観葉植物の虫対策!小さい?白い?飛ぶ?駆除の方法は?
公開日: : 最終更新日:2018/10/19
観葉植物やガーデニング、家庭菜園などに気乗りしない理由の一つに「虫がキライだから」というのがあります。
「鉢の周辺を白い小さな虫が飛び回っている!」
「葉っぱの裏に小さいつぶつぶがついている!」
「アリが発生したけど対策はどうしたらいい?」
「幹にちっちゃいカタツムリみたいなものがくっついている!」
などのSOSもネットに飛び交っています。こんなに大変なら虫ギライの私には観葉植物はムリ?でも観葉植物に癒される生活もあきらめたくない!
ではどういう対策をしたらよいのか、薬剤を使いたくないんだけどという場合も含めて調べてみました。
目次
観葉植物に虫がついた時の対策法は?
原因を取り除く
まずは発生てしまったものは速やかに駆除しましょう。「速やかに」というのがポイントです。
害の無い虫もいますし、虫が一匹や二匹いた所で観葉植物が駄目になることはありません。しかし、すぐに駆除せずに放っておくとどうなるでしょうか。
虫の中には繁殖力がかなり高いものもいますので、そこからわらわらと増え続けます。これは虫が苦手でない人でも恐ろしいでしょう。見た目も良くないですね。
実をいうと私も、ベランダで育てていた観葉植物の周りにコバエが飛んでいるのを二匹発見したことがあります。まさか観葉植物から湧いているとは思ってもみなかったので、「台所のゴミから来たのかなぁ~」なんて思ってスルーしちゃいました。
これがいけなかったんですね。気づいた時にはすでに遅く。土の中に卵を産み付けていたようで大量発生していたんです。
観葉植物の土って赤玉土とか肥料とかも入っていますもんね・・・こんなことにならないように、しつこいようですが「速やかに」かつ見落としの無いように駆除してくださいね。
コバエだけじゃなくアリやナメクジ、ダニなど観葉植物には様々な虫がつきます。
駆除の方法は虫によって違ってきますので、次章以降で詳しく説明していきます。
どうして虫がついたか考える
置き場所の温度、風通し、湿度、水やりのしかた、観葉植物以外に虫を寄せ付けているものはないかなど、原因を知れば対策もしやすくなります。
もう二度と虫がつかないように対策する
原因がわかればそれに合わせて対策をしましょう。イヤな思いをするのは一度でじゅうぶんです。具体的な方法は、これもあとで詳しく説明します。
土に発生する虫と駆除方法
コバエ
観葉植物を育てていなくてもお目にかかることがあるコバエ。小さい姿でチョコチョコ飛ぶコバエの姿は見ているだけでもイライラするものです。
薬剤を使いたくない人はこの方法をお試しください。
まずは、コバエが卵を産み付ける土の上部3㎝くらいの土は捨ててしまいましょう。
次に残った土からもコバエを取り除きます。
鉢がスッポリ入る大きさのバケツなどに水を入れて鉢をその中に10分くらい沈めておくと卵や幼虫が浮き上がってくるので、それを取り除きます。目の細かい網を使うと良いでしょう。
飛んでいるコバエは掃除機で吸い取ってしまう方法もありますが、掃除機の中で生き続けられても困るので私はオススメしません。
飛んでいるコバエは「めんつゆトラップ」で撃退しましょう。
コップや茶碗などに水を入れ、少量のめんつゆと食器用洗剤と水を入れたものを置いておくとコバエが匂いに引き寄せられてトラップに落ちておぼれてしまいます。
【小バエ対策!めんつゆトラップの作り方】
薬剤を使う場合
- 薄めた「ダントツ水溶剤」を水やりのついでに土の表面にかける
- 「オルトラン錠剤」を土の上にふりかける
- 飛んでいるコバエには「コバエジェット」噴射。土には薄めた「コバエジェット」を土や葉に噴霧
アリ
アブラムシの甘い汁目当てにアリがついてしまっている場合もあるので、アブラムシがついている場合はアブラムシもセットで駆除する必要があります。
薬剤を使いたくない場合は、水を嫌うアリの習性を利用して鉢を水に漬けたり、屋外に出してあふれるほど水をかけてしまいます。
薬剤を使う場合
トビムシ
