グリーンカーテンの作り方!マンションでも出来る方法!
公開日: : 最終更新日:2018/12/26
日当たりと眺めを目的にマンションの高層階を選ぶ人もたくさんいると思います。
入居当時はその眺めの良さと日当たりに大満足していたものの、日当たり良すぎて夏は暑くてしょうがないと誰にも言えない後悔を抱えている人はいませんか?
そんな自分の選択を密かに悔やんでいるあなた、今年の夏はグリーンカーテン作りに挑戦してみませんか?
マンションのベランダでも失敗しないグリーンカーテンの作り方をご紹介しますよ。
目次
マンションでも出来るグリーンカーテンの作り方!
マンションのグリーンカーテンというとベランダの手すりに支柱をつけて垂直にネットを貼ると思いがちですが、この場所は上部にネットを固定するフックがつけられないので、ネットの上側はサッシに固定します。
グリーンカーテン用のサッシに取り付けるタイプのフックが市販されているので、それを使います。
植物を植える場所はマンションですから、植えるのは当然プランターということになります。
コンクリートのベランダにプランターを直置きすると、通気も悪いし土の温度が上がり過ぎるので脚付きのプランターを使うか、レンガやブロックを使ってプランターの下を空けてあげましょう。
失敗しないグリーンカーテンを作るために
- プランター選びが大切です。小さすぎると根が伸びず育たないため、深さがあり大きい野菜用の物などを選びましょう。
- 土を準備する際にはまず鉢底石を引くことが大切です。そうすることで排水性や通気性を高めることができ、根腐れを防止できます。
- その上に肥料を混ぜた土を入れましょう。
- 苗を植えるときのコツとしては、プランターの土の高さと苗のポットの高さが同じになるように植えます。
- 苗同士が近すぎると、栄養が偏ったりして育つ苗と育たない苗ができてしまったり、単純に全体の育ちが悪くスカスカのカーテンになってしまう恐れがあるため、少なくとも50㎝は空けるようにしましょう。
- 支柱は垂直でもOKですが、ベランダに面した窓すべてにグリーンカーテンを作る場合には出入りの場所を確保するためにナナメにとりつけます。
- ネットもナナメにすることで日が当たりやすくもなり、全体にしっかりと栄養を行き渡らせることができます。
プランター台と支柱とネットがキャスター付きワゴンにおさまったベランダ用のグリーンカーテンワゴンも市販されています。
日差しの方向によって場所を移動できますし、台風の際などはワゴンごと室内に避難できるなど使い勝手が良い作り方で、特に小さなベランダに置くのにオススメです。
なお、ベランダに設置する場合は
- 避難経路をふさがない
- 室外機の近くに置かない(熱風が植物を痛めるだけでなく、エアコンの効きが悪くなる、火災の恐れがある)
- 台風などによる飛散を防ぐために支柱やネットをキッチリ固定する
などを特に注意してください。
あとグリーンカーテンを作るうえで大事なのはどういった目的で作りたいかを考えましょう。
- 日陰を作りたい
- 涼しげな影を作りたい
- 香りを楽しみたい
など、それぞれによって作る植物は変わってきます。
それはこのあと詳しく解説していきますね。
あと大事な大前提としてマンションがグリーンカーテンを育てていいかを確認しましょう。もちろん規約でベランダガーデニングが禁止されているマンションは論外です。
グリーンカーテンの長所と短所は?
長所
最大の長所は何といっても省エネ効果です。
コンクリートで囲われたマンションは気密性が高い反面熱がこもりやすく、窓の場所も限られているのでグリーンカーテンで窓の温度が上がらないようにするのはとても有効です。
さらにゴーヤなど食べられる植物でグリーンカーテンを作れば家庭菜園にもなります。
ベランダから隣家が見えるなどの立地条件でしたらイヤミのない目隠しにもなります。
短所
グリーンカーテンに限らずガーデニングにもいえることですが、植物を育てる以上虫がくることは避けられません。
また、マンションのベランダは洗濯物を干す場所でもあるので、グリーンカーテンの作り方によっては布団を干す場所が無くなってしまう場合もあります。
さらに落ちた葉や風に舞った土が雨水の排水溝をふさいでしまわない様にマメにお掃除する必要が出てきます。
グリーンカーテンに適した植物は?
