お通夜での子供の服装はどうすればいい?子供連れで注意したい事
公開日: : 最終更新日:2019/07/10
親戚や知り合いに不幸があった時に困るのは子供の服装です。
子供のうちから喪服を持つ事は少ないですしそもそも子連れでの参列はしてもいいのかも悩みますよね。
失礼のない服装ってどんなの?どんな事に気を付けてればいいの?
大人より子供の服装は厳密ではないと聞きますが実際はどの程度でいいのかはわかりませんよね。
今回は子供をお通夜に連れて行く時の服装や気を付けるべきことなどを紹介します。
目次
お通夜での子供の服装
ではまずお通夜では子供はどのような服装をすればいいのでしょうか?
年齢別に紹介します。
3歳未満の赤ちゃん
3歳未満の赤ちゃんは連れて行かないのがマナーなどと言われることがありますが親戚に不幸があった場合そういうわけにはいきません。
ベージュや薄い水色など控えめなカラーのものなら失礼にあたりません。
子供はすぐに大きくなります。喪服を常に一式揃えておくことは難しいでしょう。また子供服で黒や白の服はなかなかありません。
使える淡い色味の物や黒っぽいカーディガンであれば普段から使うことが出来ます。服を買うときに少し意識して買ってみましょう。
幼稚園や小学生
もし制服があるのであれば制服が子供の正式礼服です。
靴は黒があればいいのですが子供なのでそんなに派手なものでなければ白やグレーのスニーカーでも構いません。
靴下はくるぶし丈は避けましょう。
大人はNGなローファーも子供の場合は好ましいとされています。
小学生以上であれば学校の制服があるのでもちろん制服で行きましょう。靴下も同じくくるぶし丈は避け靴も落ち着いたカラーのものを選ぶようにしてください。
髪型は男の子はそのままで構いませんが女の子で髪が長い場合は一つに結うなどスッキリした印象になるようにまとめましょうね。
子連れで参列する時に注意したい事
子連れでの参列はやはり注意しなければいけない事は多々あります。いくら子供と言えど不幸があったご遺族には失礼のないようにしなければなりません。
では子連れでの参列での注意点をいくつか紹介します。
- まずは喪家に子連れでの参列は大丈夫か確認する
- 子供に事前に言っておく
子連れでの参列はまず喪家に確認します。
その際には「子連れで参列します」と伝えるのではなく「もし迷惑でなければ参列したいが子連れでもいいでしょうか?」という伺い方をしましょう。
お葬式の場合は参加人数を確認されるのでその時に聞くのがいいですね。
葬儀場側も子供連れの参列は心得ています。キッズスペースや授乳室の用意があるところがあるので事前に確認すると安心です。
子供はある程度周りの空気を感じ取ります。しかし大人のように振る舞う事は出来ません。予め子供に言っておきましょう。
言っていたとしても始めは大人しくしていても時間が長くなるにつれて愚図りだします。
その場合途中で退席しても失礼にはなりませんので愚図りだすなと感じたら外に行くなどして周りに迷惑をかけないようにしましょうね。
その際には周りの軽く頭を下げて謝罪の意思を示すようにすると周りの理解も得る事が出来ます。
お通夜や葬式の知っておきたいマナー
ではそもそもお通夜やお葬式のマナーとは知っているようで知らない事があるかもしれません。いまさら人に聞けないですよね。
今一度お通夜、お葬式のマナーについて確認しておきましょう。
服装
服装全般のマナーとしては黒であっても光沢のあるものはNGです。派手な時計やカフスボタンも外しておきましょう。
お通夜は告別式の前日に親しいが「取り急ぎ駆け付ける」といった意味合いがあります。その為お通夜の日程が少しあいていたとしても地味な平服で構いません。
しかし最近では葬儀には行かずお通夜のみに参加する事が多くなってきたので喪服を着用する事が増えてきました。用意が出来るのであればお通夜も喪服で行ってもいいでしょう。
またパンプスは黒系のものにしストッキングは黒色です。
お通夜の場合は肌色でもいいとされています。
アクセサリー
女性の場合アクセサリーは真珠が定番ですね。真珠は涙を連想させ一連のネックレスか一粒タイプのイヤリングなどを選びましょう。
ネックレスでもイヤリングでも華美なものは避けて下さい。
二連のネックレスは「不幸が重なる」という意味を持ってしまいますので厳禁です。
コート
冬場でコートを着用している場合は葬儀会場に入る前に脱ぐようにしましょう。皮や毛皮のコートは「殺生」をイメージさせるのでNGとなります。
香典
お通夜では香典の準備が出来なくても大丈夫です。翌日の告別式で渡す際は記帳のみで済ませましょう。
香典の用意が出来る場合は必ず袱紗に入れて持っておきます。香典袋をそのまま持ち歩くのはマナー違反になります。
不祝儀用の袱紗の色は「紫、緑、藍、グレー」です。結婚式用のものと混合しないようにしましょう。
実は喪服にもレンタルがある
子供に限らず喪服を持っていない大人の方も少なくないと思います。それに加え喪服が必要になるのは急な事がほとんどです。
急に必要になった時買いに行ければいいのですが行けなかった場合どうしようもありません。
そんな時に便利なのが喪服のレンタルです。
喪服レンタルの流れ
利用日を選択しネットから注文します。カードや代引きで料金を支払い当日着用するだけです。
返却は利用サイトによって変わってきます。
レンタル会社が提携している配達会社に持ち込んだり予め一緒に送られてくる返却用の段ボールに詰めて返却完了です。
ほとんどのレンタル会社が付属で必要なネクタイ、真珠、ベルト、靴、ネックレス、バッグなどをセットにしてレンタルしています。
万が一急に必要になった時も安心ですね。
もちろん子供用も大人用も利用する事が出来ます。
喪服に限らず礼服は一式揃えるとなると結構な金額がかかります。平均して2~5万円と簡単に買えるものではありません。
しかしレンタルにすると6千~1万円と手頃な価格になります。
年齢によって喪服のデザインも変わってきますし頻繁に必要なものではありません。必要な時にレンタルにするのもいいかもしれませんね。
子供の喪服を紹介
では最後に子供の喪服のコーディネートを紹介します。
男の子
ブレザーや黒のジャケットがあれば着せましょう。
しかしサテンのような光沢のあるものは避けて下さいね。
靴下は黒、紺、グレーの物を選びくるぶし丈はNGになります。
靴は黒があればいいのですがない場合は派手ではないスニーカーでも構いません。
ローファーでも大丈夫です。
基本的にはデザインはワンポイントまでとし柄も控えめなものを選びましょう。
キャラクターものは避けた方がいいですね。
女の子
男の子同様サテンのような光沢のあるものは避けましょう。
靴下も黒、グレー、白、紺の色のものでくるぶしはダメです。
また膝上になるニーハイソックスも避けましょう。
靴も男の子と同じように黒の靴がベストですが派手でないスニーカーでも構いません。
サンダルやミュールはNGになります。
お通夜やお葬式は故人を偲ぶための儀式です。
お葬式には「孫の祭り」と言って葬儀で孫が騒げば故人が長生きした証拠と言われていました。
お悔やみの気持ちが大切なのです。
しかし悲しみを抱えた遺族に対しては子供であれ最低限のマナーは守るよう心がけましょうね。