土の環境を整えてくれる観葉植物の成長には無害な虫ですが、飛び回る白いそのルックスは目についてうれしいものではありません。
薬剤を使いたくない場合は、タバコの吸い殻を水に漬けたものを蒔くというアラワザがありますが、そうしたら今度はニオイがしそうだし、タバコを吸わない家庭では現実的ではありません。そんな場合、トビムシはジメジメした土の上を好むので、鉢土の上に砂をまいてみましょう。
薬剤を使う場合
ナメクジ
ナメクジ対策といえば塩が定番ですが、ビール(発泡酒でも可)でおぼれさせるという手もあります。ナメクジはビール酵母のにおいにひきつけられるのです。
薬剤を使う場合
- 土の上に置くタイプならナメトール(天然素材のナメクジ除去剤)を土の上に置きます。
- スプレータイプを使うなら「ナメクジにげぇ~るスプレー」という専用薬剤があります。
葉や茎に寄生する虫と駆除方法
ハダニ
ハダニはとても小さく、葉の裏につくので発見が遅れがちです。葉の表面が白く脱色したようになったら間違いなくハダニです。薬剤を使いたくない場合、ハダニは小さくて水に弱いので、霧吹きで勢いよく水を掛けて取り除きましょう。
薬剤を使う場合
カイガラムシ
カイガラムシの排泄物はアリを呼び寄せ、すす病を引き起こします。負の連鎖の引き金になるのです。
カイガラムシはその名の通り成虫になったら身を守るための殻ができます。その目的に恥じず殻ができると殺虫剤が効きにくいので、歯ブラシでこすって落としたり、高圧洗浄機で水をかけたりして落とします。
カイガラ状の殻ができていない幼虫のうちは、殺虫剤がききます。
再発予防のためには「オルトラン錠剤」を散布しておきます。
アブラムシ
アブラムシの排泄物もすす病を引き起こす原因になります。
勢いよく水をかけて洗い流してしまうか、濡れたキッチンペーパーやボロ布などでふき取りましょう。アブラムシは反射光をきらうので、観葉植物の根元にアルミ箔を敷いておくと予防になります。
薬剤をつかう場合
すす病
葉や幹などの表面にススのような黒いものがつくのがすす病です。葉が緑になり成長するための光合成に影響が出てしまいます。
すす病は単独で発生するものではなく、アブラムシやカイガラムシの排泄物に寄生する二次被害的な病気です。
まず、変色してしまった葉は、残念ですが切ってしまいましょう。
カイガラムシとアブラムシもいるなずなので、それらもチェックして駆除しましょう。
薬剤をつかう場合
虫がつなかいようにするには?
大変な思いをして害虫を駆除したら、次は予防編です。
大切なのは日頃の観察。水やりのときに葉や土をよくチェックして虫がついていないか見てみましょう。
水やりを終えたら鉢受け皿をキレイにして乾かしておきましょう。ジメジメした環境が一番いけません。
水やりよりも葉に霧吹きで水をかける「葉水」をマメに(できれば毎日)行なって、大きな葉っぱについては葉にホコリがつかいないように時々拭いてやるとよいでしょう。
葉が茂りすぎたらこまめに剪定して風通しを良くしておきます。ときどき外に出して日光と風を当てるのも良い予防法です。太陽と風を浴びて植物も喜ぶことでしょう。
虫がつきにくい観葉植物は?
人気がある観葉植物には理由があって、虫がつきにくいのもその理由の一つです。室内で育てるものですから、これは重要なポイントですよね。
- サンセベリア
- パキラ
- ポトス
- アイビー
- オリヅルラン
などは虫がつきにくい観葉植物の代表選手です。
さらに、土でも水でもなく空気の中で育つエアープランツという観葉植物は、さすがに土がいらないだけあって虫の発生は少ないです。私は熱帯の食虫植物みたいな見た目がムリですけどね。
せっかくのやすらぎのための観葉植物、害虫対策にストレスがかかっては本末転倒になってしまいますよね。悲惨な自体になって観葉植物がトラウマにならないように
- 虫のつきにくい環境にする
- お手入れついでに観察を欠かさない
- 虫を発見したらすぐに対策
- 再発生をふせぐ対策をしておく
むずかしいことではありません。ほんの少し手をかけてあげて、観葉植物も人間も快適な空間を作りましょう。