴を開けましょう。最後に中身を全部ほじくりだしたら、どんぐり笛の完成です。

下唇にどんぐりの穴の開いた側をあて、勢いよく吹くと良い音がなりますよ。どんぐりの大きさや形で音が変わるので、沢山作ると面白いです!

入門編の二つのおもちゃは、工程も少なくとっても簡単にできます!

キリで穴を開けるときは、危ないので大人の方が手伝ってあげてください。コツはドングリを持つ手をしっかりと固定すること。

もし滑るようでしたら、太い輪ゴムを巻いたり指先が滑らない軍手などを履くと良いでしょう。

応用編どんぐりやじろべえはいかがでしょうか。竹ひごか竹串が2本と、どんぐりが最低3個必要です。

真ん中にする大きめのどんぐりの左右に穴を開けて、竹ひごか竹串を1本ずつさします。両端にどんぐりを1個ずつさして、バランスのとれる形ができたらボンドでくっつけます。腕があまり短いとうまくいきません。お子さんにバランスの取り方を教えてあげましょう。

使わないときはペットボトルの蓋の上にバランスをとるよう載せて飾っておいても可愛いですよ。

どんぐりに直接、ペンで顔を書いてオリジナルだるまを作っても楽しめます。丸いおしりで立てるように、少し平らに削ると安定します。紙を貼れば傷もつきません。

トンガリ頭をちょっと丸くして爪楊枝を短くして2本、角や耳に見立ててくっつけ、おなかを塗ったり顔を描いたりすれば、トトロやタヌキも作れます。

穴を開けて爪楊枝をさして、頭に胴を繋げていったら人形も作れますよ。ペンで模様をつけたり、顔を描いたりします。どんぐりトトロやクマが可愛く出来上がります。

どんぐりトトロの作り方

どんぐり
準備するモノ

  • 上記の基本の道具
  • 大きいどんぐりを1つ(頭と胴体になります)
  • 小さいどんぐりを1つ(しっぽ)
  • バルサ版1mm厚10~15cm四方くらい

本格的に可愛く仕上げたい場合は、

  • ぬいぐるみ用の動眼シールタイプを2つ(極小サイズ)
  • 編みぐるみ用の差し目を1つ(鼻。極小サイズ)
  • ソフトレザー(おなかの白い部分を貼って作ります)

を手芸店で調達しましょう。

・カッターボード

もあると便利です。

工作の手順

  1. バルサ版からカッターナイフで尖った三角耳を2つ切り出します。この時、底辺のほうをどんぐりに差し込めるように、ちょっとだけ突起(ホゾ)を残して短い矢印のような形にします。
  2. バルサ版からカッターナイフで足の平を2つ切り出します。細長い楕円形になりますね。2枚が並んで両足になります。どんぐりトトロの胴体にくっつけた時に横幅が重ならないように作りましょう。
  3. 爪楊枝で足を2本作ります。爪楊枝の細い先端部分を使いますので爪楊枝は2本必要です。1㎝くらいで切り、太い方に3へ差し込めるように1~2mmの長さのホゾをカッターで作ります。
  4. 3の爪楊枝の持つところを腕にします。でこぼこの爪楊枝の頭はそのまま、反対側を2㎝くらいの長さで切って、3mm程度をカッターで先細りに削ります。どんぐりに差し込むので、尖らせなくても大丈夫です。
  5. 胴体としっぽをつなぐパーツを爪楊枝の残った部分で作ります。1本を1㎝くらいにして両端をカッターで先細りに削ります。
  6. 小さいどんぐりの、おしり(丸い方)の真ん中にドリル(キリ)で穴を開けます。
  7. 大きいどんぐりの、先端(尖った方)の左右に耳を差し込む穴を開けます。耳の幅を考えてぶつからないように開けましょう。
  8. 耳の位置を基準にして、鼻の位置を決めます。差し目を使う場合は穴を開けてボンドでくっつけます。差し目の軸の長さはカッター(ハサミ)で切って調節します。黒いマジックで描いてもOK。
  9. 大きいどんぐりの、おしり(丸い方)に足を付けますので、耳の位置を考慮して2つ穴を開けます。
  10. 大きいどんぐりの耳の下、胴体の左右に腕をつける穴を2つ開けます。腕になる爪楊枝を差した時に左右が上下や前後にずれるように穴を開けると、人形に動きが出ます。
  11. 大きいどんぐりの背中側にしっぽを付けます。鼻と反対側の下の方に穴を開け、5と6を差し込んでボンドでくっつけましょう。胴体には足が付きます。トトロが立てるように、しっぽが邪魔にならないように位置を調整してください。
  12. ソフトレザーをおなかの白い部分になるように切って鼻の下にボンドで貼ります。ホワイトペンなどで塗ってもOK。
  13. 10の穴に4を差し込んでボンドでくっつけます。両腕の完成ですね。
  14. 2の中心から後ろ寄り、足首を付けたい位置にキリで穴を開けます。3のホゾにボンドをつけて差し込んでくっつけます。反対側を9の穴に差し込んでボンドでくっつけます。両足の完成ですね。
  15. 17に差し込んでボンドでくっつけます。両耳の完成です。
  16. 最後に両目の位置に動眼を貼り付けて完成です。マジックやもこもこペンで描いてもOK。

