栗は果物それとも野菜?それとも?栄養と効果は?
公開日: : 最終更新日:2018/10/16
食欲の秋! 味覚の秋! 栗ご飯のおいしい季節ですね~。最近ではスーパーで焼き栗も見かけるようになってきました。
でも意外と知られていない栗の実態。
さて、栗は果物なのでしょうか?野菜なのでしょうか?それとも・・・?
栗は果物なのか、野菜なのか
おおざっぱな分け方に、木でとれるものは果物、草になるものは野菜、という考え方があります。
なので、栗は果物。栗の実、って言いますし。
流通、栽培のうえでは栗の木は果樹として扱われます。
ただ市場では加工して食べるもの(手を加えないと食べられないもの)を野菜、生のままで扱えるもの(なにも手を加えなくても甘味があり、食べられるもの)を果物としているので、木に生るものでも栗、くるみ、梅、銀杏などは野菜部になるそうです。
もっと言ってしまえば、分類方法によって果物なのか、野菜なのか変わってくるんです。
生物学上では栗は果樹なので果物になり、食品上では栗は蒸したり、焼いたりしないと固くて甘味もでないので野菜となります。
微妙ですね・・・。正式にはどっちなのかまだわかりません。
もうチョット深堀りしてみましょう。
栗はクルミと同じで、食べる部分が種に該当します。
イガの部分を殻斗(かくと)といい、これに着生した果実を殻斗果といいます。ドングリや、カシュナッツなども同じです。イガから中身を取り出して、栗ご飯を食べる時のように皮をむいたりせず、茶色い粒のまま土に埋めると、尖ったほうから根と芽が出ます。
ただし厳密にいうと食べているのは子葉です。豆類と同じで、堅果の状態が、発達した種をふくむ果実ということになります。
ということは果物なのかな?でも、海外では?
海外では栗は果物それとも野菜
マロンはフランスのマロングラッセから来ていて、元は栃の木の実(マロニエ~マロン)でした。栃の実を栗の実で代用するようになり、栃の実>マロン>栗の実と日本では転換していったわけですね。
栗はフランス語ではシャテーニュ。英語でchesnut(チェスナッツ)です。海外のほうが栗がナッツ類だという主張が一目瞭然になっています。
管理人が判定した!
農林水産省はナッツ類を果物としています。ただし、栄養学からみれば、ナッツ類と果物は別物として区別して扱うべきという意見もあったりします。
もう、なにがなんやら分からなくなってきましたね。
まとめますと正確にいうと栗はナッツ類、でも日本では果物。
管理人の感覚では3時のおやつに栗を剥いで食べるというイメージがあるのでナッツ類ですね。
無理やり野菜と果物と分けるのが乱暴ということだと思います。
栗は「ナッツ類」です。
栗の栄養と効果
ナッツ類の仲間ですが、脂質は少なく、でんぷんが主成分です。
カリウムが豊富で、細胞をみずみずしく保ってくれます。高血圧や動脈硬化の予防が期待できます。貧血予防に良い葉酸や、サツマイモと比べて食物繊維も多めで、女性の味方といえそうです。
ナッツ類らしいミネラルも特徴で、現代人に不足しがちな亜鉛などを補ってくれます。渋皮にはポリフェノールが含まれており、体内の活性酸素の除去に役立ちます。
いっぱい食べれば寿命が延びそうですね。
まとめ
管理人の独断と偏見で栗は野菜か果物かと言えばどちらも NO!
栗はナッツ類です!
野菜か果物かを強いてあげるなら果物かな?
栗は縄文時代の遺跡から出土しています。日本に昔からある雑木林で、特別な栽培方法も必要とせず収穫できた木の実。人間や山に棲む動物たちが厳しい冬を乗り越えるために、自然が準備してくれた恵みなのでしょう。
日持ちしないので、早めに食べることをオススメします。