チューリップの球根の保管方法!場所も重要!

公開日: : 最終更新日:2019/03/02



たくさんある花の中でもとても人気があり、大人から子どもまで誰もが知っているチューリップ。花壇で色とりどりに咲いているのを見ると、春だなぁとほんわかした気持ちになります。

自宅の花壇に植えているという方も多いのではないでしょうか。我が家でも数種類のチューリップを植えていて、春になるときれいに咲いてくれています。

チューリップにも種はありますが、一般的には球根から育てます。

チューリップは咲き終わった後、球根を掘り起こして保管しておくと翌年もその球根で花を咲かせてくれるのを知っていますか?

そこで大切なのがチューリップの球根の保管方法です。

翌年も花を咲かせるためには保管する場所も重要になってきます。

今回はチューリップの球根の正しい保管方法と保管場所についてご紹介しますね!

チューリップの球根の保管方法

チューリップ

春になりきれいな花を咲かせたチューリップは、翌年もきれいに花を咲かせられるように少しかわいそうですが、花の部分は枯れる前に早めに摘んでしまいます。

花を咲かせている時期が長いほど球根の栄養を取られてしまい、翌年のための栄養が残らないからです。

また花はそのままにしておくと種ができます。種を作るにも球根の栄養が使われますから花はある程度楽しんだら早めに摘み取ります。

もう一つ大事なのが葉は残すことです。

花の根元で摘み取り、茎と葉はそのまま黄色くなるまで置いておきます。

花壇で花のない枯れた茎と葉だけのチューリップが並んでいるのは見栄えのよいものではありませんが、葉を残さないと光合成ができず球根が育たないからです。

葉が緑色のうちは球根に栄養を蓄えさせるため花が咲いている時と同じように水やりを行います。

葉が黄色くなってきたら、球根を傷つけないように丁寧に掘り出しましょう。

次に、掘り出した球根を保管する方法です。手順をまとめてみました。

掘り出した球根で、小さすぎるものや傷んでいるものは、保管しておいても咲きませんので先に処分してしまいます。

  1. 茎ごと掘り出した球根は軽く土や汚れを取り除き、風通しの良い日陰で乾燥させます。汚れを落とすために水で洗い流す方法は賛否両論あるようですが、
    どちらにしてもきちんと乾燥させることがポイント
    です。
  2. 乾燥させた球根は、茎など余計なものを切り落としたらネットに入れて、秋の植え付け時期まで風通しの良い日陰に吊るしておくようにします。この時、球根に傷をつけないよう丁寧に作業しましょう。

    ※球根についた傷口から菌が繁殖すると、チューリップの球根に多い病気でもある、青カビ・緑カビ病、黒カビ病の発生につながります。

  3. 秋になり植え付け時期(10月~11月)が近づいて来たら、球根の腐敗や病気を防ぐために消毒作業を行っておきます。消毒には農薬を使うため、絶対にしなければいけないわけではありません。消毒しておいた方が腐ったりしにくいからやっておこうという感じです。

    農薬を使用しますので、以下の点に注意して消毒作業を行いましょう。

    • 風のない日に屋外で行う
    • マスクと手袋着用
    • できれば長袖長ズボンの作業服

    球根の消毒によく使われるのがベンレート水和剤やオーソサイド水和剤などの農薬です。パッケージにかかれている用法用量を確認し、必ず薄めて使用します。

    薄めた消毒液に、ネットに入れたままの球根を15分~30分ほど浸し、その後ネットのまま風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させて消毒作業は完了です。乾燥が終わったら植え付けができます。

    なお、保存容器としてネット以外に使えるものは浅めの段ボール箱やカゴなどです。通気性の悪いポリ袋や密閉容器での保管は、カビの原因になるのでやめましょう。

チューリップの球根の保管場所

球根の保管場所は「涼しくて風通しの良い日陰」が最適です。涼しくて風通しの良い日陰で、湿気がこもらず温度変化も大きくない場所であれば屋外屋内問いません。

雨や日があたる場所は温度や湿度変化が大きく、球根を腐らせる原因になるので避けましょう。腐ってしまった球根を放っておくと他の球根もダメになってしまいます。

春に花を咲かせ掘り出した球根でも、新しく購入した球根でも保管場所は同じです。

チューリップの球根にカビが生えてしまったら

注意して保管しても球根にカビが生えてしまうことはあります。カビが生えてしまった球根は植え付けても花を咲かせるのは難しいです。

球根全体にカビの発生があるようなら、残念ですがその球根は処分した方がよいでしょう。

カビが発生している部分がまだ少しな場合で試しにできる事としては球根の消毒です。

カビている部分を取り除きベンレートやオーソサイドなどの消毒液に1時間程度浸してその後よく乾燥させ植え付けます。

消毒をして植え付けをしても花が咲く可能性は低いかもしれません。花が咲くまでのお世話の仕方にもよりますし、後は球根のがんばり次第でしょうか。

消毒液の用意がない場合など、手間や費用を考えると新しい球根を購入した方が良さそうですね。


今回はチューリップの球根の正しい保管方法についてご紹介しました。

涼しく風通しの良い日陰で正しく保管しても見えない傷口から菌が繁殖して腐ったり、カビが発生していたりする事もあります。

秋の植え付けまでネットに入れてぶら下げたまま放置せず、たまに球根の様子をチェックすることをおすすめします!

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