みどりの日と昭和の日と天皇誕生日!その関係は?
公開日: : 最終更新日:2018/10/28
ゴールデンウィークが近づいてきました。
社会人の方は特に嬉しい連休ですよね。
家族で旅行やショッピング、帰省などを計画されているのではないでしょうか?管理人は自営業なので平日も休日もありませんが周りはざわざわしますよ。実家に帰る人もいれば、帰ってくる人もいます。
そんなゴールデンウィークの休日ですが何故、4月の29日が昭和の日で5月の4日がみどりの日なんでしょうかね?
休みなら理由は何でも良いという方もいるかもしれませんが、ここは一つ知識を増やしましょう。
ゴールデンウィーク(大型連休)
ゴールデンウィークとは、本来5月3日から5月5日までの3日間を指していう言葉です。しかし、現在の一般的な感覚では4月29日から5月5日までをいう場合が多いように思います。
ゴールデンウィークの始まりである4月29日が祝日である理由をみなさんご存知でしょうか。
昭和の時代には「天皇誕生日」は4月29日としてずっと親しまれてきましたよね。4月29日は昭和天皇の誕生日です。
しかし、昭和天皇の崩御によって天皇誕生日が現在(平成)の天皇陛下の誕生日である12月23日に変更になりました。
そこでこれに伴って、4月29日はこれまでの「天皇誕生日」から「みどりの日」へと名前を変えて、平成元年から平成18年まで国民の祝日とされてきました。
平成19年からは4月29日を「昭和の日」として、代わりに5月4日を「みどりの日」として共に休日としました。
5月4日は連休を作るための「国民の休日」として休みとされていただけで祝日ではなかったのですが、平成19年からは祝日となったんです。これによって、5月4日が日曜日になった場合には6日の火曜日が振替休日となる場合もでてきました。
これで大型連休ができたわけです。
天皇誕生日
昭和天皇の誕生日は4月の29日です。崩御される前までは天皇誕生日として祝日になっていました。崩御(ほうぎょ)とは天皇陛下がお亡くなりになられた事を意味する言葉です。
現在の天皇誕生日は12月の23日になっています。クリスマスイブの前日ですね。
崩御された後はみどりの日となりました。これは昭和天皇が植物、自然をこよなく愛したことをしのぶ為に、豊かな心をはぐくむことを目的に、自然に親しむとともにその恩恵に感謝しする日として、みどりの日と名づけられました。
即位して第二次世界大戦敗戦や象徴天皇になるなど激動の時代を歩んできました。その昭和天皇日の誕生日が4月29日なのです。
みどりの日
昭和天皇が崩御されて休日ではなくなるはずなのですがみどりの日として残りました。平成元年から平成18年までの間です。
みどりの日は、「みどりの日の趣旨を広く普及し緑豊かな自然と国土の形成及び国民生活の向上に資すること。」とされており、自然の大切さを国民に理解と関心を持ってもらうため残されたものです。
これは昭和天皇が実際に菌やヒドロ虫類などの生物学の論文や、皇居や那須御用邸周囲の植物研究などの資料が残っており、生物学の専門家としても一定の評価があった為です。
平成19年からは5月の4日に移動して休日となっています。代わりに4月の29日は昭和の日として休日となりました。
昭和の日
昭和から平成になって、「天皇誕生日」の祝日が4月29日から12月23日に変更されました。、
この時にゴールデンウイークの始まりでもあった4月29日を「昭和に因んだ祝日」として残そうという意見という意見がありましたが反対もありました。
最終的に、「昭和天皇が自然を愛したことに因む」という理由で、平成元年から「みどりの日」という名前で残されました。
その後、やはり「昭和に因んだ祝日」に変更したいという意見に基づき、平成19年から4月29日が「昭和の日」に変更されました。
このとき、それまで “国民の休日”(祝日ではない)として飛石連休の穴埋めであった5月4日が祝日の「みどりの日」に変更されました。
まとめ
要するにゴールデンウィークを守るための策な面が強いです。これは国民感情と経済効果を鑑みたものと思われます。
天皇誕生日が4月29日で崩御された後はみどりの日として休日となり、その後、昭和の日として変更されみどりの日は5月4日に移動したわけです。
これにより十数連休なども誕生しています。
これで1つ知識はふえましたか?ふむふむ、それなら嬉しい限りです。何はともあれ休日が増えるのは良いことです。
因みに11月3日は明治天皇の誕生日で休日の様に思いますが、それは日本国憲法の公布日だから文化の日なのであって、明治天皇の誕生日だからという理由ではないそうです。
だって大正天皇の誕生日は休日ではないですものね。