ゴーヤ
グリーンカーテンの代表選手。生育が旺盛で乾燥・高温に強く比較的虫がつきにくく実は食用にもなります。そのゴツい実に反して葉っぱ明るいグリーンなので、あまり暗くなるのは好きじゃない人にオススメです。
ヘチマ
大きく厚い葉で強力に光と熱を遮ってくれます。黄色い大ぶりの花も意外にきれいなものです。沖縄ではヘチマは立派な食用で、味噌炒めなどで食べます。ウリ科の植物なので夏の体を芯から冷やしてくれます。
朝顔
小学生の夏休みの栽培でおなじみの朝顔は日本人にとって夏を感じさせてくれる植物です。グリーンカーテンにするなら生育が旺盛な「西洋アサガオ」がオススメです。
ヨルガオ
別名夕顔。その名の通り夕方に花を咲かせます。香りも良く、暮れてゆく空に浮かぶ上品な白い花は一日の疲れを癒してくれることでしょう。
グリーンカーテンを作る時期は?
梅雨が明けるころから残暑が和らぐまで、本州四国九州だと7月中旬から9月下旬まで活躍するグリーンカーテンを作るには
- 種から育てるなら5月下旬に種まき
- 苗からなら6月中旬に植え付け
が目安です。本葉が出てきたら支柱やネットの準備をしましょう。
前章で紹介した植物たちは一年草なので、時期を過ぎて枯れてしまったら片づけをします。
グリーンカーテンを成功させるポイントは? ?
プランターは深いもの、十分な間隔をあけて植える
一枚の窓(一間=約90㎝)を覆うのには幅70㎝、深さ30㎝程度のプランターを用意して、一つのプランターに植えるのは苗二つ程度です。苗の間隔は十分に開けましょう。
摘芯と誘引
植物は上に伸びていく習性を持っています。しかしグリーンカーテンは横にも広げていきたいので、摘芯、誘引という作業が必要になってきます。この作業がグリーンカーテンの作り方の大きな特徴です。
本葉が5~6枚になったら蔓の上を切ってしまうのが摘芯。こうすると植物は横方向に子蔓を伸ばしていきますので、これをネットの横方向にからめてやるのが誘引。
これを数回行うことでカーテン状に広がるグリーンカーテンの出来上がりです。
適正な水やりを
水をやりすぎると根腐れを起こしてしまうので、水のやり方に気を付けましょう。鉢の土が完全に乾いたらプランターの下から水がしみ出すくらいにたっぷりと水をやります。
ネットをピンと貼る
ネットが風にあおられてゆらゆら揺れてしまうと、植物は不安を感じて生長しなくなってしまいます。ですからネットは固定する個所を多く、たわまないようにピンと張ってあげましょう。
下側はプランターに固定したり、レンガなどの重い物に固定します。
マンションでのグリーンカーテン作りにみごと成功して、電気代が下がった、涼しく過ごせた、ゴーヤがおいしかったなどの成果があがったら、当然翌年も作りたくなりますよね?
そんな気持ちに水を差すわけではありませんが、同じ土に同じ植物を連続して植えると連作障害というものが起きて生育が悪くなってしまいます。
土を入れ替えれば問題ありませんが、マンション暮らしは土を捨てるのも一苦労。そんな場合にはゴーヤ→朝顔→ゴーヤ→朝顔のように一年ごとに違う植物でグリーンカーテンを作るのも気分転換&土の有効活用になります。
収穫を楽しむ夏、花をめでる夏を交互に過ごすのもおしゃれな夏の過ごし方だと思いませんか?
- PREV
- なわとびでダイエット!胸が小さくなるって嘘?本当?
- NEXT
- 日焼けで目が充血した時の対策は?