潮干狩りのあさりを冷凍保存する方法!保存期間は?

公開日: : 最終更新日:2019/02/02




家族で楽しんだ潮干狩り!大量に獲れて大人も子どもも大満足ですが、食べきるのに日数がかかってしまうことも…。そんな時にはやっぱり冷凍保存がおすすめです。

「潮干狩りのあさりを上手に冷凍保存する方法は?」

「どのくらいの保存期間があるのかしら?」

「冷凍保存したあさりを美味しく調理したい!」

「冷蔵だったらどうなの?」

など、潮干狩りのあさりを冷凍で保存する時に気になることをお伝えします(^^)

潮干狩りのあさりを冷凍で保存できる期間は?

あさり
潮干狩りのあさりを冷凍で保存できる期間は1ヶ月です。

適切に冷凍保存されていれば数ヶ月は食べられるのですが、風味が落ちるので1ヶ月くらいで使い切るほうがいいでしょう。

以前「潮干狩りのあさりは半年くらい冷凍保存しても大丈夫」ということを聞いて、3ヶ月冷凍保存したものを食べたことがあります。

「貝類はいたみやすいけれど、冷凍なら大丈夫なのかしら…」と恐る恐る食べてみました。

その結果、お腹は壊しませんでしたがものすごくまずかったんです。

やっぱり長く保存すればするほど風味と食感が落ちるんですよね。

せっかく家族で頑張って獲ったあさりなのに、まずくなってから食べてしまったので子どもに申し訳ないことをしてしまいました(・。・;

しかし冷凍での最適な保存期間を守り、一カ月程で食べると、なんと冷凍保存する前よりもメリットがたくさんあるんです!

食材は冷凍するとたいていは味が悪くなりますよね。

ですが不思議なことにあさりは冷凍すると旨み成分が増えて美味しくなるんです。

またあさりの身の組織が壊れるため味噌汁やスープにしたときにダシが濃くなり濃厚な味わいになります。

更にあさりに含まれている鉄分、カリウム、カルシウムなどの多くの栄養素も冷凍で失われることはほとんどないとのことです。

あさりを冷凍保存すると良いことだらけですね~!

なので潮干狩りのあさりは長期保存しない方でも一度冷凍すると美味しく食べられるんですね。

また冷凍保存していても保存期間が長くなりすぎたり、適切な冷凍保存ができていないとあさりがダメになってしまう場合もあります。

次のような時は食べないようにしてください。

  • 見た目が変化している(身が溶けたように見えるなど)
  • 異臭がする
  • 加熱した時に口が開かない

このような場合はお腹を壊してしまう可能性があるので注意してくださいね。

では、あさりを冷凍する時に気をつける事はあるのでしょうか?

あさりの冷凍で気をつける事は?

冷凍庫
あさりの冷凍で気をつける事はこちらになります。

獲ったその日に冷凍する

冷蔵庫で数日保存してから冷凍すると鮮度がかなり落ちてしまいます。冷凍保存のメリットは「長期間の保存」と「鮮度を保つ」です。鮮度を保つためには、新鮮なうちに冷凍してくださいね。

正しい方法で砂抜き、塩抜きをする

砂抜き、塩抜きの方法を間違っている方も結構いらっしゃるようです。正しい方法は後ほどご説明します。

あさりを洗うのは砂抜き、塩抜き後に

塩抜き前にゴシゴシ洗うと、あさりが口を閉ざしてしまいます。あさりを洗うのは砂抜き、塩抜き後のほうがおすすめですよ。

金属製のバットで急速冷凍する

金属製のバットに、あさりが重ならないように並べて冷凍庫に入れると冷凍時間を短縮できます。

鮮度を保つためには、金属製のバットで凍らせてからフリーザーバッグに入れるようにしましょう。約3時間で冷凍できます。

空気を入れないように冷凍する

フリーザーバッグに入れる時に、なるべく空気を入れないようにすると酸化を防ぐことができます。

冷凍保存の方法は、

  1. あさりの砂抜きと塩抜きをする
  2. あさりの殻を洗う
  3. 殻の水気をキッチンペーパーで拭きとる
  4. あさりを金属製のバットに並べて冷凍庫へ
  5. 凍ったあさりをフリーザーバッグに移し、再度冷凍庫に入れる
    ※むき身で冷凍保存したい場合は、2まで終わったら深めのお皿にあさりをのせて、ふんわりラップをして電子レンジで1分30秒加熱します。開いたあさりから貝柱をすくうようにナイフで身を取り外し、汁ごとフリーザーバッグに入れて冷凍します。

