なぜ水虫が夏に再発する?根本的な治療法はあるの?

公開日: : 最終更新日:2018/10/16



夏になるとジュクジュク、ガサガサ、痒い、痒い、あああ~~~、どうにかならないの?

もうこいつと何年付き合っているか?いい加減にさようならしたいよ。(泣)

…これなんだか分かりますか。そう足にできる水虫です。

この病気になると厄介ですよ。長期戦を覚悟しなければなりません。

水虫とは?

水虫

水虫とは白癬菌(はくせんきん)という菌が足の皮膚に住み着くことで起こる病気です。実は水虫というのは通称で、正式な病名は足白癬といいます。

白癬菌は人の皮膚の角質を食べて成長して繁殖するカビの一種です。

白癬菌は角質の内部に入り込んで定住します。血液中であれば白血球などの働きによって駆逐することが可能ですが、角質内ではそれができません。また白癬菌の繁殖力はとても強く、皮膚の新陳代謝のスピードよりも速く浸食するため自然治癒は期待できません。

水虫は皮膚の病気で、足がムズムズと痒くなり皮がむけてしまうという症状を引きをこします。人によっては痒みだけでは治まらず強い痛みや出血を伴う場合もあります。

薬を塗ると症状はおさまりますが、皮膚の奥の白癬菌はまだ元気です。症状がおさまったからといって薬の塗布をやめてしまうと再発してしまいます。薬を塗布する際も患部だけ塗っていてはダメです。白癬菌は広く根をはる性質があるので患部に塗るだけでは退治できません。

完治させることが非常に難しい病気なんです。

また、一口に水虫と言っても、症状や発症する部位によって、いくつかの種類に分けられます。

  • 趾間型(しかんがた)
    →足の指の間にできる水虫で、皮がふやけ、めくれたりします。とくに薬指と小指の間に多く、常に湿っぽく、ムズムズとした痒みがあります。
  • 小水疱型(しょうすいほうがた)
    →足の裏や側面に小さな水疱(水ぶくれ)ができる水虫です。水虫以外の皮膚病と間違えられることも多く、趾間型と同時に発症するケースもあります。
  • 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
    →足の裏の皮が厚く、固くなり、表面に白い粉がふいた状態になる場合もあります。水虫が慢性化したもので、かゆみを感じることが少ないです。
  • 爪白癬(つめはくせん)
    →白癬菌が皮膚だけでなく、爪にまで影響を及ぼした水虫です。爪が濁った色になり、表面もボロボロに崩れてしまいます。市販薬は効かないため、医師の治療が必要です。

水虫というとぐじゅぐじゅとして猛烈にかゆいイメージがあるかもしれませんが、かゆみがあまりない角質増殖型の水虫というのもあるんですね。

水虫薬はドラッグストアなどでも販売されていますが、まずは病院で医師の診断を受けましょう。

万が一他の病気だった場合、水虫薬を塗ってしまうと大変だからです。

水虫が夏に再発するのは何故?

水虫の原因となる白癬菌が好む環境は2つ。

  • 高温
  • 多湿

 

人間が大っ嫌いなこの環境が大好きという気持ちが悪い奴です。

夏の水虫

水虫が梅雨から夏にかけて再発する理由

高温多湿になる時期が梅雨から夏にかけて。なのでこの時期は白癬菌が活発に動きます。

この活発な時期が夏なのですが、冬はどうかというと白癬菌が居なくなったわけではありません。苦手な乾燥低温な環境のため引っ込んでじっとしているんです。

なので、居なくなったわけではないので夏になるとまた再発するわけです。これが繰り返されて毎年夏が来るたびに水虫の症状がでるんですね。

 

真冬は?

ブーツの中の水虫

冬はおとなしくしてると書きましたがそうでない場合もあります。

女性が履くブーツなどの環境です。

女性は夏よりも冬に水虫に注意した方がいいです。と言うのも真冬は寒いのでしっかり暖かくしていますよね。

ストッキングやタイツなどのをした状態でブーツなどを履くと異常に蒸れます

この環境が高温多湿がすきな白癬菌の動きを活発にするわけです。

結果、夏と同じくらい、もしくは夏以上に水虫を発症させてしまう可能性が高まります。

水虫の根本的な治療法は?

治っていない水虫

一昔前は水虫になったら一生治らず死ぬまで付き合わないといけない病気でした。

もし水虫を治す薬を開発したらノーベル賞がもらえると言われたくらいです。

しかし、現在は医療が進歩して完治が可能な病気となりました。

病院の皮膚科に行っても良いですし市販薬でも良いです。

継続して治療していれば治る病気です。塗り薬を継続して根気強く塗るだけです。

水虫薬の上手な塗り方は?

病院行ってもドラックストアに行っても貰うのは塗り薬です。

この塗り薬をお風呂あがりに水気をよく拭き、広く塗るようにしましょう。

  • お風呂上りに塗る
    →お風呂で足を清潔にした後、水気をタオルでよく拭いてから塗りましょう。皮膚がふやけている状態で塗った方が薬の浸透がよいです。
  • 広く塗る
    →症状が出ている部分だけでなく足の裏全体、指の間もていねいに塗りましょう。
  • 症状がなくなってもすぐにやめない
    →白癬菌が死滅するまで、自覚症状がなくなってから最低で1~2ヵ月は塗り続けましょう。出来れば1年以上塗り続けるようにした方が良いです。

 

まとめ

水虫は白癬菌というカビによって引き起こされる。白癬菌が好きなのは以下の環境。

  • 高温
  • 多湿

 

この環境が整うのが梅雨から夏にかけてなのでその時期に毎年再発するわけです。

根本的な治療は塗り薬を根気強く塗り続けるでした。

あまり気持ちが良い病気ではありませんよね。人に移してしまいますし。

自分だけに問題ではないです。同居の家族のためにも早く治しましょう。

そのためには白癬菌がおとなしくしている冬が肝要ですよ。

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