ぶどうの収穫時期!種類によって違う?味や特徴は?
公開日: : 最終更新日:2018/10/16
秋の味覚の代表格といえば、ぶどうですよね。最近はスーパーでもいろいろな種類が並んでいます。
主な種類と収穫の時期を比べてみました。
目次
各ぶどうの収穫時期
ぶどうの種類によって収穫時期が異なります。
今回は以下のぶどうを比較してみました。
- デラウエア
- 巨峰
- マスカット
- ピオーネ
デラウエア
もっともポピュラーなデラウエアは山形県で1番多く作られています。2番目が山梨県で、ハウス栽培の早いものなら4月から収穫が始まります。
ハウスものが市場に出るのは6月頃からで、露地栽培ですと7月からになり、だいたい8月で終わります。産地によっても若干の違いがあり、山形だと9月いっぱいまで採れるそうです。
一般的な旬の時期は、7月から8月となります。
デラウエアの特徴としては、粒が小さく香りは控えめですが、糖度が高く種がありません。種がないので食べやすく、多くの人々に親しまれてきました。
巨峰
ぶどうの王様というと巨峰でしょう。ぶどうのなかで国内生産第1位です。長野県が国内の3割を作っています。
収穫時期は短かめで、ハウスものが5月下旬から、露地栽培で旬を迎えるのは8月下旬から。10月で収穫が終わります。
成熟期に入ると、急速に糖度が上がりますが、酸含量が少なくなり、果肉がやわらかくなります。
巨峰の特徴としては、果肉が濃い黒紫色で、果肉は淡い緑色、果肉は甘味が強く、果汁が豊富です。
マスカット
白ぶどうの代表とみなされているマスカットは種類が多いです。日本でマスカットというとアレキサンドリアという品種になります。
ハウスものなら6月下旬から収穫され、露地ものは7月中旬から出回ります。だいたい8月半ばで終了しますが、最近品種改良されたシャインマスカットは9月まで収穫できます。
特徴としては、やや楕円形で大粒、エメラルドグリーンの色をしています。皮が薄くそのまま食べられます。
果肉は甘味とともに酸味もあり、上品な甘さです。
香りにも特徴があり、マスカット香と呼ばれる香りが強いです。このことから、ワインの材料となっています。
ピオーネ
巨峰とマスカットの交配種であるピオーネも、ハウスもので早ければ4月ごろから採れはじめ、露地ものが出回るのは8月から10月までになります。
主な生産地は岡山県、山梨県、長野県などになります。
また、種無しのものは、「ニューピオーネ」と呼ばれています。
ピオーネの特徴として、色は濃い紫で、粒が非常に大きいです。巨峰よりも粒が大きく、マスカット香を持ち、風味がいいです。
果肉は糖度がかなり高く、多汁です。最近は種なしの栽培が進んでおり、贈答用としても人気があります。
ぶどうの種類と特徴
ぶどうは皮の色で、赤、白(緑)、黒の3種類に分けられます。
デラウエア
デラウエアは赤ぶどうで、種無し小粒が主流です。価格も手ごろで広く一般に親しまれてきました。原産地はアメリカ。日本に渡ってきたのは1872年(明治5年)のことでした。
甘味が強く、強くつまめば皮から実が出てくるため子供でも食べやすいのが人気の理由ですね。
種がないのは薬で処理されているからで、最近は種のあるデラウエアも売られています。
巨峰
巨峰は黒ぶどうです。石原早生とセンテニアルを交配したもので、巨峰は富士山からつけた登録商標。品種は石原センテニアルといいます。巨峰のほうが日本人には受け入れやすい感じですね。
何もしないで放っておくと実は薄い赤ぶどうになり、甘くなりません。花が咲いたら間引きをして、粒の数を減らすことで十分な栄養を得て、黒く甘く育ちます。味の濃いほうが美味しいことになりますね。
最近は種無しの処理をして食べやすくされたものが多く生産されています。
昔は皮をむくと指先が紫色に染まったものですが、あまり手に色がつかなくなってきたような気もします。手が汚れても食べたいぶどう。汚れなくなったらもっと食べたくなります。
マスカット・オブ・アレキサンドリア
マスカット・オブ・アレキサンドリアはヨーロッパからきたぶどうです。上品な甘い風味と独特の香りが好まれ、辛口の白ワインが造られたりしています。巨峰が王様ならこちらは女王様です。
種無しの処理ができないので、必ず種があるそうです。皮ごと食べられるのも特徴です。
ぶどうは最初、どれも緑色で、成長過程で色がついていきます。白ぶどうは色素が作られないせいで、そのままの色で熟します。
ピオーネ
ピオーネは昭和32年に作られ、昭和48年にイタリア語で開拓者、という名前がつきました。種無し処理されたものをニューピオーネと呼びます。
ピオーネは巨峰っぽい色をして、マスカットの香りがします。水分が豊富で甘味と酸味があります。
皮が硬めで、粒の先を十字に切って、半分だけ花びらのようにひらいてデザートの飾りにすると綺麗です。
自生するぶどう
日本に古くから自生するぶどうは山ぶどうで、主な産地は岩手県です。巨峰と似た色をしています。黒ぶどうですね。
甘酸っぱくて栄養分は高いらしいのですが、雄の木と雌の木が必要で栽培が難しく、希少種になっています。
山形県には、このぶどうの蔓を編む職人さんがいらして、作られたカゴバッグは硬くて丈夫なので100年使えるそうです。
なお赤い茎に紫の粒が実るヨウシュヤマゴボウはぶどうではなく、毒があって食べてはいけません。
まとめ
ぶどうの収穫時期は以下でした。
- デラウエアのハウス栽培なら4月からで露地栽培なら7月
- 巨峰のハウス栽培なら5月下旬からで露地栽培なら8月下旬から10月まで
- マスカットのハウス栽培なら6月下旬からで露地栽培なら7月中旬から8月半ばまで
- ピオーネものハウス栽培なら4月ごろで露地栽培なら8月から10月まで
ぶどうはあまり日持ちしないため加工品も多く作られてきました。
保存する場合は軸を抜かないで茎をカットし、1粒ごとにして密閉容器に入れます。冷蔵、冷凍、どちらもこの状態で。
ぶどう狩りしていっぱい食べ過ぎて、おなか痛くしないように気をつけてくださいね。
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