他にも「あさり氷」という冷凍保存の方法があります。あさり氷の冷凍保存は、乾燥して身が縮むのを防ぐことができるしうまみもそこなわれないんですよ。

あさり氷の方法はこちらになります。

  1. 上記の冷凍保存の方法1~2までする
  2. フリーザーバッグにあさりを入れる
  3. こぼれない程度の水をあさりの入ったフリーザーバッグに入れる
  4. きっちりチャックを閉めて冷凍庫へ

あさり氷で冷凍保存したものは、あさりと氷も一緒に調理します。汁ものの調理法にしか使用できませんが、あさりのうまみのつまった美味しい出汁が出ます(^^)

では、あさりの砂抜きと塩抜きの方法を見ていきましょう。

あさりの砂抜きと塩抜きの方法

バット
みなさんはあさりの砂抜きと塩抜きはきちんとできていますか?

私は結構間違っていたんです。

しかも、塩抜きは砂抜きと同時にできているものだと思っていました^^;

正しい砂抜きと塩抜きの方法をご紹介します。

  1. 塩水を作る(水1Lに対して塩30g)
  2. 水切りかごにあさりが重ならないように並べる
  3. あさりがひたひたになるくらいの塩水を入れる
  4. 水切りかごに新聞紙をかぶせて3時間以上おく
  5. 砂抜きが終わったら、あさりを水切りして1時間置いて塩を吐かせる

私は今までボウルで砂抜きをしていました。

実はそれが大きな間違いだったんです。

あさりは重なったりしてぎゅうぎゅうになると酸素が不足して砂を吐きにくい上に、吐いた砂をまた吸ってしまいます。

洗い物を入れる水切りかごや網つきのバットのように、底が平らで水切り網もついているものがベストです。

水切り網があると、吐いた砂が網の下にたまるので吐きだした砂を再び吸ってしまうこともありません。

それと、塩水はあさりがひたひたになるくらいが丁度いいです。

私は今までたぷたぷに入れていましたが、あさりが呼吸しやすいひたひたじゃないと酸欠になるんですよ。

あさりは暗いと活動が活発になるので、砂抜き、塩抜き両方とも新聞紙をかぶせます。

ラップで密閉すると酸素が不足してしまうので、ラップをかける場合はふわっとかぶせるくらいにしてくださいね。

冷蔵庫に入れると温度が低すぎるので常温で砂抜きをします。ちなみに私は冷蔵庫に入れていました。今までずいぶん間違った砂抜きをしていたんだなーと反省です^^;

スーパーで購入したあさりは、元々砂抜きをしてあるので1時間程度で大丈夫ですが、潮干狩りのあさりは3時間以上は砂抜きをしてくださいね。

次は、冷凍保存したあさりの調理方法を見ていきましょう。

冷凍保存したあさりの調理方法は?

調理
冷凍保存したあさりは、解凍せずにそのまま調理してください。解凍したものを調理するとあさりの口が開きません。

冷凍保存したあさりを調理する時のポイントは以下です。

  • 解凍せずに凍ったままのあさりを調理する
  • 短時間で一気に加熱

あさりは長時間加熱すると身が縮んでしまいます。

お味噌汁やお吸い物に使う場合は、あらかじめ水を沸騰させてからあさりを入れるようにしましょう。フライパンで加熱する時も、フライパンがしっかり温まっていることが大事です。

また、電子レンジを使って調理すると手軽にムラなく温める事ができますよ。

冷凍保存したあさりの調理方法をご紹介します。

フライパンを使う場合

あさりのパスタなど、フライパンで調理する時は一気に蒸すようにします。

よく熱したフライパンに油をひいて、あさりを入れたら蓋をします。白ワインなどを一緒に入れて加熱ムラを防ぎましょう。蒸しすぎたら身が縮んでしまうので、あさりの口が開いたら火を止めます。