クマを作る時は、丸いどんぐりを2つ、頭と胴体にします。それぞれの尖った部分を少し切り落とし、ボンドでくっつけて首にします。

頭のどんぐりには帽子に見立てたかさ(殻斗)をくっつけます。その下に1mm厚のバルサ版で矢印型に作った耳を2つ差し込んで、目は黒い差し目を2つくっつけるかマジックで描きましょう。

胴体のどんぐりは丸いおしりで坐らせるように、手と足を爪楊枝で4箇所、差し込んで完成です。
起き上がりこぼしっぽく、顔に愛嬌を利かせて足をなくしても可愛いですね。しっぽは爪楊枝の持つところを短めに切って、背中の下のほうに差し込んでくっつけましょう。

それぞれのパーツはどんぐりとのバランスを考えて小さめに作るのがコツです。こまかい作業になります。怪我に気をつけてくださいね。

どんぐり工作

どんぐり おもちゃ
おもちゃというか、材料を揃えればアクセサリーやストラップも作れます。

どんぐりを布で磨いてピカピカにします。サイズの合うかさ(殻斗)をボンド(瞬間接着剤)でくっつけ、よく乾かします。

殻斗の中央にドリル(キリ)で穴を開け、ヒートンを差し込みます。輪の部分にリリアンや根付の紐、チェーンなどを通してストラップやネックレスにします。

どんぐりには動目を貼り付けたり、色を塗ったりして楽しく作りましょう。手芸店や100円ショップで、小物をストラップやキーホルダーなどに利用できるパーツが売っていますから、探すとバリエーションが広がると思います。

どんぐりの中心をくり抜いて紐を通し、いくつも繋げれば木の実のブレスレッドやネックレスが作れます。大きめのビーズなどを挟めば本格的ですね。

どんぐりの殺虫方法

どんぐりをビニール袋に入れて、半日くらい冷凍庫に入れて凍らせてから自然解凍すると、殺虫できます。すぐ使いたい場合は、キッチンペーパーにくるんで蒸し器で5~10分蒸しても殺虫処理できます。

あまり蒸しすぎると柔らかくなって加工しづらくなりますので、何個か分けて時間を変えてみると良いでしょう。なるべく綺麗な状態のどんぐりを選んで使ってくださいね。

まとめ

どんぐりは食べられませんが、やっぱり自然の恵みと言えそうです。布で磨いてツヤツヤにすれば立派な手芸材料になります。

大きなどんぐりは人形にして飾っても楽しい思い出になりますね。どんぐりトトロやクマの作り方を応用すれば他の動物も作れます。ぜひチャレンジしてみては?

秋の一時を、どうぞ楽しくお過ごしください。

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