何度も蓋を開けたら温度が下がってしまうので、外から見えるガラスの蓋がおすすめです。

酒蒸しなども同様に、お酒などの調味料を入れたら蓋をして短時間で蒸すようにしてくださいね。

汁ものに使う場合

お味噌汁やお吸い物などの場合は、先ほどご紹介した「あさり氷」がおすすめです。

氷が解けた分の水が増えるので、お鍋の水は通常より若干少なめにしておきます。沸騰したお鍋の中に氷ごとあさりを入れて、温度が下がらないように口が開くまでは強火にしてください。

口が開いたら火の通しすぎを防ぐために、一度あさりを取り出して調理後に再度あさりを入れましょう。

電子レンジを使う場合

電子レンジを使う時は、あさりが重ならないように並べてふんわりラップをかけるとムラなく加熱することができます。

冷凍のあさりを使ったおすすめのレシピをご紹介します。

レンジで簡単あさりの酒蒸し

【材料】

  • あさり・・・150g
  • 酒・・・大さじ1
  • コーン(缶)・・・大さじ3
  • コーン缶の汁・・・大さじ1
  • ネギ・・・適量

【作り方】

  1. 少し深めのお皿にあさりを入れる(重ならないように)
  2. 酒、コーン缶の汁をまわしかける
  3. コーンとネギをのせる
  4. ふんわりラップをかけて500Wで2分30秒加熱する

あさりの酒蒸しはお酒のおつまみに最適ですが、このレシピはコーンがのっているので子どもにも人気です。電子レンジ調理は、時間が短縮できて洗い物も少ないので助かりますよ(^^)

20分でできる濃厚クラムチャウダー

【材料】

  • あさりむき身・・・100g
  • じゃがいも・・・1個
  • 玉ねぎ・・・1個
  • 人参・・・1本
  • 牛乳・・・400cc
  • 水・・・400cc
  • コンソメ・・・2個
  • 小麦粉・・・大さじ3
  • バター・・・20g
  • 塩こしょう・・・少々

【作り方】

  1. じゃがいも、玉ねぎ、人参を1cm角に切る
  2. 熱したフライパンにバターと切った野菜を入れて炒める
  3. 野菜に火が通ったら、あさりを入れて軽く炒める
  4. 小麦粉を入れて全体になじませる
  5. 牛乳、水、コンソメを入れてとろみがつくまで混ぜる
  6. 塩こしょうで味を整える

クラムチャウダーを作るのはめんどうなイメージがありますが、冷凍保存したあさりのむき身を使えばあっという間にできるんです。

栄養たっぷりの濃厚なクラムチャウダー、ぜひ作ってみてくださいね(^^♪

冷凍保存の方法が分かったところで、冷蔵庫での保存方法と期間も見ていきましょう。

冷蔵庫での保存方法と期間は?

冷蔵庫での保存期間は2、3日です。

潮干狩りで獲れたあさりは、すぐ使うものとそうでないものを冷蔵と冷凍で分けておくようにしましょう。

冷蔵庫での保存方法はこちらになります。

  1. あさりの砂抜き、塩抜きをする
  2. あさりの殻を洗う
  3. 1Lに対して30gの塩水を作る
  4. ボウルに塩水とあさりを入れる
  5. ラップでふんわり蓋をして冷蔵庫へ

ラップで蓋をする時はふんわりとするのがポイントです。きっちりしめてしまうと酸欠になって死んでしまいます。

野菜室の方があさりの生育温度に近いので、できれば野菜室に入れるようにしてくださいね。

塩水を作る時には、一度沸騰させてカルキ抜きをした水を使いましょう。


これまで潮干狩りのあさりの冷凍保存などについて色々書いてきましたが、以下がまとめです。

  • 潮干狩りのあさりを冷凍で保存できる期間は約1ヶ月、冷蔵の場合は2、3日
  • 冷凍保存したあさりは解凍せずに調理する

あさりを冷凍する時に気をつける事は、

  • 獲ったその日に冷凍する
  • 正しい方法で砂抜き、塩抜きをする
  • あさりを洗うのは砂抜き、塩抜きの後
  • 金属製のバットで急速冷凍する
  • 空気を入れないように冷凍する

潮干狩りで獲ったあさりは、家族の思い出が詰まっていてスーパーで購入したものよりずっと美味しいですよね。

冷凍保存すると風味が落ちると思われがちですが、うまみ成分のグルタミン酸は冷凍保存したほうがアップするんですよ。

正しい方法であさりを冷凍保存して、長く美味しくいただきましょう!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です